加薬飯

日々雑感 ときどき雑記 愚だくさん

【案内と案外は対義語である】

2007年01月25日 | 未分類
会社の生垣の椿の蕾が、ずいぶんと膨らみを増してきている。
葉っぱのくすみが少々気になるところではあるが…。

江戸時代末期の民俗学者、飯嘉源也の記した「過役目誌」によれば、
当時はまだ、生垣のことを「案」と称していたというような記述がある。
庭の主木などとちがって、生垣には多くは安価な樹木が使われるため、
もともとは「安木」を植えるというような言い方をしていたのだが、
「安来節」の「安来」と紛らわしいのと「安い木」だからということで、
安い木を一字にまとめて、いつしか「案」と称すようになった。

生垣というのは、敷地の境界を示すと同時に目隠しの用途をも兼ねた、
樹木を密植させた垣根であるが、どんな木を植えたらいいだろうか、
と思案するところから、「案を練る」という言葉が生まれた。
自分の敷地、つまり案の内側のことを「案内」といい、
よその地所または公道を「案外」と呼ぶのは周知のとおりである。
いわば屋外・屋内や、埒外・埒内、あるいは県外・県内、国外・国内、
などと同じ使い方である。

……、まさか本気にとってないだろうな。
心配になってきたなあ。ちょっと、信じたらだめだよ~。







【キン○減退、キン○下降】

2007年01月19日 | 未分類
ここんところ、すこぶる筋力が衰えてきているような気がする。
もともと力自慢で、腕力にはけっこう自信があったのである。
若かりしころは二の腕に、二段の力瘤ができるほどだったのだ。
子供の頃から腕相撲では、負けたことなんて一度もなかったし。
(勝てる相手としかやらなかった、というのも一因だが)

それがここ最近はどうしたことだ。
蓋というか栓というか、いわゆキャップ式の缶コーヒー。
(キャップの部分を左に“ガギッ”と回して開けるタイプ)
そのキャップが開けられないのだ。必死で捩じってるのに…。
あるいは、書類を束ねてダブルクリップで留めようとして、
レバーの部分を指で強く押しても、いっこうに開かなかったり。
やむなく人に書類を持ってて貰い、両手で開いて辛うじて綴じる。

毎日ほとんど、赤ペンしか手にしていないことの反動なのか。
あ…、赤ペンというのは、校正をするための赤ペンのことである。
わたしが赤ペンというと、違う方面を想像する輩がいるからな。
といいつつも、まあ…、あえて否定はしないが。
それにしても、この筋力の低下・減退ぶりは半端じゃないぞ。

それと筋力ではなくて、金運のほうも、昨年末くらいから珍しく、
ググッっと上昇カーブを描いていたのであるが、先週あたりから、
なんとなく緩やかにかつ着実に、下降ぎみではあるなあ………。


【二度あることはサンド・・・】

2007年01月16日 | 未分類
【二度あることはサンドピアリス】
二十年来の競馬ファンでないと解らないダジャレである。

サンドピアリス(砂の貴婦人)は、かの有名なハイセイコーを父とする、
1986年生まれの、鹿毛の牝馬である。
1989年のエリザベス女王杯を最低人気で制し、単勝配当はなんと43,060円。
杉本清アナウンサーが、一瞬絶句したのち、ゴールの瞬間を伝えるのに、
「なんと、これはゼッケン6番、サンドピアリスに間違いない!」

たまに競馬場に赴くと、馬券オヤジたちの話し声が耳に入ってくる。
「1レース、2レースと続けて、3-5で決まってるだろ。」
「ここは次のレースも、3-5から買う手だな。」
いわゆる“出目”オヤジたちである。この手の出目連中はゴロゴロしている。

日本人は昔から「二度あることは三度ある」といって、
どちらかというと、三度目を期待する国民性なのだろう。
逆にフランスでは、「三度を信じる愚か者」ということばがあり、
二度も続けば、次はもう無いと考える。疑り深いのである。
楽天的なのがアルゼンチンで、
「二度あることは、何度でもある」と考えるというから面白い。
二度も続けば、一ヶ月くらい同じ目を買い続けてしまうんだろうな。



【乾坤一擲 カンチクショウ】

2007年01月10日 | 未分類
1月6日、年明け最初の土曜日。会社は出社日だったのであるが…、
昨年末に亡くなった伯父の法要ということで、わたしは休みをとった。
法事ほど退屈なものはないと思っていても、これも娑婆の義理である。

折りしも当日は、東西の“金杯”(年明け最初の重賞レース)開催日。
金杯は例年1月5日開催なのだが、今年は変則開催で1月6日に施行。
「一年の計は金杯にあり」なので、ケータイから事前に電話投票済み。
併せて今年は出馬表を見ていて、やたら食指の動くレースが他にあった。
同日、中山の9レース。明け3歳による、500万下条件の【寒竹賞】がそれ。
金杯と共に寒竹賞も投票するものの、結果は毎年コンチクショウである。
しかし、今年は 11頭立ての少頭数ということもあって、予想も立てやすい。
一週間前からタテヨコナナメと検討していたこともあり、自信の一点勝負。
  一着固定は 3番人気の“エミーズスマイル”に ◎
  二着固定は 8番人気の“マイネルオアシス”に ○
裏買いなしの“馬単”一点勝負で千円。ついでに、一・二着固定のままで、
三着候補に4頭選び、三連単を千円ずつ4点。〆て5千円の投資である。

発走時刻……。直会(なおらい)の席上、短波ラジオのイヤホーンを耳に、
ひとり実況中継に全神経を集中させる。勿論人の話なんぞ聞いてない。
やがてゴールの瞬間、実況アナウンサーの一着エミーズスマイルに続き、
二着マイネルオアシスの名を耳にした瞬間、
「よっしゃ! 来た~~~~~!」

馬単で 14,980円という高配当を、見事一点で的中させたのである。
三連単に至っては、439,550円。三着候補の最高着順は4着だったため、
惜しくも逃したが、どれが三位入線しても、200万以上の払戻しは確定的…
だった…、と思いつつ、競馬にタラレバは厳禁なので潔く諦めるしかない。

一族郎党のにこやかな顔・顔・顔が、一斉にわたしに向けられる。
そう、“何か奢れよ”という魂胆が丸見えの笑顔の輪である。
故人は、若い頃にずっと香具師(的屋)をやってたようなヤクザ者なので、
法事の日に万馬券を的中させるなんぞ、こんな供養はないではないか…、
と、勝手に理由付けて、不謹慎さを正当化しようとするわたしであった。

後で気付いたことであるが、勝馬の名がエミーズスマイルってのは、
まさに、【笑み is スマイル】ではないか。


【置換】

2007年01月08日 | 未分類
某施設内の喫茶室だかレストランだかに入った時のこと。
入口カウンターには、うら若…くもない女性が一人。
目の前には『食券をお求めください』の案内プレート。
なるほど。前金システムか、と思いつつ女性の前に立つ。
「あちらで食券をお求めください。」
振り向けば、自動券売機。ふぅーむ。

(彼女は券売機のインフォメーションのためだけにそこに居るのか?)
(彼女のいるところに券売機を置けばそれで済むのではないのか?)
(人を置くなら、その人に発売させれば良いのではないのか?)
(なぜわざわざそんな、二度手間的なことをするのだろうか?)
わたしの脳裡には、さまざまな疑問が湧き起こってきますな。

思うにオーナーは、こう考えたのではなかろうか。
「人を雇えば人件費がかかるし、いっそのこと機械化しようか。」
「機械なら文句言わないし、つり銭間違えることもないだろうし。」
「愛想が悪いって、客にクレームつけられることもないし。」
「よしっ、決めた。機械化、機械化。」
と機械への置換を決意したのではあるまいか。

ところが、いざ導入してみると今度は客が要領を得ない。
マゴマゴしたりモタモタしたりで、世話がやける。
客がちゃんと機械使えるかどうか、監視が必要になった。
置換になってないだろうが、ちょっと。

つまり、店員も客も信用されてないってことなんだろう。
店員も客もアホだから…、と、
なにい、オーナー出てこい!