■ 一人綴り

イロイロやってますが、停滞中。(モノが出来たらアップする感じですから...。)更新はしますが数が減るかも。

■ 連携

2008年05月04日 | ○ Weblog


 先日、Kritaの事を書きましたが、このソフトは、GImpとは

別のアプローチで作られているので絵作りにおいてGimpにはな

い効果をもたらします。

 流石に、アプローチが違うので、それぞれにない特徴と言う

物が存在しているのですが、Kritaの場合、


 「 フィッシュアイ 」


の効果がないようです。

 フィッシュアイと言うと解りづらいかですが、効果としては


 「 糸巻・樽型歪み補正 」


の機能がありません。

 これは、写真を撮られる方だとご存知だと思うのですが、広

角レンズで撮影をした場合などに50mm近辺の画角の写真と比較

した際に広角に行くほどに樽型に歪んでいくのでそれを補正す

る為の機能なのです。

 この効果は、歪んでいるモノの補正と言うのが一般的な使い

方なのですが、この機能を応用すると、


 「 広角側に振ったような機能を持たせる事が可能 」


になります。

 ここのBLOGでも以前に広角レンズと望遠レンズによる違いと

言う物に触れたのですが、望遠レンズでは、距離の収縮、広角

レンズでは、距離の伸長が発生するので、そのあたりを考慮す

る必要がありますが、そう言った特殊な効果を追加することも

可能です。

 また、この機能を応用すると、円周魚眼のパースも付けるこ

とが可能です。

 フィッシュアイと言うと、IBLを利用する際に、オートブラ

ンケットを利用して複数枚の写真を撮影し、HDRIを製作する上

で利用したり(ツルツルなステンレス球を撮影すると言う方法

もあります)ストレッチをかけてパノラマに展開するなどの使

い方がありますが、単体の効果を生かして丸い写真を撮るなん

て事もあります。

 アニメでも、いくつかの作品の中で、円周魚眼の効果を取り

入れたモノがありますが、インパクトのある絵になるのは確か

で、使い方によっては面白い効果と言えます。

 また、効果を少なくかけて、パースを上部で絞ることにより

あおりを行っていない、パースペクティブな画像を作ることも

可能です。

 また、Linuxの場合、


 「 Blender 」


と言うソフトがあるのですが、3Dでパースを組んで、レンダリ

ングを行い、それをアタリにしてパースを描いていくと言う手

法もあります。

 パースの場合、3D単体でシェーディングを利用して出力する

手法もあるのですが、トゥーンシェーダーやセルシェーダーと

は違う手書きっぽさを出したい場合、新規にシェイダーを構築

するか、ペイントソフトなどで描いていく方法があります。

 アニメーションや漫画の場合、独特なパースが存在したり、

レンズと違った振る舞い(魚眼で極度に歪む箇所を補正して、

絵的に壊れていないように補正しているなど)があるので、場

合によっては、手書きにする必要もあるので、作業によっては

3Dと2Dの連携がテクスチャー作成以外でも存在したりします。

 単体のソフトだけで出来る事もあるのですが、それぞれのソ

フトに足りない機能が存在していますから、連携させることは

結構存在していたりします。

(3Dの統合環境があっても、ShakeやCombutionでエフェクト入
 れたりタイポだとIllustrator使ったり、テクスチャーだと
 Photoshopを使ったりするのと同じでしょうね。)


 統合環境であれば、オールインワンですから利便性が高く、

悪くはないのですが(重たかったり、強烈なマシンスペックが

必要という条件が付く場合もあります。)連携させることで、

統合環境でなくても出来ないこともない事象は結構あります。

 例えば、ミクミクを歌わせてみましょうと思ったとき、


 ・ VOACALOID2エディタ
 ・ DAW


を連携させているように、モノによっては統合環境ではない

状況はフツーに存在しています。(これは、音源とソフトで

すからプラグインとソフトにようなモノですが、動画編集と

コンポジットと3Dと2Dと言うのは同じソフトでは行うことは

少ないと思います。)

 とりあえず、統合環境にはそれ相応の魅力があるのですが、

連携をさせて作業することは意外と多いですし、そっちのほ

うが、効率的に機能する事もあります。

 例えば、MIDIとWAVを同時に鳴らそうと思う場合、DAWだと

楽勝で出来ますが、


 ・ MIDIを録音してWAVで受け渡す
 ・ MIDIをWAVに変換して受け渡す


と言う手法を取れば、MIDIシーケンサと波形編集ソフトでも

ミックスダウンはできなくもないです。

 ある種、どのレベルで何を行うかによって選ぶ機材やソフ

トは変わるのですが、連携させると、出来ないと思っていた

事が実は出来る状況にあると気づく事もあります。

 ある種、フローを見つめ直す場合、連携して作業をした場

合で機能的に足りていれば、それは可能であるので、効率化

を行い、足りない部分があるなら、現存の機材で足りないよ

うであれば追加すると言うアプローチをすれば、効果的に、

無駄なく作業が行えると思います。



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