PLAY TVの話で、
『 シリアルATA接続のHDD 』
が登場したので、2.5インチのストレージについて書いておこうかなと思い
ます。
HDDと言うのは、ご存知のとおり、現在多くの製品で利用さえています。
OEMでまず目にしない、1.8インチ以下のモノ(ハンディーカムとか携帯など
で利用される組み立て工場に勤務するか、それを売る営業か、見本市でたま
たま新製品が出ているかでないとモノを見る事はありません)もありますが
一般の誰もが購入しフツーに使うモノとしては、
2.5インチ製品
3.5インチ製品
だと思います。(HDDでは、マイクロドライブと言う製品もありますが、あ
れはデジタル一眼レフ用の代物なので外します。)基本的に
2.5インチ : モバイル製品 (ディスプレイ一体型や小型PC含む)
3.5インチ : デスクトップ製品 (NASやサーバ含む)
だと思います。現在、量販店に行けば、この双方を置いているので利用で
きるのですが、結構種類があります。
まず、購入前に間違いなく確認する必要があるのは、
『 接続方式 』
です。コンシューマで考えると現在は、
・ シリアルATA接続
・ パラレルATA接続
フツーに2種類しかないのですが、それでもコネクタが全く違うので注意が
必要です。デスクトップだと変換器加えてもスペースがあるので大丈夫です
が、モバイルの場合、それを噛ませると入らなくなるモノもありますから注
意が必要です。
サーバだったりワークステーションだと、SAS(Serial Attached SCSI)
と言う、より高い転送性能を持たせることのできるシリアル接続にアップグ
レードした、新世代のSCSIドライブもありますが、ワークステーションの
U360 SCCIのように恐ろしい価格になるので、フツーは選ばないと思います。
そして、HDDのスペックを見る場合、大まかに言うと
・ 容量
・ 回転数
・ キャッシュ容量
と言うモノがあるのですが、これによって速度が変わります。
まず、容量ですが、小さい製品よりも後に出ているので確実に性能は
いいです。(と言うか、初期モノに飛びつくとそうでもないので冷静に
待つ必要はあります。)とりあえず、大容量だから速いと言うよりも、
古い製品よりも構造と設計上よくなっているのでメリットが多いと言え
る訳です。
次に回転数ですが、これは、速度に直結しています。基本的にベンチ
マークテストをすると高回転型のHDDのほうがスコアは高いです。
ただ、高速回転をするドライブは放熱と消費電力が凄いのが問題とな
ります。現在見かけるドライブでは、
4,800rpm(モバイル用)
5,400rpm(低回転型の3.5インチ、モバイル用2.5インチ)
7,200rpm(デスクトップ用、高回転型モバイル用2.5インチ)
15,000rpm(高回転のSATAドライブやU160-SCCIなど)
のモノがあります。
最後にキャッシュですが、こえは一時的に記憶をするメモリーの事で
す。CPUでもL2キャッシュのサイズでパフォーマンスが違うようにHDDも
キャッシュ容量が違うとパフォーマンスに差が出ます。
同一容量でも 8MB と 16MB の製品では、パフォーマンスに差が
出ます。
ここまではHDDなのですが、現在は、SSDと言う記録媒体もあります。
これは、EeePCのストレージとして利用されているので、それで名前を
目にされた方も多いと思いますが、これは、メモリー記録型の媒体だ
ったりします。
この製品に関しては、HDDよりも速度がない(特に記録において速度
が出ない傾向が見受けられる)のですが、消費電力が少ないメリットが
あります。
この製品に関しては、消費電力を抑えたいモバイル用のモノだけかと
思っていたのですが3.5インチ製品もあるようです。
現在、SSDは、少しは安価になっており、最安値だけで見れば5万円以
下で32GBの製品を買えるような状態になっています。
また、速度的に遅くてどうしようかと言う状態だったのですが現在は、
読み込み : 143MB/s
書き込み : 93MB/s
と高速を売りにする製品も出ています。製品によって価格差があるので
すが、基本的に速度差で価格帯にバラツキがあると言う状態が見て取れ
ます。ただ、速さが必要な場合、
『 1GB = 6千円弱 』
と言う感じになりますから、HDDと比較した場合コスト的に割高になり
ます。また、容量の多さを求める場合では、確かに現在も64MBと言う
大容量のモノが存在していますが、10万円弱してしまいますから、1TB
以上の容量となれば間違いなくHDDのほうがコストパフォーマンスがい
いと言えます。
PLAYSTATION 3のHDDの換装で言えば、
『 2.5インチの製品 』
になるのですが、根本的にシステムのパフォーマンスがHDDの性能でも
変わりそうな感じですから、何を選ぶかで変化する可能性があります。
とりあえず、
・ 7200rpmの製品 : | 速度があるが、放熱が凄くEEを搭載した 初期型の製品では厳しい可能性がある。 また、後期型の熱量が少ない現在流通し ているモノでも7200rpmの大容量製品だと熱 の発生が多いかもしれない。 |
・ 5400rpmの製品 : | モバイルでは、高速な部類なのだが、7200 rpmの製品よりは遅い。 容量変化による熱量増加は覚悟が必要とな る。2.5インチで大容量の製品があるのはこの 回転数の製品。 |
・ 4200rpmの製品 : | 放熱的にはメリットもあり消費電力も抑え られるが、元のパフォーマンスを下回る可能 性が高い。 |
・ SSD : | 放熱によるリスクもなく、速度の出る製品 もあるが、サポート外なのが気になる。 基本的に、容量と耐久性が増し、速度的に 安定して速ければ相当魅力的なモノとなるが 容量が現在のモノよりも極度に小さくなると 考えると少し難しい部分がある。 |
と言う感じかなと思います。ある種、放熱を考えると、外部にHDDを出し
たくなる(そう言えばこれも自己責任ですが玄人指向にそういうパーツが
あったような....。)のですが、上記のような条件が存在すると言えます。