雲雀野と郭公の森と

北アルプスと黒部川に育まれた片田舎
の住人の気まぐれ日記
あの「森の近況」の代替として・・・・・

エコ至上社会?

2009-03-13 11:06:04 | 雑記
漱石の「吾輩は猫である」にこういう一節がある。
 ≪大和魂!と新聞屋が云う。大和魂!と掏摸(すり)が云う。
大和魂が一躍して海を渡った。英国で大和魂を演説する。
独逸で大和魂の芝居をする。
 東郷大将が大和魂を有っている。肴屋の銀さんも大和魂を有っている。
詐欺師、山師、人殺しも大和魂を有っている。
 大和魂はどんなものかと聞いたら、大和魂さと答えて行き過ぎた。
五六間行ってからエヘンと云う声が聞こえた。
 三角なものが大和魂か、四角なものが大和魂か。
大和魂は名前の示す如く魂である。魂であるから常にふらふらしている。
 誰も口にせぬ者はないが、誰も見たものはない。
誰も聞いた事はあるが、誰も遇った者がない。大和魂はそれ天狗の類か≫


近ごろ、猫も杓子も エコ、エコ と喧しい。上の「大和魂」を
「エコ」と置き換えて読むと、つい、にやりとしてしまうのは自分だけだろうか。

むかし、エコエコアザラクとかいう呪文がはやった?けど、
まさに「エコです」とか「エコのために」と言うのは、
全て許され、正当化される呪文のような力を持っている。
 最近のTVのCMにも、エコやCO2対策を標榜したものが目に付く。
エコとどう結びつくのか首をかしげたくなる業種のものまで・・・・・・
きっと会社のイメージアップができるという思惑からだろうが、
視聴者はたぶん見くびられ、見下されてているのだ。
  企業と広告代理店に・・・・・・・

エコ=善と盲目的に信じるのはちょっと危ない気がする。
エコロジーのエコをエコノミーのエコに振り替えようという作戦かもしれない。
(それはそれで全否定するつもりはないが、)
エコロジーを隠れ蓑にする魂胆が見え隠れして、腹が立つ。

CO2が地球の温暖化に与える影響がどれくらいあるかは、
研究者の間でも確定してはいないのだけど、なぜかCO2を減らせば
事が解決するような風説が闊歩している。

「地球にやさしい」っていうフレーズも、へどが出そうなくらいだ。
地球にやさしいって一体どういうことか、なんだかわかったような気になって
追従しているうちに
思わぬところへ誘導されやしまいか?
だいたい、地球がやさしくされたがっているのか、いじめられたいと思っているのか(爆)
聞いた人は何処にもいないやろう。

と、話は支離滅裂に散漫に長くなりそうなのでとりあえず今日はここまで(w)

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3 コメント

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ecology (鷲猫)
2009-03-13 13:27:33
 生態学ですよね。

 ecologueとなると、n.牧歌、田園詩、牧歌詩
(対話体の短詩)--新?英和中辞典・岩崎民平。より。

 「地球に優しい、俺以外の、人類滅亡」
 でしょうかね?
 確かに、新しい学問が必要かと思う。

 egology.エゴロジー。
 
 
Re:ecology (たんご)
2009-03-13 22:36:33
>>「地球に優しい、俺以外の、人類滅亡」
 でしょうかね?
いやいや、
早くお迎えに来てもらって向こう岸へ渡ってしまえば
あとは、能登奈良富山と奈良
ってことで、対岸の火事みたいなもんでしょう
立山連峰を、 (鷲猫)
2009-03-16 15:58:54
 「鷲の峰」とし、
 黒部ダムに遡上した鯛を釣っていることでしょう。

 沈む夕陽に、「おお、あの辺が宇奈月だったなぁ・・と、うなずいて竿をたたむのです。」

 エコバッグいっぱいの鯛を魚に飲むのです。

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