雲雀野と郭公の森と

北アルプスと黒部川に育まれた片田舎
の住人の気まぐれ日記
あの「森の近況」の代替として・・・・・

流水客土(りゅうすいきゃくど)

2016-01-09 08:48:15 | 雑記
 昭和26年頃から実施された、流水客土の作業に携わった方々から
当時の話を聞き採り、記録として残そう、ということになり、年明け間もない7日に
なぜか私の実家に集まってもらって実施した。



 ことの発端は、「黒部川扇状地研究所」という団体の事務局に、昨年春から就いた同級生の広田君が、
地域の歴史を残そうという活動に熱心で、その一端として「流水客土の実情も・・・・・・・」ということになったのだ。



 流水客土というのは、
黒部川冷水温障害改良事業という県直轄で実施された事業のことで、
それまで、入善、黒部地区のの水田は黒部川扇状地の砂質層の上で作られていたので、
水はけが良すぎて保水性が悪く、加えて黒部川の冷たい水を使っているので、
収穫量は県下の平均を大きく下回っていた。

 そこで、扇頂部近くや周辺の山の赤土を崩して、用水を使い泥流水として、
扇央部や扇端部の水田に取り込んだ事業のこと。

参考(みずはくアーカイブより)

これは当時の事業に使われた放水用の排水管と同様のものです。   






 「話を聞かせてもらいたい」と声をかけたのは4~5人だったはずなのに、
10人以上の方がやってこられて、広田君もオレもびっくりしました。

恐るべし女性井戸端会議の伝播力。

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2 コメント

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知らなかった~ (たみまる)
2016-01-09 22:07:39
今年もよろしくお願いします。

読んで字のごとし・・・想像から大きく逸れることはなかったのですけど、大掛かりな土地改良なんですね。
日本は、そういう努力を惜しまないですね。
その土地土地に色んな歴史がありますね。
私も一昨年から地元学(もっとかみ砕いた易しい講座ですけど)を聴きにいってますが、とても面白いです。

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Re:知らなかった~ (たっか)
2016-01-10 03:08:50
歴史を紐解き新しい発見をするとワクワクしますね。

大学へ進学してからほとんど郷里へ帰ってくることのなかった従弟が
数年前から時々帰ってきて田舎暮らしを楽しんでいますが
その彼が故郷の歴史などに関心を持ち、郷土史をいろいろ読んで、今では私より地元通です。

オチオチしてると馬鹿にされそうで
ぼちぼち市町村史を開いたりしています
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