エッ、ホンマかいな、簡単じゃないぞ、と思います。
自動走行車のことです。
昨日でしたか、日産が、2020年までに
「自動走行車」を発売するというニュースが
新聞やテレビで報じられましたよね。
それに向けて、日産は世界の研究機関や、
新興企業と共同研究を拡大するとともに、
2014年には、国内に街並みを再現したテストコースを建設し、
車両実験に利用するとしています。
自動運転は技術は、確かに可能になっています。
日産に限らず、各自動車メーカーが取り組んでいます。
トヨタは、無人で走れる実力をもつ実験車をもっています。
米国の公道での実験走行をしています。
自動車メーカー以外でも、例えば米グーグルが
積極的に開発を進めています。
しかし、実用化となると、課題は山積しているのが現状です。
常識的に考えても、人がハンドルを握っていない車が、
街なかを走りまわるというのは、恐ろしいことではないでしょうか。
早い話が、ロボットが徘徊するのと同じですからね。
散歩していられませんわね。
ご存じのように、「ゆりかもめ」は無人運転でも、レールの上を走ります。
コマツは、GPSやセンサーによって、無人で整地作業を行う建機
「ICTブルドーザー・油圧ショベル」をすでに実用化しています。
しかし、それは、人がいない鉱山などの現場の話です。公道ではありません。
それに、一般の乗用車でも、衝突回避技術の開発は進んでいます。
しかし、機能する速度には、まだまだ限界があります。
法的にも難しい問題もたくさんあります。
自動運転は事故を起こさないといいます。
人とぶつかりそうになったら自動的に回避するといいますが、
100%とはいえないでしょう。
万が一事故を起こしてしまったら、誰が責任をとるのか、難しい問題ですね。
そもそも、道路交通法には、「運転者は、当該車両等のハンドル、
ブレーキその他の装置を確実に操作し……」、などの文面がありますが、
「運転者」がいない場合はどうなのか。まさに道交法の「想定外」です。
こうした問題の解決には、当然ながら、時間がかかるということです。
日産は、ハイブリッド車の技術で他社に出遅れ、
電気自動車「リーフ」も、売れ行きが芳しくありません。
ですから、自動運転で“技術の日産”を売り込みたいのはわかります。
しかしながら、自動走行車を2020年までに実用化するというのは、
いささかアドバルーン的な意味もあるかなと思います。
まあ、夢や目標は高い方がいい。
その意味で、期限を切って自動運転にチャレンジするという挑戦的姿勢には、
文句のつけようがないですわね。<o:p></o:p>
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