韓国で初の女性大統領が誕生しました。
朴槿恵(パク・クネ)新大統領です。
日本に女性の総理大臣が誕生するのは、
いつのことでしょうかね。
世界に目を向けると、最近、とみに
女性の活躍が目立つように思いますが、いかがでしょうか。
昨年10月、東京で開かれたIMF(国際通貨基金)・
世界銀行年次総会では、IMF専務理事の
クリスティーヌ・ラガルドさんが基調講演を行い、
「世界の最優先課題は、現下の危機を克服し、
何百万もの失業者に雇用を創出するために、
十分な成長を回復することだ」と
リーマン・ショック後の世界経済の道筋を示しました。
純白のスーツに身をつつんだ、ラガルドさんの姿は、
新聞紙上でも大きく扱われ、女性の活躍を印象づけました。
引退した、第67代国務長官のヒラリー・クリントンさんも
その活躍ぶりが目を引きます。
2011年12月、民主化運動の指導者アウン・サン・スー・チーさんを
軟禁されていたヤンゴンの湖畔の自宅に訪ねたことは、
女性リーダーの活躍をうかがわせるニュースでした。
二人が肩を抱き合う写真は、世界中に配信されましたよね。
ひるがえって、日本の女性リーダーはどうでしょうか。
1991年、国連難民高等弁務官に就任した、
緒方貞子さんがいます。
アーティストとなると、意外と頑張っているのではないでしょうか。
水玉の作品で知られる、草間彌生さんは、
強烈な個性と斬新な発想で、世界から高い評価を受けています。
今日、発表されたアカデミー賞では、残念ながら受賞を逃しましたが、
「白雪姫と鏡の女王」で衣装デザイン賞の候補になっていた、
デザイナーの故・石岡瑛子さんも、世界を舞台に活躍しました。
2人の共通項ともいえるのは、若い時に、日本を脱出して、
ニューヨークに渡ったことですよ。
日本にいたら、あの強烈な個性はつぶされたのではないでしょうか。
大きな成功を手に入れたいと考えるなら、
日本の女性は、外へ出るべきなのかもしれません。
世界には、日本国内では考えも及ばない、大きな活躍の場があります。
それから、男尊女卑とはいいませんが、
日本にはまだ、女性の成功を素直に評価する空気はありませんよね。
日本の政財界はどうでしょうか。
名前はあげませんが、いまの日本で、
その活躍がとりあげられている女性政治家や財界人は、
男性の視線を少なからず意識しているように思います。
なぜなら、男性の領域を侵さずに、
そこそこの活躍をすることが、大切だからです。
つまり、男性にどう映っているかを
つねに意識せざるを得ないのです。
残念ながら、実力者にすり寄るとか、長老にとりいるとか、
まだまだ、女性として自立していないように思われます。
まあ、女性の責任というよりは、政界も財界も古いんでしょうな。
これは、男も同じですかね。
その壁を突破するためには、日本が大きく変わらなければいけない。
日本の女性自身もまた、仕事に対する意識を高くもたなければいけない。
そう思いませんか。