本を整理していると、以前切り抜いていた記事が出てきました。
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8月11日付 編集手帳
〈ギョーカイで「誠意」というのはカネのことです〉と
横沢彪(たけし)さんが著書で語っている。
「もう少し誠意を見せて」は「もう少しギャラをくれ」と同義である、と(
講談社『とりあえず!?』)
◆横沢さんは『オレたちひょうきん族』など人気バラエティー番組のプロデューサーとして
一つの時代をつくった人で、「ギョーカイ」はテレビ業界を指す
◆誠意を受け取る側が金銭その他の目に見える形でもらいたがるのは、
国益と国益、主張と主張が火花を散らす外交の世界も同じであろう。
政府が日韓併合100年の「首相談話」を閣議決定した
◆「痛切な反省」を表明した談話は抑制が利いており、内容にそう問題はない。
心配の種は、
韓国側が「誠意を目に見える形で示せ」と竹島の領有権問題や
従軍慰安婦の補償問題などを絡めてきたときに毅然(きぜん)とした対応が
とれるかどうか、だろう。
菅外交の物腰次第で、「首相談話」は功業にも罪科にもなり得る
◆番組の骨格を描き、スポンサーや出演者、放送作家と渡り合う。
構想と交渉――外交は番組づくりに似ている。
政権には、さて、凄腕(すごうで)のプロデューサーはありや。
(2010年8月11日01時12分 読売新聞)
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