【以前】
大学、短大が1000校
学歴偏重社会なので、
何年も浪人したり、高い授業料を払ってまで進学。
受験地獄の中、人間形成に弊害が出てきた。
大学も遊園地化した。
卒業しても就職口が見つからないケースも増えてきた。
【改革】
大学と短大を統合しすべて4年制のみにし、1000校あったものが半分に。
その他は、専門学校に。
高校も大学の予備校的な存在だったのが、大学数が少なくなり高校も少なくなった。
大学へ行くのも専門学校へ行くのも、本人の適正が重視され、卒業後の学歴差は関係なくなった。
大学も専門学校も、授業に内容が濃くなった。
10人が10人、学問に向くわけではない。
企業でも、企業内学校を持ち、それが専門学校として認められている。
義務教育は10年。(初等科5年、中等科3年。高等科2年)
義務教育は、1年、はやめて5歳から。
義務教育でもっとも力を入れているのが“道徳”。
人間教育や道徳教育というものは家庭だけにまかせず義務教育と並行して教えるのが好ましいと考えた。
義務教育は基礎的な人間形成こそが大切。知識は高等学校からでも十分。
教育は行政と切り離れた“教育府”が独立してやっている。三権分立に教育を加え四権分立にした。
教育はときの政治や政情に左右されるべきではない。
徳育が重要だと考える。いくら優れた知識や才能を持っていてもよからぬ方向に使えば何もなりません。
何が正しいか、何が美しいか、何が大切であるかを分るようにするのが徳育教育です。
幼いころのしつけが大切。
思いやりの心があれば町も国も住みやすくなり自他ともの幸福に結びつく。
(松下幸之助が描いた21世紀の日本 PHP)