内容
著者略歴
1937年京都府生まれ。67年京都大学大学院医学研究科博士課程修了。病理学専攻。
ルーマニアの国営テレビに出演
<目次>
第一章 長寿の秘密は食にあり
豆腐がファストフード――中国・貴陽/イソフラボンが日本人の一・五倍も
世界的な長寿地域――グルジア・コーカサス/ぶどうの皮も食べる
肉は脂肪を落とし、野菜とともに/大家族と暮らすお年寄り
ヨーグルトの効用/南米にある長寿の里――エクアドル・ビルカバンバ
主食はとうもろこしとユッカ/日常的に体を動かす/様変わりしていた食生活
アフリカにも多い高血圧/マサイ族を健診する
一人もいなかった高血圧患者/一日、二~三リットルも発酵乳を飲む
食事は一日一食だけ/食は広州にあり――食材に恵まれた広州
豊かな食材を上手に生かす/塩分摂取量が急増
フレンチ・パラドックスの謎を解く――フランス・オルレアン
日本人並みのタウリン量/太陽の恵みを生かした地中海食
命がけだったシチリアの調査
豚を食べ尽くす沖縄/すばらしい沖縄の豆腐
第二章 長寿は一日にしてならず
沖縄男性の凋落/一七年短い平均寿命――ブラジル・カンポグランデ
長生きするハワイの日系人/食塩摂取は日本人の半分
肥満が目立ち始めた若い世代/シルクロードの明暗/難しかった採血検査
トルファンの炊き込みご飯/一〇〇歳以上が二〇〇人
オアシスの恵み/女性の社会進出と短命化――スウェーデン
第三章 何がいけなかったのか短命地域の教訓
スコットランドの悲劇/野菜や果物を食べる習慣がない
天国に近いチベット/塩茶にバター/鳥葬遺体の大動脈をのぞき込もうとしたが
魚を食べても短命――カナダ・ニューファンドランド島
コレステロールは下がったが――フィンランド/何事も中庸がいい
生活習慣病に侵されるアボリジニ/ヨーグルトよりバターで肥満に――ブルガリア
ウオッカの功罪――旧ソ連・モスクワ
第四章 ファストフードが命を蝕む
ヘルシーランチプロジェクト/昼食だけでどれだけ改善するか
見えてきた希望/食育の大切さ
若い女性の体が危ない/二四時間尿の秘密/薬に頼らず高血圧症を解消
まず食塩の摂取量を抑えよう/私の食事「一日一膳」
WHOの国際研究ネットワーク誕生秘話/日本人の健康を支える大豆パワー
がんの勢いを止めるイソフラボン/サプリメントとの付き合い方
第五章 長寿の食から明日を読む
神の使い、ねずみが人類を救う/長寿県沖縄に食育の道場を
「太陽時間」で生活習慣病を防ぐ/二月を「健康正月」に
大豆効果で「福は内、鬼は外」/食の安全を考えよう/「栄養」よりも「営養」
モナ・リザは長寿だった?/日本人女性は長寿世界一
餃子はけんかでなく友好のシンボルに/宿直室での出来事/3K経験の大切さ
ポトマックの桜とねずみ/メタボ対策、マサイ族に学ぶ/大豆は女性の強い味方
上海で進む若者の大豆離れ/神様の食事は健康食/世界平和で健康格差を解消
芸術家にみる長寿の秘訣/ボランティアあってこそ/ご飯を賢く食す
外食産業を健康産業に/平成の防人/孫子(まごこ)は(わ)やさしいよ
<健康10か条>
①食塩を控える
②脂肪、とくに動物性脂肪を取り過ぎない
③野菜と果実をたっぷり
④乳製品をとる
⑤魚や大豆で、良質のたんぱく質を
⑥食事は大勢でにぎやかに
⑦食材はバランスよく
⑧1日1膳(1日のうち1食はやさしい食事を)
⑨長生きは勝ち取るもの
⑩前向きに明るく楽しく生きる
※長寿地域の食生活から導かれた結論だそうです。
生で食べるより、皮をむかずに乾燥させてたドライフルーツの方が
有効成分の量が多く取れて効果的。
「人は血管とともに老いる」 血管の老化が寿命を決定する。
それを止めるのが、大豆、魚。ビタミン A、E、Cなど抗酸化栄養素の
多い緑黄色野菜を摂取すれば、一酸化窒素も有効に働く。
イソフラボンは、1日70~75ミリグラムとれば健康に良いと推定できる。
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