春日公園前の補聴器屋さん(春日市、大野城市、太宰府市、筑紫野市、那珂川町中心)『かすが補聴器専門店』のブログへようこそ
毎朝、駐車場に集まってくるスズメにコメを撒いて餌付けしているのですが、寒くなってハクセキレイが戻ってきました!
ここに来たら餌がもらえることを覚えていたのでしょうか?
店の入り口近くまでテケテケ歩いて来て、「早く餌くれ!」と言いたげな様子でした。(笑)
うちの娘は、このハクセキレイに『テケちゃん』と名前を付けています。
これから春まで、毎朝のお付き合いが始まります。
さて、本日は「クロス補聴器」について取り上げます。
先週、あるお客様がご来店されました。
ご夫婦で来られ、補聴器を検討しているのは50代半ばの奥様。
補聴器を使用するにはまだまだ早い感がありました。
お話をお聞きすると、原因不明の眩暈(めまい)から病院に通院・治療を行い、眩暈については症状が緩和したそうですが、気付くと右耳に難聴が残っていたようです。
ドクターからも難聴については、効果的治療が施すことができず、補聴器を検討したいということでした。
左耳が健聴なので、通常の場で不自由はないのですが、少々騒がしいところでは、極端に聞き取りが難しくなるとのこと。
旦那様が車を運転しているとき、助手席に位置すると聞き取れないことが多いそうです。
カウンセリングを終え、聴力測定を実施すると、結果は以下の通りでした。
右耳の測定時、当初、マスキングなしの状態では完璧にクロスヒヤリングが起こっており、マスキングありの状態で、平均聴力82.5dB。
弁別能については、100dBで55%まで上がりましたが、母音の聞き取り違いも見られました。
ご本人は、聞こえにくい右耳に補聴器をと考えておられましたが、このお客様の場合、右耳で大きな補聴効果を出すことは難しいです。
では、健聴な左耳に補聴器をするのか?
結果的に、Phonak(フォナック)社のクロス補聴器をご提案しました。
当然、お客様は、健聴な左耳にも補聴器を使用するのかという疑問を持たれます。
ワイヤレス技術が高いPhonak社のクロス補聴器の実機を見せ、実際に体験していただきました。
装用していない状態では、右耳の近くで手を擦り合わせるシャリシャリという摩擦音は聞こえません。
装用して、再度行うと左耳から聞こえてきます。
ご本人様も旦那様もかなり驚かれていました。
装用した状態で、15分程度雑談を交わすと、お若いせいもあって、装用の違和感もうったえられないようになりました。
特に、聞こえにくい方に旦那様がお座りになっていましたが、楽に聞こえるようになっているとのこと。
効果は抜群に出ていたので、このお客様はすぐにでも購入したいと申し出られました。
しかし、補聴器の購入とは大きな買い物です。
このまま日常生活で体験試聴していただくことをこちらからご提案し、1日貸出すこととなりました。
右側の音声がキャッチ出来ていても、聞こえにくい右耳で聞き取っているわけではありません。
方向感や選択聴取が十分にできるわけではないことをご説明いたしました。
翌日来店され、1日の効果をお聞きしたところ、十分に効果を実感できたそうです。
旦那様より、「テレビのボリュームが小さくなった。」と客観的評価もあり、購入・補聴器の使用を決定されました。
近隣の兼業店さんでは、Phonak社の取り扱いが少ないため、場合によっては、右耳に重度難聴用の耳かけ型をイヤモールド付きで提案されていたかもしれません。
ハウリングのトラブルや十分な補聴効果を感じられなければ、結果的に購入しても使わずに終わってしまいます。
このお客様は、今後、仕事に就かれるご予定もあるそうで、補聴器が役に立つと良いですね。
10日後に再来店いただく予定なので、日常のきこえの変化を明るく話していただけることを楽しみにしています。
本日は、以上です。
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