春日公園前の補聴器屋さん 『かすが補聴器専門店』のブログ

春日市・大野城市・太宰府市・那珂川町で唯一の補聴器専門店を開業しました。補聴器と聞こえに関する情報を取り上げていきます。

言葉の聞き取り能力

2013-02-14 13:59:09 | 言葉の聞き取り能力

春日公園前の補聴器屋さん(春日市、大野城市、太宰府市、那珂川町中心)『かすが補聴器専門店』のブログへようこそ。

 

 

今日は、言葉の聞き取りの力について書きたいと思います。

難聴で、補聴器が必要になった人は、本人も周りの人も「補聴器を付ければ、すぐに聞こえる。」と思われている方が多いです。

確かに、補聴器を付ければ聞こえやすくならなければならないのですが、補聴器の性能・調整とは別の要素に問題がある場合があります。

 

 

耳鼻科や補聴器屋さんで、聴力検査や測定を行われていますが、純音測定(ピーとかプーと鳴る音に反応する測定)とは別に「語音弁別能」という測定を行われることがあります。

音や環境音が聞こえる能力とは別に、「言葉がどれくらい聞き取れているか?」を測定する方法です。

この測定には、日本聴覚医学会が発行する検査用音源CDにある「67-S語表」が使用されます。

 

 

オージオメーター(聴力測定器)から、女性の声で「ア、キ、シ、タ、ニ・・・」と一定のリズムで語音を発していくので、被験者は聞こえたとおりに、おうむ返しに繰り返します。

聞き取れなかった言葉を、考え込んでいると次の言葉がでてくるので、初めての方には要領を得ない測定かもしれません。

しかし、この測定は補聴器を購入する上で、とても重要な測定です。

 

 

 

 

基本的にこの点数が低すぎると、補聴器で効果を出すことが難しくなります。

補聴器は、音声を大きくしたり、周波数ごとに音質の調整を行って聞き取りをしやすくする機械なのですが、ご本人が持っている言葉の聞き取り能力以上のことをできるだけではありません。

 

 

では、「何のために補聴器をするの?」と疑問が生じてきます。

例えば、その方の弁別能が70%だったとすると、最高の条件でこの点数なのです。

しかし、条件が悪ければ・・・、人が多い騒がしい状況であったり、車やバスの走行音がうるさい街中であったりすると、更に点数が悪くなって聞き取りが低下します。

 

 

現在のデジタル補聴器には、各メーカーさんの技術開発で、環境音や雑音を少なくする機能が装備されています。

つまり、その方が持っている最高の聞き取り能力を引き出すための装備がされているわけです。

 

 

補聴器をして弁別能力自体が向上するわけではありませんが、聞き取りのトレーニングを行うと会話のやり取りの向上が期待されます。

補聴器を購入した方は、早い段階で、調整を行って、できるだけ継続使用できるように使いこなしていきましょう!

 


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