春日公園前の補聴器屋さん(春日市、大野城市、太宰府市、那珂川町中心)『かすが補聴器専門店』のブログへようこそ
今日は、調整のお客様が何名かいらっしゃいました。
みなさんお店の近くの方なので、中には自転車で来られた方も・・・。
この猛暑の中、わざわざ来ていただいてうれしい限りです。
冷たいお茶で渇きを癒してもらい、飴ちゃんをつまんでいただきました。
関西生活が長かったので、『飴ちゃん』を接客テーブルには常備しています。
店の中は、今週からエアコンを付けてますが、温度設定は冷えすぎないよう27~28℃。
先日導入した除湿機が大活躍しており、室内の湿度は40%と快適な状態です。
さて、本日は2013年4月~6月までの第2四半期の「補聴器国内出荷台数」が発表されたのでお伝えします。
全体的には、前年対比で101.6%と『微増』しています。
しかし、本当に補聴器が支持されてユーザーに購入されているかは、甚だ疑問です。
細かく内訳をご紹介しましょう。
もっとも伸び率が高いのは、デジタルポケット(箱型)⇒207.4%でした。
しかし、アナログポケットが前年比68.7%で、ポケット型全体では98.9%。
これは、昨年SIEMENS社がデジタルポケットを発売しだしたので、ポケット型の販売がアナログからデジタルに移行したとみるべきでしょう。
SIEMENS社ほどの大きなメーカーさんが1機種を変更すると業界全体の数字に反映するので大きな影響力です。
次に、312電池タイプのRICタイプ補聴器⇒128.3%。
相変わらず販売の中心になっているようで、販売されている補聴器の15%はこのタイプになっています。
メガネチェーン店さんを中心に今後もすごい勢いで増えると思われます。
小型で目立たないことに、分離レシーバーを交換するとパワーアップし、重度難聴まで対応できることが人気の理由です。
耳かけ型補聴器全体では、102.6%。
RICタイプは好調ですが、従来タイプの補聴器(13電池タイプ、675電池タイプ)が軒並み前年を割っているので、大きな伸びを示していません。
一方、オーダーメード補聴器は、CICタイプ、カナルタイプ、フルサイズタイプいずれも前年比96~99%と『微減』しており、全体では97.2%。
耳穴タイプで特筆すべきは、『その他耳あな型(デジタルタイプ)』のカテゴリーが、189.7%と大幅に増えていることです。
これは既製品の耳穴タイプです。
アナログタイプの既成耳穴タイプと合わせて全体でも141.6%の伸び。
このカテゴリーと312RICタイプの大幅アップが、この3ヶ月の出荷台数を牽引しています。
以前にも触れましたが、オーダーメード補聴器はユーザーの耳型を採取して製作しますので、『(メーカー出荷台数)=(補聴器購入者の数)』となります。
既製品の耳かけ型補聴器や既製品の耳あな型補聴器が大幅に増加していても、補聴器屋さんの在庫棚に陳列されている可能性があるので、本当の意味で補聴器マーケットが拡大しているとは言えません。
今回の既成耳穴型の大幅増加では、補聴器が支持されて購入者が増えていると考えるのは難しいですね。
「どこかの大手メーカーさんが在庫を入れちゃったかな?」と業界関係者は見ているでしょうね。
とにもかくにも、最前線の補聴器現場に従事する我々補聴器屋さんにできることは、一人一人の難聴者に対し、技術と経験を駆使して「きこえの満足」を提供していくことでしょう。
この積み重ねが補聴器マーケットの拡大につながっていくと信じます!
本日は以上です。
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