こんにちは。17期の小口です。
ブログ投稿最後となる今回は「こだわり」について書きたいと思います。みなさんにはどんな「こだわり」がありますか?
「こだわり」、特に「仕事に対するこだわり」は、その人の仕事に対する「譲れない」部分であり、「こだわり」のある人には、仕事上の軸のようなものがあり、何事にもブレず、信頼できるというのが私の見方です。私は、管理職になって以降、自分の部下には「仕事へのこだわり」を求めてきたつもりです。
先日参加した、管理職を対象にした「人材育成」に関わる部門セッションの中で、この「こだわり」がキーワードとして議論の対象になりました。セッションの中で各管理職が抱えている「自組織を運営する上での悩み」を共有する時間があり、何人かの悩みが「こだわり」に関するものでした。
ある管理職は、自組織の業務の性質上「こだわり」を重視し、部下の課題に対する深堀を奨励しています。しかし、業務である以上、「納期の制約」、深堀の先に本当に答えがあるのか?という「可能性の制約」を無視することはできないことから、部下の「こだわり」をどこまで許容するかの「見極め」に苦心しているとのことでした。
別の管理職は、自組織が求められる最優先事項が「納期」であるため、部下に「こだわりを捨てさせ」、スピード重視にならざるを得ない状況に対し、人材育成の視点から「これでいいのか?」というジレンマを抱えていました。
セッションの時間が限られていたため、これらの悩みへのアドバイスは、「時間制約の中でも、部下にこだわらせる時間を、管理職が捻出の努力をする」、「部下との対話が重要」等々が出ましたが、どれも抜本的な解という程でなく、消化不良のままこの「悩み共有」の時間は過ぎていきました。
昨今の激変する市場環境に対応するため、会社の業務は以前よりスピード重視となり、以前に比べ「こだわり」にかけられる時間が少なくなった感があります。昔はよかった(?) しかしながら「こだわること」は、人材育成目的に加え、昨今企業に求められている「イノベーションを推進する組織」を作り上げるために必要な要素であると認識し、部下に「こだわらせる」には個人的に「こだわり」続けたいと考えています。
とは言いつつ、時間は有限というのも真理であり、力不足の私は、現行環境下において、部下にどう「こだわり」の場を確保、提供していくかへの解をまだ見つけられずにいます。なんとかしなくては。。。
このような企業の悩みに対して、皆さんならどのようなアドバイスをしますか?
プロコンの皆さんにアドバイスを求めつつ、私の最後ブログを締めたいと思います。
皆さん、一年間お世話になりました。今後とも宜しくお願いします。