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聴く力について思う事

2018-06-11 09:30:31 | 17期生のブログリレー

みなさんこんにちは。事務局の姫田です。

最終講義の「経営相談ロールプレイ」、皆さんお疲れ様でした。無事講義が終わり一安心でしょうか?それともビジネス小論文の作成に追われている?卒業まで大変かと思いますが頑張りましょう!

さて、今回の講義「経営診断ロールプレイ」でファシリテーターを努めさせて頂きました。皆さんの「聴く力」の高さ、またアドバイスした事を修正して臨んだ、2回目のリールプレイで見せた柔軟性や対応力、稼プロで学んだ1年間の成果が出ていたと思います。私も新人診断士として負けないよう頑張らなければならないと感じました。

私も独立して10ヶ月が経過しました。経営相談員はやったことがありませんが、金融機関からご紹介いただいた企業への訪問相談やミラサポ等の専門家派遣、補助金申請支援でのヒアリング、営業時に受けたご相談を合わせると、かなりの件数相談業務的なこともやりました。中小企業診断士は補助金申請や経営革新計画、経営力向上計画、経営改善計画等の様々な書類作成の仕事があります。良い申請書を作成するには、共通して高いヒアリング能力(聴く力)が求められると感じています。良い申請書を書けないのは「聴けていないから」。私見ですが、経営相談をする上で感じたこと、重要と考えるポイントをまとめてみました。特に自身の反省をもとに新人診断士がやってしまいがちなこともお伝えできればと思います。

①何かを教えなければならないというプレッシャー

ヒアリングの際にしっくりこない場合は、このケースが多かったように感じます。新人のプレッシャーから、「何かを教えてあげないと診断士ではない」と勝手に思ってしまう。一生懸命助言すればするほど、コミュニケーションが上手に取れない。まずは関係を深めなければ、活きた情報は得られません。経営者の話を、しっかり「聴く」ことが大切ですね。当たり前の事ですが、意外と最初はできないかもしれません。

②事前準備の重要性

これは塾生の方も仰っていましたが、私も全く同感です。そもそも第一線で活躍する社長さんと話を合わせるには、中途半端な知識では太刀打ちできません。業種別審査辞典やインターネットで調べておくのはもちろん、場合によってはその業界の専門書や雑誌等に目を通しておくくらいの準備はしておきたいものです。

③社長の応援団であるという自覚とサービス精神

これは経営改善等で感じる事です。我々診断士は診断、助言が仕事みたいに言われますが、あくまで主役は社長であり、我々は社長の応援団にすぎません。実際に以前診断士の指導を受けた方の中には、「診断士の先生は言いっぱなしで、何もしてくれないからなあ」という声を何度か聞きました。これはきっとサービス精神を持って、社長のお役に立ちたい、社長に寄り添って支援する「応援団」ですよ!という気持ちを持ってヒアリングに徹すれば防げる事だと思います。助言や指導は、ある程度の関係が構築できてからすれば良いでしょう。ということは、そもそも1回や2回の経営相談では偉そうに助言することは危険ということになります。その道のナンバー1として専門性を高めてお願いされた時以外は、基本的には聴くことに徹する方が、社長も満足していただけるし、良い情報が得られると感じています。コンサルタントは「専門サービス業」ですが、意外とサービス業だという事を忘れる方が多いのではと感じています。

新人の診断士にとって「聴く力」はとても大切ですね。引き続き「聴く力」を高めていければと思います。

 

コメント (2)
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