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東京都中小企業診断士協会中央支部認定!「稼げる ! プロコン育成塾」ブログ

東京都中小企業診断士協会中央支部認定マスターコース「稼げる!プロコン育成塾」のブログ。経営・ビジネスに役立つ情報を発信

大学祭とブランディング

2016-11-20 09:00:00 | 講師亀田からのメッセージ

講師の亀田です。

先日、ある大学の文化祭に家族で行ってきました。

文化祭の企画の中に一つに、大学構内を周るスタンプラリーがあり、息子とチャレンジをすることにしました。

 

しかし、慣れないキャンパスということもあり、なかなか見つかりません。そこで、そこの大学の学生さんに場所を訪ねてみると、

「わかりにくい、場所にありますので、ご案内しましょう」とわざわざ息子と私をその場所に連れていってくれました。

その後、もう一回別の方場所を訪ねると、同様に、説明するだけでなく、連れていってれました。

 

この体験は、私達親子をこの大学のファンに、瞬時にしました。そして、息子も将来はこの大学で「あんなお姉さん、お兄さんになりたい」と思ったようです。

 

全入時代に突入し、大学も本格的にマーケティングが必要な時代になります。大学のブランドを強化するために、広告予算を使い、素敵なパンフレットやイベントをやることもあると思います。

 

そのようなマーケティング活動と同じ位、いや、それ以上に重要なのは、その大学に通う生徒をいかに魅力的な「存在」に育成するかではないかと思います。

大学生は日々の生活を通じて、その大学のブランドのアンバサダーとなるわけですからね!

 

 

 

 

 

 

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中小企業の「比較優位」を考える

2016-11-19 19:21:17 | 16期生のブログリレー

「稼プロ!」事務局の小林 隆です。

本日は、中小企業の「比較優位」について考えてみたいと思います。

先日JICAの「中小企業海外展開支援事業」という事業に応募したいという中小企業様の相談を受け、お手伝いをすることとなりました。

この事業は、中小企業の優れた製品や技術を途上国の開発に活用することで、途上国の開発課題の解決と、同時に応募企業の事業が具体的に活性化され、国内の経済の活性化にも寄与することを目的としています。

したがって、応募に当たっては、
①進出予定国の社会的課題と解決へのニーズ、
②応募企業の製品・コア技術や実績、他社と比べた「比較優位性」、
③当該事業実施後の現地国における成果、
④当該事業実施後の日本企業側の成果、等
を、明らかにしなくてはなりません。

過去の事例をみても、進出対象国に、解決すべき社会的課題があって、中小企業が所有する独自技術をもった製品を開発登場国に導入することにより、社会問題が解決し、結果、当該企業の製品がよく売れる、というストーリになっています。

今回、この取り組みを行うにあたって、この中小企業の「比較優位性」を明らかにする難しさに直面しています。

一見して明らかな独自の技術を活かした製品をもっている製造業も少なからず存在しますが、多くの企業では、「比較優位」が曖昧になっていることが多いのではないでしょうか。

考えてみれば、「比較優位性」を確保することは、海外展開に限ったことではなく、本来、企業として日常的に実施されていなければならないことです。ただ、残念ながら、それをきちんと実施できている中小企業は、少数派ではないかと感じています。

「比較優位性」というと、私はまず、競争戦略を想起します。一昔前のアカデミックな世界では、競争戦略が主流でした。

競争戦略では、外部の競争相手に打ち勝つためのポジショニングによる差別化を行います。しかし、ポジショニングによる差別化は、情報伝達の高速化、技術の進展等により模倣による同質化を招きやすくなりました。これは、企業がお金と時間を投じて開発を行っても、以前より「優位性」を維持することができる時間が短くなったことを意味します。

そこで、最近の戦略論では、その「比較優位」を生む源泉である内部の経営資源に「優位性」を求めるようになりました。「比較優位」を生み出すための、組織能力や技術、ノウハウといった、外からは一見 みえにくい部分に、競争力の源泉を見出しているのです。
見えにくため、また組織文化等やオペレーションがかかわるため、すぐに模倣しようとしても、できません。
理念経営、ビジョナリーマネジメント、従業員満足の充足といった考え方も、その一連の流れの中にあると考えれあれます。
こうした話は、最近、中小企業診断士の受験をされた方は、記憶に新しいかたもいらっしゃるかもしれません。

とはいえ、そんな「能書き」を言っても、現実の中小企業ではほとんど役に立ちません。

大切なのは、自社ができること、「強み」と感じていることを活用して、お客様や社会の役にたつ製品やサービスを生み出し、提供する努力をし続けることだと思います。

とはいえ、日々目の前の仕事に追われている中小企業経営者に「それに気付いてください。」というのも、難しい話です。
そんな時、そうしたことに気づいてもらい、背中を押していくのが私たちコンサルタントの役割ですね。

かのP.F.ドラッカー教授は、1960年ころ「強みの上に自らを築け」との語録を残しました。
理屈はイロイロありますが、経営の本質というのは、昔から思いのほか変わらないのかもしれません。

 

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米国でも大切にしたい会社

2016-11-18 22:36:30 | 16期生のブログリレー

16期田代です。

坂本光司先生の「日本でいちばん大切にしたい会社」に出てくるような会社とはちょっと異なりますが、従業員の満足度・幸福感を追求し、その結果、顧客や取引先・関係者が幸せとなる経営を行っている会社が米国にありますのでご紹介します。

 

2009年アマゾンに12億ドルの評価額で買収されたザッポス・ドットコム。

靴や衣料をオンラインで販売しており、2015年の売上は3,000億円へと成長を遂げました。

この会社が特徴的なのは、従業員のひとり一人が顧客に感動を与えるサービスを行うことが徹底されていることです。信じられないくらいの素晴らしいサービスを提供して顧客満足度を高め、既存顧客からのリピート受注が売上高の75%を占めています。

 

たとえば、ECで受注した商品の送料無料や返品時の送料を無料にするだけでなく、コールセンターへの一人の顧客からの電話応対に8時間かけたり、顧客が母へのプレゼントのために買った靴が、母が亡くなり返品となった時に、花束とメッセージを贈ることで顧客を驚かせたりしています。顧客から注文を受けた際に、自社に在庫がなければ、同じようなデザインの他社の商品を探して顧客に紹介します。

こうしたサービスは損得を考えると普通はできないことですが、ザッポスでは販促・広告宣伝費用をかけずに、こうした感動を生むカスタマーサービスに資金を投入し、顧客の感謝と賛辞が販売促進の役割を果たしているのです。

 

しかしどうして全従業員がそのようなサービスを提供することができるのでしょうか。

その理由は、従業員の個性を大切にし、創造性を発揮させること、自由な判断ができる裁量権を与えること、マニュアルがないこと、のようです。

人間はマニュアルで縛られ、自由な裁量権が与えられず、管理された環境では最低限の行動しか行わず、能力をすべて出し切ることができません。一方、ザッポスの経営は内発的動機づけを重視しており、自分で考え行動する裁量を与えられた満足度の高い従業員が全力を出して顧客満足を追求するからこそ、顧客の感動を呼ぶサービスを提供でき、業績の向上につなげているのだと思います。

そしてこの経営方針を成り立たせるために最も大切なことは、ザッポスの企業理念に共感し、体現できる人を採用し、そうでない人に退出してもらっていることでしょう。

 

ザッポスが企業理念として掲げる10個のコアバリュー

1.      サービスを通して「ワオ!」という驚きの体験を届ける

2.      変化を受け入れ、変化を推進する

3.      楽しさとちょっと変なものを創造する

4.      冒険好きで、創造的で、オープン・マインドであれ

5.      成長と学びを追求する

6.      コミュニケーションにより、オープンで誠実な人間関係を築く

7.      ポジティブなチームとファミリー精神を築く

8.      より少ないものからより多くの成果を

9.      情熱と強い意志を持て

10.   謙虚であれ

 

資源の限られた中小企業にとって、従業員のやる気を高める経営が、お金をかけずに業績向上につながる有効な手段であることは間違いありません。大企業も含め、とにかく効率化を求めがちな時代ではありますが、今一度立ち止まって従業員の満足度・幸福感を高めるためにできることは何かよく考えてみようと思います。

 

長文をお読みいただきありがとうございました。

 

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平成28年度2次筆記試験で出題された企業の特徴について

2016-11-17 23:10:29 | 16期生のブログリレー

こんばんは、水口です。 

もう11月も半ばとなり、朝晩寒い日々が続きますが、
皆さまお変わりありませんでしょうか。

さて今回は、10月下旬に行われた「中小企業診断士の2次筆記試験」について、感じたことを書いてみます。


まず、今年の事例企業の特徴を与件文から抜き出してみます。

■事例Ⅰ■
・創業が大正時代半ばの老舗印刷業

・経営理念:「社員は宝」。社員教育に注力し、人材力を強化

・新卒社員や女性社員を積極的に採用

■事例Ⅱ■
・創業は、江戸時代

・しょうゆメーカーで、現在の社長は10代目。

・創業250周年を目前に、11代社長へ継承する。

■事例Ⅲ■
・創業2013年。X農業法人の100%出資子会社。調理用カット野菜を生産・販売。

・図表として、損益計算書、年間クレーム件数・構成比、特性要因図の記載あり。

■事例Ⅳ■
・創業20年ほどの県内産の高級食材を活かしたレストラン

・社員教育を徹底、人材育成の拠点となる研修施設の拡充

 

以上より、各事例企業は、人に着目されているような気がしました。

○事例Ⅰは、どんなに不況のときでもリストラをしたことがなく、人件費以外を効率化する企業で、経営理念を大切にしている。

○事例Ⅱは、創業が江戸時代という、今までの2次筆記試験では一番創業が古い会社だと思います。与件文には書かれていませんが、長寿企業には理念経営をしていて、従業員を大切にしている会社であることが多い傾向にあるとのことです。

○事例Ⅲは人についての記述がなかったので省略します。

○事例Ⅳは、社員教育を徹底するなど従業員の育成に力を入れています。

私は、いま「人を大切にする経営研究会」に所属していますが、この研究会で取り上げているような会社が2次筆記試験に出題されたことに驚きを隠せないとともに、うれしく感じた次第です!

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クイズで学ぶ論理構成の大切さ

2016-11-16 17:15:43 | 16期生のブログリレー

こんにちは。16期生鯉沼です。

先日、行政書士の試験を記念に受けてきました。
(いますよね。ゴルフも常に「今日練習ラウンドだから」→いつ本番なんだよっ!て言う人。私ですけど。)

記念だったので結果は気にしてませんが、解答速報をみるまでもなく玉砕。
15期生 星野さんの弟子入りにはまだまだ早く、門をたたくための準備はこれからも続きます(笑)

さて、私の結果はともかくとして、その試験範囲に「文章理解」というものがあります。
「行政法」とか「民法」とかに並んで、「文章理解」という科目がある、と言えばいいですかね。
診断士一次試験では「経営法務」が一番苦手だった私にとって、この資格試験自体が苦行なわけですが、「文章理解」の領域は、その中ではなかなかおもしろく興味深いものでした。

過去問から出題文が短いものを選んで、以下に例示します。
ちなみに、この問題の難易度は、ある機関の評価によると5段階評価におけるレベル2(数字が大きいほど難しい)だそうです。 

--------------
■平成27年度試験 問59より

本文中の空欄[ ]に入る文章を、あとのア~エを並べ替えて作る場合、その順序として適当なものはどれか。

日本で初めてのノーベル賞受賞者である物理学者、湯川秀樹さんは中間子というものの存在を夢の中で思いついたのだそうです。(中略)
客観世界の、それも目に見えない極微の世界の構造が、湯川さんの頭の中では見えていたのです。しかも、ここがわからない、というところもちゃんとわかっていたのです。ま、もっともわかるといっても理論の世界ですから、わかったぞ!と思った後は、陽子と中性子の相互関係を数学的に計算して、その力やその大きさがどのくらいでなければならないか、という裏付けをやらなければならず、その結果、その力はどれくらい、その大きさは電子の二〇〇倍くらい、などという具体的な予測に発展するわけですが、核子を結びつけるきずなの、おおよその様子、おおよその仕組みが、夢の中でわかったのだそうです。(中略)
このようなわかり方はよく「直感的にわかる」、というふうに表現されます。

[              ]

飛躍があって答えに到達しているのでは決してなく、心は心なりにある必然的な方法で、疑問を処理し、答えに到達しているのです。ただ、その経過が意識されていないだけです。

(山鳥重「「わかる」とはどういうことか-認識の脳科学」より)


ア 答えは外にも中にもないのです。ちゃんと自分で作り出すのです。
イ あるいは答えが頭のどこかにあって、その答えに直達する、ということでもありません。
ウ 直感的にわかる、といっても外の世界から答えが頭の中へ飛び込んでくるわけではありません。
エ ただ、その作り出す筋道が自発的な心理過程に任されていて、意識的にその過程が追いかけられないとき、われわれはほかに表現のしようがないので、直感的にわかった、という表現を使うのです。

(1)ア→イ→エ→ウ
(2)ア→エ→ウ→イ
(3)イ→ア→エ→ウ
(4)ウ→イ→ア→エ
(5)ウ→エ→イ→ア

--------------

出題の形式としては他にも色々あるのですが、いずれも本文の流れを酌んで穴埋めしたり、要約されたものの正誤を判断したりするものです。

上記のような穴埋め形式は、
・直前に書かれているものを受けること、そして後に書かれているものにつなげることをポイントに選択肢を絞る
・ア~エの中でまとまりとなる文を見つけ出す
ことがとっかかりになります。

私は同期のみなさんと一緒に、鴨志田塾長や大草講師の小論文の講義を受けましたので、論理構成の大切さを知っています。
自分の書く文章は、たとえばこの問題として出題されるに堪えうる構成(In/Outがしっかりしている構成)になっているのか、という視点でも考えさせられましたし、大草講師の言われていた、「他の人の文章を読むことで学ぶ」がクイズ形式になったみたいで、なんだかこの「文章理解」の問題だけは楽しめちゃいました。

ちなみに、正解は(4)です!

鯉沼和久

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