皆さま、こんにちは、稼プロ!23期生の佐野紳也です。
最近、知人から勧められて、マイケル・E・バーガー「はじめの一歩を踏み出そう 成功する人たちの起業術」(初版2003年、世界文化社)を読みました。
マイケル・E・バーガー氏は、1936年生まれですので、現在、88歳です。スモールビジネス向けの経営コンサルティング会社を設立し、スモールビジネスを成功させる独自の手法を構築し、アドバイスを行っているとのことです。
本書の中心的な考え方は、「経営者が現場にいなくても、収益の上がる仕組みを作る」。「個人の才能や経験に依存しない事業を作る」ことであり、それにより売却が可能となるとしています。
上記を実現するため、「事業発展プログラム」を提案しています。とても興味深かったので、紹介します。若干、改変していますので、オリジナルあるいは詳細は原著をご参照ください。
- 最終的な事業の売却金額を設定する(戦略的目標)
- いま検討している事業が多くの顧客が不満と感じているか、検討する。5~7年後、事業規模や収益率を想定し、事業価値が1の売却金額を満たすか検討し、満たさなければ、事業内容を検討する(経営戦略)
- 組織図を作り、役割を決める(組織戦略)
- 製造・マーケティングの効果を高めるためのシステム(業務マニュアル、マネジメントシステム)を作り上げる(マネジメント戦略)
- 従業員が毎日の仕事の中で挑戦を重ね、自分を高める仕組みを作る(人材戦略)
- 顧客が誰なのか(顧客分析)、なぜ購買するのか(心理分析)で、顧客の無意識のニーズを科学的に満たす方策を検討する(マーケティング戦略)
- ハードシステム(モノ)、ソフトシステム(考え方)、情報システムを構築し、統合する(システム戦略)
現在、M&Aや事業譲渡に対する抵抗感が少なくなっており、こうした視点を持って助言していくことも重要ではないでしょうか。
事業発展プログラムがそれを解決する糸口になるんですね。