皆さまこんにちは。稼プロ!20期生の岡崎です。
「ギフティング」というインターネット上の仕組みをご存じでしょうか。
今回は、ギフティング、日本語でいう「投げ銭」について(スポーツ関連に絞って)書かせていただきます。
最後までお付き合いください。
「ギフティング、投げ銭」とは、コロナ禍による多くのスポーツイベントで入場制限が行われる今注目されている、新たな応援スタイルかつ資金調達法の一つです。入場料の減少などにより活動資金の調達に苦心するスポーツチームに対し、当該スポーツのファンが、選手のファインプレーやチームの勝利に、インターネットを通じてデジタルポイント(応援スタンプのようなもの)を送り支援する仕組みなのです。
一連の流れを示しますと、
① ファンである個人はギフティング運営会社のサイトからギフトポイントを購入。チームのプレイ観戦中や観戦後、サイトを通じて応援チームにポイントを送付して支援、同時にチームにメッセージも送信する。
② チーム側ではサイトでポイントの送付を確認。支援のお礼として「応援ありがとうございます〇〇様!」など個別のメッセージやオリジナルグッズをファンに返す。
③ チームがファンから受け取ったギフトポイントは、運営会社側で手数料を差し引いたうえキャッシュに換えてチームに送金する。
となります。
ファンはギフトポイント購入の負担により、チームやお気に入り選手からのメッセージ、支援ポイント額によってはサイン入りリターン・グッズを受け取ることができます。
チームや選手にとってはオンラインとはいえ応援されている実感でき、ポイント換金で収益の柱を増やせ、そこで得た資金を競技施設の新設や修繕の一部として利用できます。また、ファンと選手やチーム双方向での繋がりを生みだすツールとしても活用できるのです。
ギフティングのプラットフォームとなる運営会社は、今、寡占状態にありますが、この仕組みを採用するスポーツチームはプロ・アマを問わず増加傾向にあるようです。
私は、勤務先で大学スポーツチームを支援する専門部署に所属しております。チームの活動資金は、大学本体からの予算獲得、一般企業・教職員・OBからの寄付、チーム所属の学生からの部費、等で賄っています。部署では今、新しい資金調達の手段としてこの「ギフティング」に注目しているのです。
国立・私立の有名大学スポーツチームでの導入実績や、体育会全チームで総括導入を予定している国立大学、わずか3か月で100万円のギフティングを受けたチームの存在、等の情報も流れてきています。新しい仕組みではありますが、もはや先駆けではないようです。
最近の傾向では、大学スポーツは「教育」から「プロモーション」の部分を拡大しつつあります。ギフティング採用大学では、大学のロゴマークの入った学生選手のサイン入りグッズなど、広報に繋がる品物で返礼しているところも出てきました。
所属部署では、まずは第一にスポーツチーム支援の源泉となる競技力の強化、スター選手の輩出を念頭に、この新しい仕組みの導入を検討していく予定です。
今回は、スポーツチームへの新たな応援のスタイルであり、新しい活動資金調達方法、更には広報の仕組みでもある「ギフティング」について書かせていただきました。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
観戦方法のリアル、オンラインを問わず、この仕組みを使い、支援してくれるファンは増えていくと考えます。
このような応援の数値化(?)は、アフターコロナでも続きそうですな。