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東京都中小企業診断士協会中央支部認定!「稼げる ! プロコン育成塾」ブログ

東京都中小企業診断士協会中央支部認定マスターコース「稼げる!プロコン育成塾」のブログ。経営・ビジネスに役立つ情報を発信

寒天製造販売会社その2

2012-07-02 21:51:52 | 11期生のブログリレー
 この1年間、たいへんお世話になり、ありがとうございました。皆さんから率直な指摘を受け、自分を振り返る貴重な機会になりました。第三者の診断士が的確な診断助言によって会社に気づいてもらうことも同じことかなと思えます。

 最終回として、前回に続き、寒天製造業である「伊那食品工業株式会社」の塚越寛会長の言葉を取り上げます。今回は、経営方針関係です。

「わが社は、年功序列でリストラなしの方針ですから、社員が自分の将来に計画を立てやすいんです。」

⇒ネットで県民性・地域性として「南信は気候も温暖であることから,話す速さも語調も穏やかで,温和でのんびりしている人が多いという」とありました。おそらく伊那地方の住民に年功序列と終身雇用が合っているのでしょう。しかし、大都会の野心的な人なら満足できないかもしれません。

「相手の会社に送金しなければならないとき、送金の手数料を引いた額を送る会社もあるようですが、うちではそれは絶対にやりません。相手の幸せを無視したやり方だからです。会社の評価とは、そういうところでなされるものです。」

⇒しまむらが返品なしを徹底して、納入先の信頼を得ていること。ある花加工会社の部門長は、相手の無理な要求に応えて、少数の花でも遠方まで自ら車を運転して納品していること。小松製作所が経営の苦しい協力会社に現金払いしたこと。困ったときに助けると、良いときにリターンを頂けるということで、「損して得とれ」の諺を思い出しました。

「工場の設備もできるだけオリジナルのものを独自に作ってきました。……これによってメンテナンスも効率的に行えますし、微細な改善が可能になるのです。加えて、独自の研究開発チームを持つことで、まったく新しい商品を開発して、独自の市場も開拓することができるようになります。」

⇒これを読んで、コンピュータシステムの基本仕様や物流施設の仕様を社内開発している、しまむらを思い出しました。このような「組織能力」は他社にまねされにくいものです。システムや設備を社内の人間がよく理解していると、ノウハウを蓄積できたり、改善項目がよく分かったり、購入価格も適正に査定できたりします。

「売上と同時に、生産力も、社員の能力も、管理力も、経営者の意識も、社会的な信用も、すべてが同時に伸びなければ、売上に対応できなくなるだけです。どこかで必ず無理が生じます。」

⇒ユニクロのようにグローバル企業を目指してチャンスと思えば一気に攻勢に出る経営ではなく、当社は「年輪経営」を唱え、しまむらのように着実に成長しようとする経営方針です。

「今後も上がり続けるであろう人件費をカバーしていくためには、何が必要なのかということ。それは、設備や販売ルートの拡張ではなく、働く個々の人間のスキルを上げることです。」

⇒普通は、売上拡大やコスト削減を考えるものですが、「人間のスキルを上げること」とは、意味深長です。
 國貞先生の『「財務3表のつながり」で見えてくる会計の勘所』に「多くの利益は出ていなくても、お客さまに喜ばれ、常に自分たちのレベルを上げることに努力を惜しまない会社は、いつか必ず花が開いてくるでしょう」とありました。
 最近聴いた大学教授の話では、ある商社の若者はインドに赴任したがらなかったとのこと(日本人学校の高負担を会社が賄えないことも一因なので、あまり悪くいえませんが)。代わりに商社を早期退職した年配者が駐在員として派遣されたそうです。積極的に困難に立ち向かう人が育っていないと、海外進出だけでなく、事業承継すらできません。

「最近人気の納豆には、ビニール袋を使わないタレを使っています。これはわが社で開発した寒天製剤を使った『とろみたれ』で、指が汚れることもないので、よく売れています。……マーケット・リサーチでいい商品は生まれないのです。自分たちがいいと思うものを作る、それこそがやりがいであり、仕事の喜びです。」

⇒そういえば、以前はスーパーで買う納豆に醤油の小さな袋が付いていて、袋を破るとき指が汚れたりするので、そのまま捨てていました。最近は、ゼリー状の醤油がケースの中に入っていますが、これが当社の「とろみたれ」だそうで、私はそんな納豆を選んで買っています。予期しないところで、当社の技術が生かされていました。
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成長を実感できた日

2012-07-01 00:43:01 | 11期生のブログリレー
皆様

こんばんは、11期生の小林剛です。

本日で最後の投稿になります。

さて、先日、中小企業支援機関の補助講師として創業希望者の方に対してプレゼンをする機会がありました。

準備の時間が十分にとれなかったため前日の練習プレゼンはボロボロで、メイン講師の方にかなり心配をかけてしまいました。

そのような状況で本番を迎えたのですが、当日はうまくプレゼンができ、メイン講師の方、他の補助講師の方、そして受講されていた方からも相応の評価をいただくことができました。

自己評価としては70点ほどで反省点も多々ありますが、上手くできた点として次の事が上げられます。

■シナリオ面
 ・全体の流れができていた
 ・最初に今日話すこと(もくじ)を伝えた
 ・シート1枚ごとに伝えたいことを明確にした

■デリバリー面
 ・大きな口を開けてしっかり、はっきりとしゃべった
 ・しっかりとアイコンタクトをとった
 ・質問を投げかけるなど受講者を巻きこむことができた

などです。

1年間稼げるプロコン塾で学んだことによって成長した自分を改めて感じることができた一日でした。



今回の様に稼げるプロコン塾での学んだことを活かし、実際に活躍する姿を示すことがプロコン塾への恩返しになると思います。

これからもっと色々な事にチャレンジして、経験値を積んで、フィールドを広げて、プロコン塾への感謝を示していきます。


皆様、1年間ありがとうございました。

そして、これからもどうぞよろしくお願いします。



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ありがとうございました。

2012-06-30 23:49:23 | 11期生のブログリレー
11期生 村山です。

来週の卒塾式にて育成塾は卒業ということになります。
この1年で、本当にいろいろ学ばせていただきました。

と、同時にまだまだ実力不足も痛感しています。
今年はインプット同時にアウトプットも
充実させていければと思っています。

鴨志田先生、青木先生、亀田先生、林事務局長
皆様、ありがとうございました。
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出発(旅立ち)

2012-06-29 05:58:59 | 11期生のブログリレー
出発(旅立ち)

11期生3番手の大塚校市です。
今回が小生の最終のブログになります。

プロコン塾の最終回のプレゼンでは第2位を頂き、
自分でも驚いてしまいました。

一年間の研修で成果を得た結果だと思っております。
賞品の図書券は早々に利用させていただきました。
そのプレゼンでも話足りなかったことを3つ書きます。

1.屋号への思い
私のコンサルの屋号は「OKマネージメント」です。
OKはオオツカ コウイチのイニシャルですが、
OKには、
One stop
Kindly
の意味を込めました。
小生の長くて各種ある経験と各種の資格を前提として、
ワンストップで、親切丁寧に対応して行こうという姿勢です。

2.業務の価値観は次の3点です(1)自分や他人に誇れる仕事をする
(2)創造的な仕事をする
(3)中小企業を元気にする

3.生活の価値観は次の3点です
(1)ワークライフバランスを大切にする
(2)自分の人生は「幸運」と考える
(3)感謝の気持ちを忘れない

卒塾は終わりでなく、これを生かして出発する
ことです。ここで学んだことや人脈をを
実践に役立てていこうと思います。

以上ですが、卒熟式は残念ながら欠席になります。
7月5日から15日までスイスで行われる
オリエンテーリングのツアーに参加するためです。
スイス国内を移動し、各地でオリエンテーリングを
行うためです。
久しぶりの海外のオリエンテーリング参加ですので
今から楽しみにしております。

それでは、皆様さようなら!
鴨志田先生、青木先生、亀田先生、林先生
受講生の皆様有難うございました。

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試される日々

2012-06-28 17:20:59 | 11期生のブログリレー
こんにちは。矢本です。
育成塾11期生のブログも最後となりました。

このところ皆様にお会いすることも少なくなったので、
最終回ではありますが、近況報告をさせていただきます。

*****

3月に名古屋に引越してからあっという間に3か月が過ぎました。

電車も満員にならず、食べ物はおいしいし、物価は安い。
言葉は標準語で全く違和感もありません。
妻も気に行っており、衣食住の環境には満足しています。

仕事は、授業が中心となりました。大きな変化でした。
1.大学院の授業が2コマ、
2.大学の授業が2コマ
3.診断士の授業が2コマ(診断実習)
その他特別授業などを担当しています。

どれもはじめての科目ですので、毎日その準備に追われています。


1.大学院の授業

これは社会人学生のMBAコースです。学生には相当のヤル気があります。高度な内容でもついてきます。
ケースメソッドで教材を選定して教えるスタイルをですので、準備はかなり大変ですが、毎回とても熱心な反応を感じます。
昨日、授業の学生による評価点が戻ってきました。おかげ様で、最初の科目にしては良いスタートを切ることができました。
育成塾に参加したおかげで、目標とする講師の理想像が高くなったと思っております。


2.大学の授業

実は、今かなり試行錯誤を繰り返しているのが大学生の授業です。
私は、大学院や診断士の授業の3倍以上の時間をかけて準備をして臨んでいます。

まず、講義の規定が厳しく、中間レポートや中間・期末試験は必須なので、これらの準備も相当です。
また、社会経験のない学生に、経営学(研究開発の理論など)教えるには、に内容咀嚼して、実例や演習課題も沢山入れないと、理解してもらえない。これが私にとって大変難しいと感じております。

当初は診断士のテキストを参考にして、自分なりに簡単にした資料を準備しました。
ところが、ほとんどの大学生は授業はついてこられませんでした(笑)。診断士受験をするような大学生はやはり珍しいケースなんですね。多くの学生は、まず単位さえ取れればよいと思っていますので、抽象的な理論にはあまり興味がありませんし、ノートもほとんど取ってくれません。

工夫が必要なので、私なりに彼らに挑戦する日々を過ごしております。
自分自身が毎回学生にテストされている感覚です(苦笑)。


3.診断実習

また、来月からは中小企業診断士養成の診断実習が始まります。

コンサルティング経験はありますが、中小企業の総合診断の経験は乏しいので、育成塾での診断経験があって良かったと思っております。
先週は診断先企業に挨拶に行ってまいりました。これからヒアリング情報や財務諸表をチームの学生に送って準備に入ります。学生はかなり意欲的で優秀なので、これから楽しみです。


4.その他

大学に努めていると、いろいろな学務があります。就職支援、高校生向けのオープンキャンパス(模擬授業)・・・。大事なことも、面倒なこともあり、いろいろです。私にとっては、今のところどれもはじめての経験ですので、面白く取り組んでおります。



長くなりましてすみませんでした。

一言で心境を申しますと、この3カ月、毎日が自分自身テストを受けているような心境です。試される日々を送っております。・・・なんか、コンサルタントの仕事を始めたときもこんな感じだった事を思い出しました・・・・・

***** 

さて、7月7日(土)の卒塾式は、授業の予定があって欠席いたします。皆様にお目にかかれずとても残念です。


鴨志田塾長、青木先生、亀田先生、林先生、ご指導ありがとうございました。また11期生の皆様も、ご支援・応援ありがとうございました。この場をお借りして御礼申し上げます。

これからも、どうぞよろしくお願い申し上げます。
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