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日々雑感

豊かな四季の移ろいを記憶にとどめて行きたいと始めたフォトブログです。暫しご笑覧下さい。

四天王寺聖霊会舞楽大法要 その2

2015年04月25日 | 古社寺巡訪・大阪

昨日も記しましたとおり大法要は43もの行事が夕刻まで行われましたが、
今日はその中から、
舞楽の最初に執り行われる「舞楽 蘇利古」を取り上げました。

この舞楽は5人の舞人が異様な風貌の紙製の仮面をつけて演じられます。
私はこの大法要は今回で三度目ですが、この舞楽が最も好きで
その舞の幽玄な美しさに今回も最初に見たときと同じ感動を味わうことができました。

 

ご覧のようにこの仮面は「人面を抽象化・図柄化」したものとのことです

 

何故このような仮面にしたのか?

 

舞を見ているとこの舞が、素の舞人の顔は無論のこと、例え精巧に作られた木製などの仮面であっても
やはりだめだろうと素人ながら思いました

 

私はこの舞楽は本来の意味の他に、今ひとつ別の課せられた役割があるのではないかと思っています。

では、その別の役割とは、何でしょうか

それは、
この大法要に参集した者たちに、
これから始まる法要がただならぬ仏事であることを
見る者に雑念無く知らしめることであったと考えています。

そう考えると
何故、この舞いの面が、抽象化・図柄化されている紙の面でなければならなかったかが
見えてきます。

即ち、この抽象化・図柄化されている紙の面は、
見る者に予見を与えることが無いようにするために、
是非とも必要であったと。

 

 

大阪市天王寺区・四天王寺にて
(D7000+18-270)

 


四天王寺聖霊会舞楽大法要 その1

2015年04月24日 | 古社寺巡訪・大阪


4月22日に大阪市天王寺区にある聖徳太子ゆかりの大寺・四天王寺の「四天王寺聖霊会舞楽大法要」を訪ねました。



四天王寺聖霊会舞楽大法要について

聖徳太子の命日(旧暦2月22日)に、太子の霊を慰めるために毎年行われています。
法要と舞楽が渾然一体となった大法要で、平安時代初頭頃から行われて来ました。
ところが明治天皇の東京遷都によって一時中断せざるを得なくなりました。
しかし、大阪の僧侶や舞楽関係者などの努力によって再興を果たし、昭和51年(1976)には
四天王寺舞楽は国の重要無形民俗文化財に指定されるまで至ります。



この大法要は、四天王寺境内の六時堂とその前の石舞台にて、12時30分から執り行われます。

 

先ず「道行」と呼ばれる行事から始まります。
「道行」とは、本坊を出発した衆僧、楽人、長者らが整列して左右に分かれ石舞台に向かうことですが、
これ以降、第43番目の最終の行事・舞楽「太平楽」まで延々と夕刻まで続けられます。

 

石舞台の四隅には上の画像のように真っ赤な丸い飾りが立てられています。
これは仏花である(曼珠沙華)を模ったものですがこの鮮やかな赤と独特の形状が
周囲を圧倒し見る者を荘厳な仏教世界に導きます。

続く

 

大阪市天王寺区・四天王寺にて
(D7000+18-270)

 


落花の雪に踏み迷う・・・

2015年04月21日 | 四季の移ろい 長居植物園


大池の側で最後まで楽しませてくれたサトザクラが昨日の強い雨と風で散ってしまいました
その周りの「落花の雪に踏み迷う・・・」の世界は、
暫し呆然とさせられる美しさでした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

長居植物園にて
(D7000+18-270)