今日で８月もお終いです。
暑い暑いとぼやいている内に過ぎ去ったてしまった、そんな月でした。
その月末の今日、日射しは強いものの吹く風が爽やかで過ごしやすい一日となりました。
長居植物園の「緑のトンネル」のハウスの上で糸瓜の黄色い花が紺碧の空をバックに、
気持ちよさそうに咲いていました。
どちらかというと地味で素朴なヘチマの花。
だからこそ、どうしても再現したかったこの空の色が出すことが出来たと思います。
糸瓜さんに感謝です。
長居植物園にて
(E-M1+40-150)
「花吹雪 こんな終わりを 吉田寺」
山口卓
今月の初旬に取り上げました
「川柳合同句集 飛火野」という句集に掲載されていた句です。
長患いすることなく、出来れば花吹雪の下でぽっくりと逝きたい、
という万人の願いを聞き届けて下さるお寺・吉田寺（きちでんじ）です。
以来、この吉田寺をお参りし私も御利益を授かろうと思っておりましたが、
この夏の余りの暑さにバテバテで、それどころではなくなっておりました。
ところが、幸いなことに昨日今日と一気に秋めいて爽やかな陽気になったのを機会に、
訪ねました。
正門。吉田寺はこじんまりとしたお寺です。
正門から境内までの径は何とも落ち着いた風情に包まれていました。
この径を行くと、いきなり本堂と重文の多宝塔が眼前に広がり、この寺院の由緒の深さを想像させられます。
本堂。
「大和のおおぼとけ」とも呼ばれる丈六の本尊・阿弥陀如来が安置されています。
念願の本堂に上がらせて頂き、ご本尊を拝むことができました。。
多宝塔（室町時代創建）
果たしてこれでぽっくり逝けるかどうか、日頃の行いの危うさを考えると全く自信はありませんが、
出来れば、西行法師が詠まれた句
「 願わくは花の下にて春死なむそのきさらぎの望月の頃 」
に、ぽっくり逝きたいものですな。
奈良県生駒郡斑鳩町小吉田１－１－２３
清水山吉田寺
（E-M1)
今日は朝から強い雨がずっと降り続けています。
今日のこの実に色気も何もない大雨とは正反対の俳句を一句。
鏡中に西日射し入る夕立あと 誓子
さて今日は先週の花壇に咲く花々を取り上げてみました。
情報センター前のハートの花壇
長居植物園花壇にて
（E-M1）
迷走する台風10号。
気象庁が早々と「進路予測不可能」と発表。
「出した予報と違った場合の批判を躱したい」が見え隠れ。
スペシャリストとしてのプライド、
大切な与えられた任務を誠実に全うせねばという公務員としての矜持は、
何処に行ったのでしょうかね、寂しい限りです。
そういう人間界の煩わしい話は兎も角として
季節は確実に次のステップに移ろうとしているようです。
どことなく夏色が薄まり秋色が顔を出し始めたように感じます。
長居植物園にて
（E-M1）
今日は朝から涼しい風が吹く爽やかな日となりました。
何日ぶりでしょうか。
先ほどまで吹いていた風が止み、大池の水鏡に見事に写り込む、青空と白いちぎれ雲が現れました。
その水際で羽を休めるトンボ
このまま涼しくなってくれれば良いのですが。
長居植物園大池にて
（E-M1)
