日々雑感

豊かな四季の移ろいを記憶にとどめて行きたいと始めたフォトブログです。暫しご笑覧下さい。

厄除寺・松尾寺を訪ねて

2012年07月13日 | 古社寺巡方・奈良

 松尾寺は奈良県大和郡山市山田町にある真言宗のお寺です。

 法隆寺の真裏に位置する松尾山の中腹にある山岳寺院です。

古くより厄年に当たる人の厄除け祈祷をしていただけるお寺として有名です。

 その歴史は古く、今から約1300年前の養老2年(718)に、

有名な日本書紀の編纂責任者であった舎人親王が、

その日本書紀の無事完成と自分の42歳の厄を払うことを願って建立されたと伝わっています。

 北惣門です。正門はこの反対側にある南惣門ですが、

車で訪ねるとこの門から入山することになります。直ぐに108あるという石階段があります。

 108段の階段の途中に閼伽井屋が右手にあります。

本尊厄除観音にお供えするためのお水はここから創建以来使用されているとのことです。

自然湧水で、不老長寿、健康のために良いとされ、昔から松尾水(まつのおのみず)と呼ばれいます。

 本堂です。当日、境内にはカサブランカの植木鉢が多数置かれていました。

毎年7-9月に行われているようです。

建武4年(1337)に再興された建築物で国の重文に指定されています。

三重塔です。

境内から少し高台にあり、高さは15mあります。明治21年に再興されました。

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斑鳩のぽっくり寺・吉田寺を訪ねて

2012年07月10日 | 古社寺巡方・奈良

 世界遺産・法隆寺の西南に、車で行けば5~6分というところに、

吉田寺(きちでんじ)というお寺があります。

このお寺は別名「ぽっくり寺」といいます。

 「ぽっくり寺」と呼ばれるようになた理由が当寺院前の大きな立て看板に書かれていました。

『本尊の阿弥陀如来座像の前で、念仏を唱えながら祈祷を受けると長く病み患うことなく、

腰・シモ・スソの世話になることなく、延命長寿を保ち最終臨終の時にも、

痛み苦しみなく安らかに阿弥陀如来のお迎えを得られ、極楽往生できるという信仰が』あり、

この信仰から「ぽっくり寺」と呼ばれるようになったそうです。

 この寺院の歴史は古く、寺伝では天智天皇が勅願で建立とし、

平安時代後期の987年に僧・源信が開基したとされています。

天智天皇の勅願された寺院と僧・源信が開いた寺院がどのように結びつくのかよく解りませんが、

いずれにしても奈良時代以前からこの地にあった寺院が営々と受け継がれて今に至っているようです。

 門を潜ると左手に古くて味わいのある築地塀、右手には竹林、木漏れ日が石畳に映える。

静かで、落ち着きのあるお寺、そんな予感を感じさせてくれる、境内へと導く小道です。

 本堂では、毎月10日に行われる「恵心僧都の御命日法要」の真っ最中で、

読経と木魚が心地よくハーモニーし、境内に響いていました。

 

 境内はさほど広くありません。

しかし、民間信仰を色濃く反映したお寺にありがちな賑やかな飾り付けや所狭しと立ち並ぶ堂舎といったものは一切なく、

境内は、隅々まで掃き清められ、木々が良く手入れされていました。

古代日本の1ページを飾った斑鳩の地にある古刹として、凛とした品の良さを守っておられる、と感じました。

 室町時代に建てられたという多宝塔です。多宝塔によくみられるどうだと言わんばかりの出過ぎた存在感がなく、

境内に良く溶け込んでいます。

 境内の中心から少し離れたところにぽつんと小さな祠がありました。

その後方には水田が広がっています。どこか懐かしい風景でした。

 

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明日香村 岡寺を訪ねて

2012年07月05日 | 古社寺巡方・奈良

先日、西国三十三所第七番札所の厄除寺として有名なお寺、「岡寺」を訪ねました。

岡寺は、奈良県高市郡明日香村の東に位置する岡山の中腹にあります。

正式名称(法号)を龍蓋といい、

7世紀末頃に義淵僧正によって創建された古刹です。

 この仁王門から直ぐに石段があり、これを登り切ったところが境内です。

この日も、霊場巡りの多くの方々が、参拝されていました。

 境内の建物のなかで最も大きく重厚な建物は、本堂で、

江戸時代の文化2年(1805)に上棟され、堂内には当寺院の本尊、

如意輪観音座像が安置されています。

 当寺院の本尊如意輪観音座像は、東大寺 盧舎那仏(大仏)、

長谷寺の十一面観世音菩薩立像とともに日本三大仏に数えられる仏像で、

高さが4.85mもある大仏です。

 上の写真は、本堂の外から垣間見えるお顔を撮らせていただいものです。

ご覧のとおり眼に表現しがたい力を感じさせられる尊像です。

 私は仏像に疎く、よくわかりませんが、長谷寺の十一面観世音菩薩立像とともに、

これから何度でもお参りしたい仏像の一つとなりました。

 

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赤いひまわり「プラド レッド」が開花 長居植物園

2012年07月04日 | 四季の移ろい 長居植物園

 

ひまわり園で「ブラド レッド」が開花していました。
赤いひまわりとして根強い人気のある品種だそうです。

 

花の色は、一般的には「濃い赤色」といわれているようですが、
今日、咲いていたのを見た印象ではご覧のとおり濃いこげ茶色でした。
この色は、人が想像して創り出せるものではない、
本当に引き込まれそうなほど濃く深みのある色合いです。

 

 しかし、この花は、実に撮影しずらい花でした。
受ける光のほとんどをこの濃い色が吸収してしまうのではないか
と思えるほどに露出の調整が難しいのです。
そして、撮影中ずっと、「私を撮影するのはお前の腕では10年早い」と、
このプラドレッドに言われているように感じました。

 

ボヤキはこれぐらいにして、先日、UPした「グッドスマイル」というひまわりが今日も元気に咲いていました。

 

ところで、大池のハスですが、大分咲き始めました。

 

ハスの開花に合わせて長居植物園では先週の土曜日から朝7:30の早朝開園がスタートしていますが、
今週の土日には相当多くの開花したハスを見ることができるのではないでしょうか。(※注1)

 

 

(※注1)早朝開園は、土日祝日のみです。

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