日々雑感

豊かな四季の移ろいを記憶にとどめて行きたいと始めたフォトブログです。暫しご笑覧下さい。

天平の高僧・行基ゆかりの水間寺を訪ねて

2012年04月21日 | 古社寺巡訪・大阪

 相変わらず、飛鳥・白鳳・天平時代の古寺や史跡を訪ね歩いています。
はじめた当初はこれほど続くとは思っていませんでしたが、
今ではライフワークのようになってしまいました。

 今日は「水間寺」を紹介したいと思います。
水間寺は、大阪府の貝塚市にあります。最寄りの駅は水間鉄道の水間観音駅です。

 

水間鉄道水間線 水間観音駅

 

 水間寺は、古くから大阪では水間の観音さんとして信仰を集め、
貝塚・岸和田近郊は無論のこと、遠来からも日々多くの参詣者がありました。
これら多くの参詣者の利用を見込み大正15年に貝塚市と
水間の約5.5kmを結ぶ水間鉄道水間線が開業します。
終点は水間観音駅です。この駅舎は開業の由来そのままに寺院風に建築されました。

 

 なお、現在の駅舎はこの開業時のものです。平成12年に始まった「近畿の駅百選」に、
その大正期の寺院風の瀟洒な駅舎であるとして、この水間観音駅は第一回認定駅に選ばれています。

 

 水間観音駅から南に約600m歩くと水間寺の真新しい白い石造りの厄除け橋に至ります。

水間寺は天平16年(744年)に聖武天皇の勅願によって、
天平の高僧・行基が開いたお寺であると言い伝えられています。
 

 「かつては多宝塔で多宝如来を安置した。
古い記録に依れば孝謙天皇が舎利塔を安置したと伝える。
天正の兵乱に焼亡したので萬治年間に改めて三重層の塔を建て、
釈迦仏の像を安置した。
井原西鶴の「日本永代蔵」に記載されたモデルの塔と考えられる。
現塔は天保5年(1834)の再建となる。」(境内の説明文より)



降臨の滝・聖観世音出現滝

 この「降臨の滝・聖観世音出現滝」は本堂の右奥にあります。
この滝には水間寺草創に纏わる次のような伝承があり、水間寺にとって非常に大切な地です。 
 聖武天皇の命により、行基は観世音菩薩降臨の地を探索するために奈良の西南方の地に出向き、
到達したのがこの水間の地でありました。到達した行基の前に、
突然「十六人の童子」が出現し、誘うともなく行基菩薩を谷間に導きました。
谷間の美しい水の流れる巨岩の上に白髪の老人がおり、手に一体の仏様を捧げ、
「汝を待つこと久し」と言って、自分の手首を自ら噛み切って、
その尊像を行基菩薩に手渡し、そうして自分は龍となって昇天した」とあり、
 この「谷間の美しい水の流れる巨岩」がこの場所であると言われています。

END 


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大泉公園(堺市金岡町)の桜

2012年04月11日 | 四季の移ろい 大泉緑地

 4/10(水)大泉公園(おおいずみこうえん)に行ってきました。

 大泉公園は、地下鉄御堂筋線「新金岡駅」から東へ約1Km、徒歩で15分のところにある大阪府立の広大な公園です。
 
 毎年、この公園の桜を見ていますが、今年はこの数年で最も美しいのではないかと思います。

 今日(4/11)、大阪では久しぶりの本格的な雨が降っています。この大泉公園の桜がこの雨に負けず、今しばらく咲いていて欲しいものです。

大泉池のほとりに咲くサクラ①


大泉池のほとりに咲くサクラ②




今年の桜は本当に美しいと思います




池の畔の斜面に咲く大きな桜の木
お父さんとお子さんが見とれていました。




公園内の「桜広場」  お花見の皆さんが思い思いに春を満喫していました



END


 


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桜の名所 久米田寺・久米田池に行ってきました。満開でした

2012年04月09日 | 古社寺巡訪・大阪

4/9(月)、桜の名所、久米田池堤、久米田寺境内の桜を訪ねました。

この日の気温ですが、車の温度計では23度。快晴でした。遅かった春がやっと来たということでしょうか。
 
 少し久米田池と久米田寺について簡単に説明しますと以下の通りです。
 
<大阪府下最大の溜め池・久米田池>

 久米田池は岸和田市池尻町にあります。
久米田池は周囲2.2Km、面積46.5ヘクタールもあり、
大阪府下で最大のため池としてよく知られています。
 そして、このため池は、天平の高僧・行基が、
今から約1300年前、地元農民や知識結を集めて神亀2年(725)に着工し、
14年の長い歳月を経て天平10年(738)に完成させたことでも有名です。
 また、この久米田池は、「鳥の国際空港」と異名があるほど春夏秋冬、渡り鳥が羽を休め、
その種類は120を超えると言われ、野鳥愛好家に夙に知られています。
 
<行基建立四十九寺に数えられる古刹・久米田寺>

 久米田池の側に久米田寺があります。この寺院は別名「隆池院」といいます。
久米田寺は、行基が久米田池を築造した時、
この池の維持管理するためにこの「池院」を創建したと伝わり、
行基建立四十九寺に数えられる古刹です。
 春になると、久米田池の堤の桜並木と久米田寺境内の桜が美しいことで地元では有名です。
 

久米田池と堤の桜並木

久米田池堤から久米田寺宝塔を望む

久米田池堤の桜と提灯①

久米田池堤の桜と提灯②

久米田寺宝塔

久米田寺境内の満開の桜に囲まれた八十八箇所巡り①

久米田寺塔頭の明王院本堂と見事な桜

久米田寺境内の精霊殿

END

 


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