高山植物室でカノコユリ「鹿の子百合」が咲いていました。
まるで着飾った宇宙人が浮遊しているように見えませんか。
こういうマスコットキャラを売り出せば、ヒット間違い無しかも知れません。
ところで、このカノコユリ(鹿の子百合)には、特別な歴史があるようです。
カノコユリは、九州地方や四国の山地に自生する日本のユリですが、
幕末に、あのシーボルトが日本から持ち帰ったところ、愛好家達がその美しさに魅了され、
ヨーロッパ中にユリ栽培ブームが広がったというのです。
日本名「鹿の子百合」は、子鹿の背中の斑点のように
花弁にピンクの斑点があることに由来していると言います。
しかし残念なことに、乱獲や環境悪化によって、環境省のレッドリストにピックアップされ
絶滅が懸念される状態だということです。
このいかにも愛くるしい姿を何とか残して行きたいものです。