薫るクロニクル。

日常生活で思ったことや、趣味の山歩きの話しなど、思いついたことを綴る記録です。

茜色の景色。

2008年12月19日 17時09分21秒 | コラム・エッセイ。
 今日の空は朝から雲ひとつない快晴だった。
空気は澄んで、遠くの山々の稜線もくっきりと空と分かれている。こんな日に山に登れたなら・・・。などと年末に向けて慌ただしくなる日々に別れを告げ、山へと逃避したくなっている自分がいる。

夕方になると、西日も傾き影がながく伸びている。
店の前にあるアパートに差す夕日が茜色に染まり、空の色も夕日の影響を受けているのか白みかかってきている。さっきまで水色だった空の色がお日様の力で変化していた。

ボクは山へと行くようになって気が付いたのだが、空の色は真上に近づくほど青が濃くなり、地平線に近づく程、青が薄くなることを知っている。
だから山の中で見上げる空の青さには息をのむ。
それくらい深く濃い青を見る事が出来る。
それが、夕方に近づいていくに従い、色が変化してゆく。
なにもすることのない山上では、そんな色のグラデェーションを日没まで眺めている。なんて贅沢な時間なのだろう。
日常から切り離され、隔離された自然の中だからこそ感じることがある。
そんな気がしている。

そんな贅沢な時間をまた来年も山の上で過ごしたいと思う。
取りあえずは、年末を踏ん張って、新年を迎えようか。

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