薫るクロニクル。

日常生活で思ったことや、趣味の山歩きの話しなど、思いついたことを綴る記録です。

ブルーと幸せ。

2006年09月20日 16時10分03秒 | コラム・エッセイ。
 店のシャッターを開けると青のグラデーションが空一面に広がっていた。
淵は白色が多く入り、てっぺんにくるに従い青の濃度が増してゆく。
ひんやりと爽やかな朝の空気と、青の空が季節が変わったことを教えてくれているように感じた。

 昨日の夜もお風呂あがりに、火照った体を冷まそうと外にふらりと出てみた。
雲ひとつない空には、何光年かかって届いたのか判らない無数の星のか細い光が闇のなかにうっすらと光っていた。
その空を見ていると、隣の畑から明らかに夏の虫の声と違う、寂しさと心地よさを奏でる秋の虫の声が聞こえていることに気が付いた。火照ったからだに心地よいそよ風が当り、耳からは氷点下まで下げたときのような透明感のある空気感を味わっていた。
 その空間が心地よく、深呼吸をしてたくさんその空気を吸いたくなった。

 幸せを感じる瞬間というのは、どこでにでもある空間をふと違う角度から見る事ができた瞬間に感じることなのかもしれないと思った。毎日の生活のなかで、幸せが見落とされているような気がした。
 それに気付かせてくれるゆとりが必要なのだろう。嬉しかった。

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