薫るクロニクル。

日常生活で思ったことや、趣味の山歩きの話しなど、思いついたことを綴る記録です。

紅葉の八ヶ岳へ。

2008年10月08日 16時05分20秒 | 山。
今回のテーマは、紅葉の八ヶ岳。
でも、天気予報はボクの期待とはウラハラに傘マークが・・・。
そんな天気予報も外れることはある。と、自分に言い聞かせて、車をひとり八ヶ岳へと走らせた。

今回は、がっつり山登りでなく、紅葉など見て、テントでビールなどのまったり登山。
なので、登山口からテント場までの移動の短い八ヶ岳に決定。
まだ登ったことのない八ヶ岳の主峰、赤岳に決めたが、雨がひどいようなら黒百合ヒュッテ経由の天狗岳へと変更する考えで計画していた。

日曜の仕事を終え、片付けを済ませ、シャワーだけ浴びて早速車に荷物を乗せ、途中マクドで軽く食事を済ませると、いつものように国道257号線で北上し、国道153号線で飯田まで抜ける。そこからは中央道で、宿泊地の諏訪ICまでの3時間半のドライブ。着くなりトイレを済ませ、フラットにしてある後部シートで寝袋にくるまって朝を待つ。


朝、目覚めるとポツリポツリと灰色の空から冷たい雨が落ちてきていた。
やる気が萎えていくのがわかる。
こんな天気なので、展望も利かないしゆっくりと朝食を取りながら、赤岳の行者小屋か、天狗岳の黒百合ヒュッテにしようか悩んでいた。
ケイタイで明日の天気予報もチェックすると曇りのち雨の表示だ。
結局、もしかして冬期に利用するかもしれないからと、渋の湯から黒百合ヒュッテの道を下見がてら行く事に決める。

渋御殿湯で2日分の駐車場代2000円を払い、10時に登山口から黒百合ヒュッテを目指す。
平日で、こんなあいにくの天気ということもあってか駐車場利用者は私の車だけだった。



歩いていくと雨も止んできたが、50Lのザックの中には着ている合羽が入らないくらいパンパンになっていたので、暑いのをガマンして歩き通した。
途中、紅葉している木が登山道にポツリポツリあったが、もう落葉がはじまっていたり、色が悪くなっていて、上は終わっている気配。登山口までの道のほうがキレイだったように思う。これで紅葉も期待できない。

アルパイン用の50Lのザックは軽いけど、肩のパットも薄っぺらく肩に食い込む。
一泊二日のテント泊ならこのザックでもいいが、二泊三日以降のテント泊では辛いと感じている。
来年は縦走用の背負い心地のよい70L程のザックを買おうと思った。

黒百合ヒュッテに着く頃に、また雨あしが強くなってきた。
こんな天気でテントを張るのかと思うと、少し憂鬱になったが、折角背負ってきたので、張ることにした。
テント泊代は八ヶ岳料金の1000円だが、ここもバイオトイレを使用しているので納得して払う。

あまりテントが汚れないようにするためと、テントの下地が石などで擦れて穴が開かないように、断熱効果のある2ミリの銀マットを銀色の面を下にして敷き、その上にテントを張った。これが効果があり、下からの冷えと擦れを防ぐことができた。
なんで判るのかと言うと、銀マットが小石で破れていたからだ。この銀シートならカインズで安く手に入るし、軽いからこれからも使おうと思った。

そう言えば、黒百合ヒュッテの水が美味しくなかった。
湧き水なのか?ひしゃくで汲んでボトルに汲むのだが、落ち葉など浮かんでいる。
あまり気にしないで飲むほうだが、変なニオイが着いているとやはり飲みにくい。
やっぱり水は流れるほど出ていないと、美味しくないのだろうか?
携帯浄水器を持ったほうがいいのかも知れないと今回改めて思った。早く手に入れよう。


ビールはサッポロの黒ラベル。350mlと500ml。今回は雨ですることもないので500mlを選ぶ。650円だった。

夜、テント場はボク一人の貸し切りだったこともあり、FM長野のラジオをBGMに小説を読むことにした。日中あまり行動していないので、疲れていないからビールを飲んでも長く眠れなかったのだ。
途中フライにあたる雨音がしないので、空を見上げると雲の切れ間から星が覗いていた。明日朝は期待できるかもしれない。

~二日目~
朝の4時。上の空は星でいっぱい。日の出は期待できるだろう。
まだ、小屋の住人は動いてないみたいだ。昨夜の雨を知っているとこの天気は想像できないのだろう。
テントで寝てよかった。

まだ暗い4時20分に東天狗岳に向けて出発。
尾根沿いの道を選んだ。
5時を過ぎることにようやく東の空が白んできた。
が、東の空の上空には雲がある。西の空にもだ。どれだけの時間この天気が持つのだろうか?とせめてご来光は頂上で拝ませてもらいたいと、先を急いだ。

5時20分に東天狗に着いた。ちょうどご来光が拝めた。
風が冷たくじっとしていると寒いので、すぐ隣の西天狗へと向かうことにした。




西天狗への途中からの硫黄岳、赤岳、阿弥陀岳。モルゲンロートで赤みがかっている。
実際にみるとかなり切り立っている。今度はあれに登ってみよう。




西天狗から、東天狗。朝日で逆光になっている。




東天狗からの下山の途中、しらびそ小屋方面の紅葉。
今度の秋のまったり紀行の際は、しらびそ小屋方面にしようと思った。

この後雨が降り始め、結局渋の湯の手前まで雨が降った。
でも、頂上でご来光が拝めたので、今回の山行はよかった。
雨のテント使用が経験できたことと、朝の5℃という気温ならイスカの3シーズン用のシュラフで十分対応できることが判った。何事も一度の経験でいろんなことが身に付くことをまた学んだ。