[ブログ内検索] [漢字に関する書籍] [漢字源] [中国古典選] | 「慎」の成り立ちについて 投稿者:チャッピー 投稿日:2008年 8月17日(日)10時52分43秒 子供が漢字の成り立ちについて自由研究をしているんですが、名前の『慎』という漢字の成り立ちが調べられなく困っています。またこの漢字は形声文字に当てはまるのでしょうか。 宜しくお願いします。 |
>この漢字は形声文字に当てはまるのでしょうか。
そうです。形声文字(会意兼形声文字)です。
【慎(愼)】
すでに、漢字質問箱(投稿用)でお答えしたとおりですが、
「慎」は、「いっぱいつまる・充実する」の家族で、「充実して間隙(すきま)のない心」を表します。
間隙(すきま)のない心とは・・・
◆隅々まで行き届いた心
◆詐り(いつわり)のない心
■解字
会意兼形声。
「心+音符眞(欠けめなく充実したこと)」
充実して間隙(すきま)のない心
※字形「眞」は、匙(さじ)で容器に物をみたすさま。空虚な穴に物をつめこみ埋めると、中は充実する。
■単語家族
「いっぱいつまる・充実する」の家族
※填 穴を埋めて充実させる
「充填」「補填」の「填(?)」(テン)
※瞋 目の枠をいっぱに充実させる → カッと見張る
※瑱 小さな玉を耳の穴に入れて塞ぎ、雑音が入らないようにする。
※診 隅々まで手ぬかりなく視て判断すること。
※脂 組織の充実してコッテリした肉のこと。
■音
【漢音】シン 【呉音】ジン 【ピンイン】shen4
■訓
つつしむ, つつしみ
■名付
ちか, のり, まこと, みつ, よし
■意味
(1)つつしむ。念を入れる。欠けめなく気を配る。
(2)つつしみ。つつしみ深いこと。念入りな心。
楽しく自由研究ができるといいですね。 v(^^)y
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