goo blog サービス終了のお知らせ 

にちにち蛙鳴蝉噪

大阪・兵庫・京都・奈良で食べられるトルコライスの紹介を中心に。制作:近藤亨 2004-2023

KELLER KELLER CAVE(大阪/大阪市淀川区・新大阪)

2017-10-23 17:05:37 | 関西トルコライス巡礼

まさに灯台下暗し。東京から出張してきた友人との飲みに過去何度か使ったことがあるビアバルのメニューにトルコライスがあったとは…。ランチタイム限定のため知る由がなかったとはいえ、軽い敗北感を味わいながら新大阪に向かうことになった。

フライパン型の鉄板の上でジュージューと音を立て登場したのは、カレーピラフにカレーソースがあしらわれ、卵がかぶせられた上に鶏のから揚げふたつ、という一品。見た目は焼きカレーのようだが、カレーソースは量が控えめなせいか全体的な味に影響を及ぼさない。その代わり、カレーピラフは黒胡椒のコクと辛さが強烈だ。

ジュージューいってるそばから食べ始めると、当たり前だがとにかく熱い。「熱い、辛い、コク過剰」の三拍子に対抗すべく、こちらもビールをガンガン投入して対抗する。ピラフの中のソーセージの甘みが時折ほっとするような小休止感を演出してくれる。ソーセージといえばビールである。二杯目を頼む。

トッピングされた唐揚げは、誇らしげに突き刺されたお子様ランチ的小旗によると「阿波尾鶏唐揚げ」というブランドものらしい。とりたてて言うほど…というのが正直なところだが、唐揚げといえばビールである。三杯目にとりかかる。

無料で頼める大盛りにしたこともあるけれど、ひと皿を平らげるのに中ジョッキ三杯を空けてしまった。飲みの〆でこんなのが出てきたらいろいろとペースが狂ってしまう。悔しい思いはしたが、まあランチメニュー限定でよかったのではないかと自らに言い聞かせつつ勘定を払った。

付け合わせのサラダにかかっていたオリジナルの温州みかんドレッシングがなかなかいけたことも記しておきたい。



スパイシートルコライス 850円

大阪市淀川区西中島5-16-1 JR新大阪駅2F アルデ新大阪内
06-6309-5511
10:30~22:30(トルコライス提供はランチタイム10:30~15:00限定)
年中無休


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

自遊空間(近畿2府2県に9店舗)

2017-10-19 16:58:56 | 関西トルコライス巡礼

2017年10月現在、全国に186店舗を展開するインターネットカフェチェーン。大阪・京都・兵庫・奈良に計9店舗を構える中、西宮北口店はカー用品店・オートバックスの敷地内という、ちょっと意外な立地である。

備え付けのPCから注文して待つこと10分弱、チェーンロゴ入りの皿に載ってやってきたのはポークカツとナポリタン、そしてエビピラフの三種盛り。ポークカツにはシンプルにとんかつソースがかけられている。

ネットカフェのフードメニューのご多分に漏れず、かなり高い確率で冷凍食品の盛り合わせであると思われる。決して貶しているわけではない。その味の安定感は下手な食堂より上であることは読者諸賢も御存知の通りだ。

エビピラフを口に運びながら、受験勉強に邁進していた高校時代に夜食としてよく食べたことを思い出し、懐かしさにしばし浸った。Wikipediaによれば、冷凍食品は1970年代に一気に普及したということで、もはや我々中年の思い出の味となるに足る歴史を有している。

なかでもこの定番・エビピラフ。家庭でわざわざ一から作るほどでもないけれど、色味や味の薄さ、油気の少なさから、深夜に食べても罪悪感が少ないという絶妙な立場をキープしている。今年5月21日のlivedoorニュースによると(記事)、オリジナル冷凍食品を販売している「ローソンストア100」、いわゆる100円ローソンの冷食売り上げランキング1位はやはりエビピラフなんだそうだ。そうだよな、みんな食うよなエビピラフ。

などと調べ物をしていたら、本来やるべき資料作りがすっかり後回しになってしまった。しかし、腹いっぱいで眠くなってきたなあ。



メガ盛りトルコライス 990円

兵庫県西宮市芦原町27-1 オートバックス内
0798-65-3830
24時間365日営業



自遊空間の店舗一覧はこちら
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

しえのわ(奈良/生駒市・東生駒)

2017-02-13 13:02:40 | 関西トルコライス巡礼

近鉄東生駒駅から徒歩15分弱、小高い丘を一つ越えるような格好でたどり着いた小ぢんまりした洋食屋。

お昼時ど真ん中だったけれど、どうも間の悪いタイミングで入店したのか、配膳を取りしきるいかにも肝っ玉母さんという風情の奥さんが、厨房の旦那を結構な調子で怒鳴りつけている真っ最中だった。それはさておき、真冬の寒さで冷え切った体にはほかほかと湯気の立つ温かさが本当にありがたく、いそいそとスプーンを進めた。

ドライカレーに半熟の薄焼き卵がかぶせられ、小ぶりのポークカツが3つあしらわれた上からデミグラスソースがかけられている。ドライカレーはカレーの香りのほか、バターというかブイヨンというか、もうひとつの香りがする。もしかしたらピラフをさらにカレー粉で炒めているのかもしれない。デミグラスソースは軽い苦みがアクセントになっている本格派で、カツの肉も下ごしらえがしっかりしているのかとても柔らかい。かなり深めの鉢に盛り付けられボリュームも十分だが、見た目以上に手をかけて繊細に作られているように感じた。

肝っ玉母さんの怒りの炎はまだ鎮火せず、一時の勢いは衰えたものの、旦那に対する𠮟責は続いている。

職場の近所に昔あったそば屋のことを思い出した。そこでは厨房の旦那が配膳係の奥さんに始終腹を立てていた。注文を通す声が聞こえないとか、並べられるべき盆が並んでないとか、まあそんなことだ。結構流行っていた店だったが、ある日突然閉店してしまった。ついに奥さんの堪忍袋の緒が切れて離婚となったのではないかと我々は噂しあった。

トルコライス一皿で結論付けるのもどうかと思うが、きちんとした仕事をする店だと思うので、仲違いで閉店なんてことのないよう、とりあえず仲良くやっていってほしい。



トルコライス 800円

奈良県生駒市東生駒1-496
0743-73-0213
9:00~11:00、11:30~15:00(L.O14:40)、17:30~21:30
月曜休



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Cafe&Dining Cocoiro(大阪/東大阪市・堺市・岸和田市)

2017-01-24 14:34:10 | 関西トルコライス巡礼

岸和田、東大阪、堺に店舗を構えるダイニングカフェ。今回は岸和田店を訪問した。

店内は東南アジア風の内装で、各テーブル席がカーテン、というかアジアっぽい色の薄い布で仕切られた半個室の仕様になっている。ひとりで行っても横並び二人がけのソファ席をあてがわれ、ぱらりと布を下ろされた。

トルコライスは「長崎」を謳っていて、アジア要素はゼロ。ドライカレー、ナポリタン、デミグラスソースがけのポークカツ、そしてサラダという構成。ドライカレーが薄い色の割にはピリッとくるのと、サラダのドレッシングに玉葱系の和風を使っているレアさが印象的だった。

それにしてもこの店、他の客の話声が結構大きく聞こえてきて、なんだか盛況の居酒屋みたいな雰囲気である。岸和田の大声自慢がたまたま集まっていたのかもしれないが、おそらくこれは「半個室」のなせる業なのではないか。つまり、各テーブルは薄い布で仕切られているだけなので中の声は外へだだ漏れなのだが、客の視覚的にはあくまで個室なので安心してついボリュームを上げて喋ってしまうという状況なのだろう。食べながら読んでいた新聞記事の内容がほとんど頭に入ってこないほどの音量なのには参った。

問い合わせたところ、東大阪店と堺南店にもトルコライスがあるとのこと。岸和田店とは値段が違うため追加取材の必要ありなのだが、このやかま…いや、賑やかさをそっちでも味わうのかと思うと、少し腰が重く感じている。



長崎トルコライス 850円(税抜)

大阪府岸和田市八阪町2-10-6
072-437-3944
11:00~26:00(LO25:30)
年中無休




以下2店はともにトルコライスを842円(税込)で提供とのこと

(堺南店)
大阪府堺市南区和田264-1
072-284-6666
11:00~26:00(LO25:30)
元日休

(東大阪店)
大阪府東大阪市善根寺町3-7-25
072-980-1233
11:00~26:00(LO25:30)
年中無休
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

BABYFACE Planet's 光明池店(大阪/和泉市・光明池)

2017-01-18 22:56:07 | 関西トルコライス巡礼

あの「怒り新党」でも「もっと知られるべきローカルファミレス」のひとつとして取り上げられたという、近畿を中心におよそ100店舗を展開するチェーン店。店頭のA型黒板にも誇らしげにその旨が記載されていたが、恥ずかしながら初訪問である。

チェーンの特徴のひとつである「リゾート気分になれる異国情緒のある雰囲気」はさほど感じなかったが、天井が高くテーブル間の間隔もそれなりにあり、戸外が見えない割には開放感のある店内だった。まあ「異国情緒演出」は店舗によってばらつきがあるのだろう。

トルコライスにも開放感があるというか、平たい大ぶりな皿にのって出てきた。シーザードレッシングがかかったサラダ、ミートソーススパゲティー、とんかつソースがけのポークカツ、そして福神漬けが添えられた炒飯のカレーがけという構成だ。その構成ひとつひとつにはとりたてて凝ったところはないが、見た目どおりのボリュームはある。そのボリューム感にとどめをさすのがカレーがけ炒飯である。

カレーというのはその香りと味の存在感で、米飯だろうがうどんだろうがパンだろうが、主食をきっちり受け止める存在だと思っていたが、炒飯を相手にするとちと分が悪いというか、その影響力を弱めてしまう。要はこのふたつを一緒に食べると、双方が双方の味を打ち消し合ってしまうように感じるのだ。その上カレー×炒飯だから、脂の量は推して知るべし。このギトギトをどうすりゃいいの、というところで助け舟を出してくれるのが、大人用のスプーンで2杯弱くらいの量がある福神漬けだ。付け合せにしては多すぎじゃないかと思われた量にもちゃんと意味があったのか、と妙なところで納得させられた。

強調しておきたいのは、実はチェーン共通のグランドメニューにトルコライスはなく、光明池店オリジナルメニューであるということだ。オリジナルメニューはこのトルコライスのほか、カツの代わりにハンバーグを配した「ハンバーグトルコライス」、


そしてボリュームはトルコライスに勝るとも劣らないことが推察される「大人様プレート」


と、この手のプレートが満載である。

同じくオリジナルメニューでトルコライスを提供していた河内天美店が閉業の憂き目に会ってしまった今、泉北地区のトルコライススピリットの伝道師として頑張って欲しい。

どさくさにまぎれて「トルコライススピリット」などと口走ってしまった…。



トルコライス 1380円

大阪府和泉市室堂町824-36 コムボックス1F
0725-55-5561
11:00〜22:00
定休日:コムボックスに準ずる

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

津田食堂(奈良/橿原市・畝傍)

2016-12-30 23:30:01 | 関西トルコライス巡礼

年末のこの時期は恒例の仕事もあって、普段なかなか行く機会がない奈良市周辺に足を運ぶことが増える。今回も仕事ついでに(とはいっても仕事先から電車で30分ほどかけて移動したわけだけど)何年かぶりに橿原市に足を踏み入れた。

近鉄八木西口駅から歩くことおよそ10分、スマホの地図によると多分この路地なんだけど…というところにこの看板が立っていた。


路地の奥をのぞき込んでも食堂らしき灯りがない。ずかずか入り込んで見知らぬ土地でもめ事になるのも嫌だったので、地図を見ながら路地の反対側に回り込んだら全く同じ看板が立っていて困り果てた。

仕方がないので路地入り口の花屋の主人らしき男性に津田食堂について尋ねたら、津田さんならこっち、とやはり路地の奥を指さす。「あの提灯が下がってるとこ。電気ついてないみたいだけど…」とのことで、やれやれこんな遠くにまで来て空振りか、と肩を落としながら店の前まで移動したら、提灯の明かりはついていないが店内の明かりはついている。ダメもとで入口の戸を開けて「いいですかー」と入ったら、「はあいどうぞ」という力の抜けた女性の声が答えた。

店内はL字型カウンターのみで8、9席といったところ。先ほど応えてくれた白髪交じりのおばさんが一人で切り盛りしているようだ。メニューを見ると(食べログ)、何でも屋というか、いかにも近隣住民の胃袋を支える町の食堂というラインナップである。

メニューを眺めているうちに運ばれてきたトルコライスは、ずばりカツのせチキンライス。ソースはデミグラスではなくとんかつソースだ。シンプルだし色も薄くて見た目のインパクトには欠けるけれど、チキンライスは混ぜ込まれた野菜が強めに炒められていて香ばしく、カツはやや肉薄だけど衣のラードの香りがこれまたとても香ばしい。全体的にからっとした印象の一品だった。

シンプルな料理でこれだけのものを出す実力があるのだから、まあ余計なお世話だとは思うけれど、もうちょっと商売っ気というか、とりあえず12月の真っ暗な17時過ぎにはちゃんと営業してることをアピールする灯りくらいはつけたほうが良いと思う。あんな看板も立ってるわけだし。

それからもうひとつ情報を付け加えると、橿原神宮前駅近くにも同名の食堂があるようだが、そちらのメニューにはトルコライスはない。同好の士はご注意されたし。

それでは皆様よいお年を。



トルコライス 750円

橿原市兵部町7-26
0744-24-1400
12:00~18:00、19:00~22:00
土日祝休




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ビアカフェキッチン新神戸(兵庫/神戸市中央区・新神戸)→エスタシオンカフェ新神戸

2016-12-25 00:16:13 | 関西トルコライス巡礼

神戸・三宮で暮らし始めて9ヶ月になる。

神戸といえばハイカラ、ハイカラといえば食では洋食であるし、その中心である三宮にはうまくて安い洋食屋がたくさんあるのだろうと思って引っ越してきたのだが、その期待は若干裏切られることになった。
美味しい店は多いのだけれど、そのいずれも本気度が高いというか、有体に言えば結構勘定が高くつくのだ。
僕がイメージする洋食屋というのは、やや貧弱なフライの盛り合わせとライスのセットが「Aランチ」などと称され安価に提供されているような、レストランの香りがする定食屋、といった風情なのだけれど、神戸のそれは、あくまで食のいちジャンルとして、その技術と味と、場合によっては伝統を誇示しているような印象を受ける。
そしてそれはそういった雰囲気を支持する土壌に支えられていることも確かだ。かなり高値の神戸牛ステーキを基本的に受け入れている神戸市民の根底には、西洋料理に対して「しっかり払ってよいものを食べる」という意識があるのではないかと思う。

だから、これまでAランチもBランチも目にしたことがなかった。
無論、B級洋食の代表、トルコライスも同様だったのだが。

10月中旬に全面改装なったJR新神戸駅のコンコースにある店にそれは突如登場していた。
ドライカレーと薄焼き卵とポークカツのおなじみの三層構造に、かけるソースはデミグラスかカレーかを選ぶことが出来る。僕はデミグラスを選んだのだが、かなり薄味でさらりとしている印象だった。ドライカレーもスパイシーさは抑えられていて、衣が薄めのカツと共にさくさくと食べられる。
駅ではありがちだが、新幹線の時間が迫ってきてしまい急いで食べなければいけないという場面にもこれならばぴったりだ。

と、よく言えばそうなのだけれど、言い方を変えればちょっと物足りない感じも否めない。

店を出て、駅を出る。右手には神戸のハイカライメージのひとつの象徴、異人館が立ち並ぶ北野の街並みがあり、フラワーロードを下っていけば三宮はすぐそこだ。
「トルコライスなんてものは所詮邪道なのです。物足りない?そんなものですよ」
「この街では正統派の洋食をきちんと味わっていただきますので」
神戸の街を覆う西洋料理への本気魂が、神戸の玄関口で高らかにそう宣言しているようにも感じるのだ。



トルコライス850円

兵庫県神戸市中央区加納町1-3-1 JR新神戸駅改札外コンコース 
078-262-7104
営業:7:00~21:30
無休





料理における「彩りの重要性」はもはや疑いのないところであり、それが商売であるならばなおのことだろう。皿に盛り付ける際に気を配るべき基本色は「緑・赤・黄」の3色であることも広く知られている。

ちなみに、同じ会社のもと同じ店名で運営されている「エスタシオンカフェ三ノ宮」のトルコライスはこれ。


そして、それより320円高い新神戸店のトルコライスはこれだ。


重要色である緑を、この場合はドライパセリをどこに配するか、各店の哲学がそこには見え隠れする。三ノ宮店のように黄色の卵の上に配してそれぞれの色の鮮やかさを上げるやり方もあれば、新神戸店のように彩度は捨てても料理の中心部に配することで心地よいバランス感を演出するやり方もある。

最も重要なことは、その違いのみに300円余りの価値を見出すかどうかはあなた次第だということだ。



トルコライス 1200円

所在地はビアカフェキッチン時代と同じ
078-241-2334
営業:7:00~21:00
年中無休



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

エスタシオンカフェ(JR西日本・神戸市以西主要駅)

2016-12-13 10:41:29 | 関西トルコライス巡礼

ジェイアール西日本フードサービスネットが運営する、いわゆる「駅ナカ」カフェ。かつて当欄でも紹介した「ビアカフェキッチン」も既にこのブランドに改称されたようだ。今回は三ノ宮駅店を訪問した。

同名のカフェはほかに大阪駅や新大阪駅、京都駅など京阪神の主要駅に設置されているが、食べログやら電話取材の結果を総合すると、かつてトルコライスを提供していた新大阪や京都の店舗ではいつのまにかメニューから消えてしまったようだ。まあ駅ナカカフェの宿命というべきか、待ち合わせや出発時刻までのちょっとした時間潰し、もしくは限られた時間内での食事では、わざわざトルコライスを食べるという選択には至りにくいのだろう。出来上がるまでの時間も読みにくいし。

といったことを考えているうちに、注文後意外に早くトルコライスがやってきた。カレーピラフをふわとろ感満載の卵が包み、厚みのあるポークカツとその周辺にはたっぷりのデミグラスソースがあしらわれている。

カレーピラフは辛さ控え目ながらスパイスの芳醇な香りで、それを包み込む卵はバターの香り豊か。デミグラスソースはよくある甘酸っぱさで個性に欠けるきらいはあるが、オムライスサイドの上品な味にアクセントを与えていて、分厚いカツがボリューム感を演出している。

でもまあ確かに時間に追われて食べるもんじゃないよなあ、とひとりごちつつビールを飲みながらのんびり食べていたら、狙いの電車にはきっちり乗り遅れた。



トルコライス 880円

JR三ノ宮駅・神戸駅・姫路駅の店舗において同価格・同じ構成(多分)で提供
新神戸店のみ1200円
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ホープ洋装店(兵庫/神戸市中央区・元町)

2016-11-27 10:01:29 | 関西トルコライス巡礼

「洋装店」という名のカフェ。ワンフロア自体は狭くその分3階まである構造が、10年ほど昔、大阪・天六に住んでいた頃ちょくちょく足を運んだ中崎町の古民家改造カフェの雰囲気に近いものを感じた。今回夜に来訪し2階のカウンター席に通されたのだが、電灯が薄暗すぎて新聞が読めない。でもその明るくなさがどこか心地よい。そんなところまで似ている。

トルコライスを頼んだら「20分くらいかかりますがよろしいですか」と訊かれた。仕方ないので薄暗い中ボーっと待つこと18分、運ばれてきたトルコライスは角皿の上にピラフ、ナポリタン、デミグラスソースがけのポークカツという構成。ピラフは玉ねぎの焦げた香りと濃い目の味付けが特徴である一方、カツはデミグラスソースが前に出すぎず肉の風味がきっちり伝わってくる。ナポリタンはケチャップ味の向こうに微かなスパイスの香りを感じる重層的な風味であるなど、さすが時間をかけて出来上がってきただけのことはある印象だ。

しかし悲しいかな、スプーン・フォークとの対比でお分かりになると思うが、一辺が18センチしかない小さな皿に盛られてきた。このちんまりとした感じも10年ほど前の初期「カフェ飯」を彷彿させる懐かしさはあるが、20分弱待たされて空腹がさらに進行している身としてはちと辛い。

店を出た後とりあえずコンビニに寄って赤いきつねを買って帰って食べた。



ホープ風トルコライス 1200円

神戸市中央区元町通3-12-7
078-393-4093
月曜日11:30~17:00、火~日11:30~23:00
不定休


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

コーヒーハウス ケニア(大阪/中央区道頓堀・福島区福島)

2016-10-27 09:57:58 | 関西トルコライス巡礼
ケニアといえば、山川惣治著「少年ケニヤ」だという方、どれくらいいるだろうか。
小学校に入学してまもなく、父親が第1巻を買ってきてくれた。たちまち夢中になり、あっという間に全巻を読破してしまったのを覚えている。
アフリカで父親と生き別れになってしまった少年ワタルの手に汗握る冒険譚は、とにかくスピード感があった。マサイ族の老酋長ゼガや美少女ケイトとの出会い。そして襲い来る巨大ニシキヘビやライオン、ワニなどの猛獣。果ては恐竜まで出てきたように記憶している。挿絵も豊富で、ひたすら読み進んだものだ。

ケニアのトルコライスもスピード感では負けていない。出来上がりの早さ云々の話ではなく、ポイントは皿をたぷたぷに満たしているさらっとした液状のデミグラスソースである。このおかげで、ケチャップライスをまるで茶漬けのようにかきこむことが可能だ。それがトルコライスを食べる際に適したやり方なのか自信はないが。茶漬け感に抗うようにポークカツは厚みがあり食べ応え十分で、好アクセントになっているが、あっという間に食べ終えてしまった。

「少年ケニヤ」を読んでいるからといって一目置かれるわけではないし、このトルコライスをどれだけ速く食べても別に褒められはしない。
そんなところも似ている。




トルコライス1030円

(道頓堀店)
大阪市中央区道頓堀2-4-2 
06-6213-6882
営業:9:00~23:00








道頓堀店のトルコライスを紹介してからはや10年、福島店のトルコライスはそれとは全くの別物だという事実を紹介したい。

道頓堀店ではたぷたぷと皿を満たしていたデミグラスソースが一滴もなく、チキンライスとカツと薄焼き卵という構成で、チキンカツにはウスターソース、卵にはケチャップがかかっているという、市販の調味料をフル活用したシンプルなつくり。
チキンライスの味つけが極めて薄いこともあり、道頓堀のそれと比べると(といってもなにぶん10年前のことだから記憶も薄れているけれど)相当あっさりした印象である。
店員が「味が薄かったらどうぞ」と醤油さしに入ったウスターソースを置いていった。作り手側も自覚があるらしい。

味が薄いから途中で飲み物を挟む必要もない。淡々と、さくさくと、短時間で食べ終わった。茶漬け型の道頓堀、シンプル薄味の福島。さっさと平らげられるところは共通しているといえなくもないが。

それにしても10年、決して短い時間ではない。以前までの記事を見て「これが福島でも食べられるのか」と足を運んで裏切られた方々に心の中で頭を下げつつ、これからも社会的使命とは無関係にぼそぼそと(以下略)




トルコライス 820円

(福島店)
大阪市福島区福島5-14-12 
06-6458-2421
営業:8:00~22:00




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ロイヤルホスト(2016年4月~5月限定)

2016-10-20 23:34:48 | 関西トルコライス巡礼

2016年4月から5月にかけて期間限定で行われた「長崎・天草 食散歩」フェアメニューの一品。

トルコライスといえばワンプレート、ワンプレートであるからこそのトルコライスだと思っているのだけど、4つの皿・椀のセットという、その基本をまったく無視した構成に、ファミレス界でひとりわが道を行くロイヤルホストの矜持を見る思いがする。

「小さな雲仙きのこサラダ」はその名の通りきのこがたくさん入っている。ドレッシングが和風と洋風の中間といったような不思議な味がした。

「天草チャウダー」は、濃厚な魚介風味のスープの中に、ポテトや人参などチャウダーには定番の野菜のほか、名前は分からないがコリコリした食感の海藻が入っていた。

メインのひとつ、「芝海老と真だこの高菜ピラフ」には、海老とタコのほか、炒めたたまねぎと高菜が存在感を発揮していて、全体的には薄味だが風味は重層的という、ある種の技のようなものを感じさせられた。

そしてもうひとつのメインであるナポリタンと揚げ物のプレートには、メニューによると「雲仙しまばら鶏のカツレツ」があしらわれている。ブランド鶏ならではの風味はよく分からなかったけれど、フライの衣はさくさくと軽く、手作り感のあるタルタルソースときちんと拮抗している。ナポリタンも負けずに濃厚なケチャップ風味でぐいぐい押してくる。薄味のピラフとの対比を意識的に効かせてあるのかもしれない。

ファミレス業界において、合理化を追求する他社がセントラルキッチンで集中加工した食材を使っているのと違い、ロイヤルホストの場合は厨房にコックがいて大半の料理をそこで作っているというのはもはや有名な話だが、ドレッシングの独特さといい、スープの海藻といい、フライの衣やタルタルソースの質、ピラフの味の二枚腰など、細部でさりげなく「きちんと作っている」質感を出しているのはさすがかな、と思う。

まあ、2246円もするのだから当たり前といえば当たり前の話かもしれないが。

ちなみにこのメニュー、前述したように、4月中旬から6月上旬までの期間限定メニューであり、忙しさにかまけているうちに提供期間終了4か月後というタイミングでの掲載となってしまった。当ブログ読者のためにも来年の再登場を願いつつ、これからも社会的使命とは無関係にぼそぼそと記事を書いていきたいと思う。




ロイヤルホスト風トルコライス膳 2246円
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Canone~海音~(兵庫/神戸市中央区・三宮)

2016-04-19 09:52:34 | 関西トルコライス巡礼

神戸三宮ユニオンホテル1Fにあるゲストラウンジ。店名は「追走曲」のイタリア語表記で「カノン」と読む。あてられた漢字「海音」がまったく読みの助けになっていないのがぐっとくる。   

トルコライスと一緒にビールを頼んで先に飲んでいたら、「よかったら惣菜をご自由にどうぞ」とスタッフに言われた。かなり高い確率で朝食バイキングの残り物だと思うけれど、おでん、揚げ物数種、マカロニサラダ、鶏の照り焼きなど種類は豊富。つまみ・前菜としてありがたくいただいた。

トルコライスは、ともに一口分くらいの分量である和風ドレッシングがかかったキャベツの千切りとミニトマト、ナポリタンが添え物として鎮座。メインはカレーピラフのポークカツのせ。かけられたデミグラスソースは溶けきらなかった玉ねぎが残る手作り感あふれるタイプだった。カレーピラフはスパイシーで後味は酸味が強め、デミグラスソースも同様で甘さよりも酸っぱさが立つ味わいだ。

3月14日に訪れたこともあってか、イチゴ味のマシュマロが添えてあり、既製品のそれにこれまた既製品の「white day」シールが貼ってあった。

惣菜の件といい手作り風のデミソースといいマシュマロの心遣いといい、ホテルらしからぬアットホームな雰囲気を感じた。ラウンジ隅に控えていた4人のスタッフによる、あるスタッフの髪飾りの可憐さ、アンパンマンのキャラクターの名前についての議論、東京・中野の劇団員刺殺事件の話と、ころころと話題が変わる私語がすべて丸聞こえなのもご愛嬌である。

ただ、クレジットカードが使えないことには度肝を抜かれた。ラウンジのレジからホテルのフロントに移動して会計処理はできたものの、その辺に関してはアットホームもほどほどにして欲しいと思う。



トルコライス 830円(味噌汁付) 
ユニオンクラブ(入会金500円)会員価格 750円

神戸市中央区御幸通2-1-10 神戸三宮ユニオンホテル1F
078-242-3000(ホテル代表)
朝食 7:00~10:00 喫茶 10:00~11:00 昼食(平日のみ。トルコライスはこの時間限定提供)11:00~14:00
無休
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

船場 de Cafe(大阪/大阪市中央区・長堀橋)

2016-03-04 00:56:23 | 関西トルコライス巡礼

チキンライスに薄焼き卵があしらわれ、上にはポークカツ、そしてデミグラスソースがけという構成で、ソースの甘酸っぱさで押していくタイプの一皿という印象。千切りキャベツのポテトサラダ載せが添えられる。

それはそれとして、トルコライスに味噌汁が付くケースはままあるが、食後のコーヒーがセットされるのは珍しい。それだけでお得感をしみじみ味わう。

というのも、車を停めた店最寄りのコインパーキングが30分500円という料金設定だったからだ。繁華街である心斎橋エリアということもあるし、東京・銀座には15分で500円のパーキングがあるらしいので別に不正でもなんでもないんだけど、小一時間停めて1000円てやはりちょっとすんなり飲み込めないものがある。

そんなエリアでトルコライスに味噌汁とコーヒーが付いて900円。そのリーズナブルさとコーヒーの香りに身を委ねゆったりとした時間を過ご…すなんてことはなく、駐車料金が1000円に跳ね上がる前にそそくさと店を後にしたのだった。



トルコライス 900円(味噌汁、ドリンク付き)

大阪市中央区南船場1-10-13 喜多ビル1F

06-6264-5667
営業:[月~金]11:00~21:30(L.O.21:00) [土]11:00~17:00(L.O.16:30)
日祝休
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Jimmy(大阪/大阪市生野区・桃谷)

2016-02-29 00:05:18 | 関西トルコライス巡礼

店名は上記のとおり「Jimmy」だが、JR桃谷駅改札を出てすぐの「鳴門屋」というパン屋の2階にあり、「Jimmy」と書かれた看板はごく小さい。店が見つからず2、3分周辺をうろついて「ひょっとして閉店してしまったのでは?」と考え始めたくらいでようやくその事実に気づいた。なぜもっと目立つ看板を掲げないのだろうか。

その鳴門屋がプロデュースしたレストランということで、メニューにはもちろんトースト、サンドイッチ系のラインアップがある。しかし品数のバリエーションでいうとメインメニューは肉、揚げ物、ご飯ものだ。パン屋プロデュースのレストランはパンをフィーチャーしなければならない決まりはないけれど、このあたりもよく分からない。

ともあれ運ばれてきたトルコライスは、オムドライカレー、ウインナー、ヒレカツ、手前にデミグラスソースという構成。ドライカレーもデミグラスソースもマイルドな味。オムシートはしっかり焼かれたハードなタイプ。ウインナーはメニューに記載されていた通りピリ辛風味だった。

スプーンを口に運びながら何とはなしに見ていたデザートメニューでは、ケーキとドリンクのセットが「主婦の友」と名付けられていた。このセンスも首をひねらされるところがないではないが、昼どきの席の多くを埋めていたまさに奥様然とした中年女性の皆様には、このネーミングセンスも、メニュー構成も、看板の大きさだって特に気にならないところなのだろう。

むしろこれまでの自分が狭量すぎたのではないかと考えさせられながら店を出た。



トルコライス 810円

大阪市生野区勝山北1-1-2

06-6718-1002
7:00~21:30(LO21:00)
年中無休
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

サンクス(コンビニエンスストア)

2015-12-04 01:05:07 | 関西トルコライス巡礼

カレーピラフとカツの弁当じゃん、と思ったら、カレーがけのカツの下に申し訳程度の量のナポリタンと、貧弱すぎて不憫に思うほどの小さなブロッコリーが隠れていた。長崎型の構成要素は、まあ、クリアしている。

カツはチキンカツ。コンビニ弁当のカツって、冷静に味わうと本来のカツとは全然違う味なのだけど、「これはこれでカツである」という市民権を完全に得た存在のような気がする。カップヌードルに入っているサイコロ肉のように。

カレーピラフは後からじわじわ辛さが来るのだが、その前にまずしょっぱさを感じる。チキンカツにかかっているカレーもなんだかしょっぱい。

すでに伝えられていることだが、サンクスブランドの寿命も残りわずかだ。
ファミマ、サークルK・サンクスと統合で合意 コンビニ勢力図は激変(THE HUFFINGTON POST 日本版)
「コンビニエンスストア大手のファミリーマートと、『サークルK』『サンクス』や総合スーパーを経営する流通大手ユニーグループ・ホールディングスは、2016年9月に経営統合することで基本合意した。(中略)ロイターによると、存続会社はファミマとなり、ユニーを吸収して新たな持ち株会社を設立する。両社はコンビニ店のブランドを『ファミリーマート』に統一する方針。ユニー傘下の『サークルK』『サンクス』は姿を消すことになる」

サンクス弁当開発部員の涙の味なのかもしれない。



トルコライス弁当 398円
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする