早朝5時過ぎのマクドナルドで、なにやら注文に異常に時間がかかっているくたびれた感じの服装の初老の男性客がいた。聞こえてくる店員とのやり取りから察するに、モバイルオーダーしてるのに番号がモニターに出てないということらしい。
早朝なものだからレジも外国人1人態勢で、どうも意思疎通が要領を得ない感じだ。列も徐々に伸び始め、おいこれいつまでかかるんだよと思っていたら、調理場にいたらしき日本人の店員が出てきて、「あ、これ違いますね。うちは梅田茶屋町店、これは新梅田店です」とあっさり解決。
お前柄にもなくモバイルオーダーなんかかます前にまず地理頭に入れとけや、とこっそり毒づくと同時に、このいらつきの原因は何なんだ?と考える。
多分その「柄にもなく」というところに怒りの源泉があるのだと思う。そしてその「柄」とは見た目年齢ではなく、いかにも細やかさに欠ける服装や着こなしだ。そう考えると身なりって歳をとるほど大事だ。この男性がそれなりのきちんとした服装をしていたら、あー操作ミスっちゃったのね、という消化をしていたであろうから。
ベストセラー「人は見た目が9割」の出版から18年。その指摘に今更ながらに膝を打つ春。
単に寝不足で短気になっていた可能性も大だけど。