にちにち蛙鳴蝉噪

大阪・兵庫・京都・奈良で食べられるトルコライスの紹介を中心に。制作:近藤亨 2004-2023

違い

2016-10-30 13:34:48 | その他


娘二人に水筒を持たせ王子動物園。

マイメロディとボンボンリボンの違いをようやくうっすらと理解した。
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コーヒーハウス ケニア(大阪/中央区道頓堀・福島区福島)

2016-10-27 09:57:58 | 関西トルコライス巡礼
ケニアといえば、山川惣治著「少年ケニヤ」だという方、どれくらいいるだろうか。
小学校に入学してまもなく、父親が第1巻を買ってきてくれた。たちまち夢中になり、あっという間に全巻を読破してしまったのを覚えている。
アフリカで父親と生き別れになってしまった少年ワタルの手に汗握る冒険譚は、とにかくスピード感があった。マサイ族の老酋長ゼガや美少女ケイトとの出会い。そして襲い来る巨大ニシキヘビやライオン、ワニなどの猛獣。果ては恐竜まで出てきたように記憶している。挿絵も豊富で、ひたすら読み進んだものだ。

ケニアのトルコライスもスピード感では負けていない。出来上がりの早さ云々の話ではなく、ポイントは皿をたぷたぷに満たしているさらっとした液状のデミグラスソースである。このおかげで、ケチャップライスをまるで茶漬けのようにかきこむことが可能だ。それがトルコライスを食べる際に適したやり方なのか自信はないが。茶漬け感に抗うようにポークカツは厚みがあり食べ応え十分で、好アクセントになっているが、あっという間に食べ終えてしまった。

「少年ケニヤ」を読んでいるからといって一目置かれるわけではないし、このトルコライスをどれだけ速く食べても別に褒められはしない。
そんなところも似ている。




トルコライス1030円

(道頓堀店)
大阪市中央区道頓堀2-4-2 
06-6213-6882
営業:9:00~23:00








道頓堀店のトルコライスを紹介してからはや10年、福島店のトルコライスはそれとは全くの別物だという事実を紹介したい。

道頓堀店ではたぷたぷと皿を満たしていたデミグラスソースが一滴もなく、チキンライスとカツと薄焼き卵という構成で、チキンカツにはウスターソース、卵にはケチャップがかかっているという、市販の調味料をフル活用したシンプルなつくり。
チキンライスの味つけが極めて薄いこともあり、道頓堀のそれと比べると(といってもなにぶん10年前のことだから記憶も薄れているけれど)相当あっさりした印象である。
店員が「味が薄かったらどうぞ」と醤油さしに入ったウスターソースを置いていった。作り手側も自覚があるらしい。

味が薄いから途中で飲み物を挟む必要もない。淡々と、さくさくと、短時間で食べ終わった。茶漬け型の道頓堀、シンプル薄味の福島。さっさと平らげられるところは共通しているといえなくもないが。

それにしても10年、決して短い時間ではない。以前までの記事を見て「これが福島でも食べられるのか」と足を運んで裏切られた方々に心の中で頭を下げつつ、これからも社会的使命とは無関係にぼそぼそと(以下略)




トルコライス 820円

(福島店)
大阪市福島区福島5-14-12 
06-6458-2421
営業:8:00~22:00




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ロイヤルホスト(2016年4月~5月限定)

2016-10-20 23:34:48 | 関西トルコライス巡礼

2016年4月から5月にかけて期間限定で行われた「長崎・天草 食散歩」フェアメニューの一品。

トルコライスといえばワンプレート、ワンプレートであるからこそのトルコライスだと思っているのだけど、4つの皿・椀のセットという、その基本をまったく無視した構成に、ファミレス界でひとりわが道を行くロイヤルホストの矜持を見る思いがする。

「小さな雲仙きのこサラダ」はその名の通りきのこがたくさん入っている。ドレッシングが和風と洋風の中間といったような不思議な味がした。

「天草チャウダー」は、濃厚な魚介風味のスープの中に、ポテトや人参などチャウダーには定番の野菜のほか、名前は分からないがコリコリした食感の海藻が入っていた。

メインのひとつ、「芝海老と真だこの高菜ピラフ」には、海老とタコのほか、炒めたたまねぎと高菜が存在感を発揮していて、全体的には薄味だが風味は重層的という、ある種の技のようなものを感じさせられた。

そしてもうひとつのメインであるナポリタンと揚げ物のプレートには、メニューによると「雲仙しまばら鶏のカツレツ」があしらわれている。ブランド鶏ならではの風味はよく分からなかったけれど、フライの衣はさくさくと軽く、手作り感のあるタルタルソースときちんと拮抗している。ナポリタンも負けずに濃厚なケチャップ風味でぐいぐい押してくる。薄味のピラフとの対比を意識的に効かせてあるのかもしれない。

ファミレス業界において、合理化を追求する他社がセントラルキッチンで集中加工した食材を使っているのと違い、ロイヤルホストの場合は厨房にコックがいて大半の料理をそこで作っているというのはもはや有名な話だが、ドレッシングの独特さといい、スープの海藻といい、フライの衣やタルタルソースの質、ピラフの味の二枚腰など、細部でさりげなく「きちんと作っている」質感を出しているのはさすがかな、と思う。

まあ、2246円もするのだから当たり前といえば当たり前の話かもしれないが。

ちなみにこのメニュー、前述したように、4月中旬から6月上旬までの期間限定メニューであり、忙しさにかまけているうちに提供期間終了4か月後というタイミングでの掲載となってしまった。当ブログ読者のためにも来年の再登場を願いつつ、これからも社会的使命とは無関係にぼそぼそと記事を書いていきたいと思う。




ロイヤルホスト風トルコライス膳 2246円
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