にちにち蛙鳴蝉噪

大阪・兵庫・京都・奈良で食べられるトルコライスの紹介を中心に。制作:近藤亨 2004-2023

酷似

2008-11-25 22:52:24 | その他
元厚生事務次官殺しの小泉毅容疑者、初めて見たときからむずむずしていた。誰かに似ているんだよな。誰かな。ほら、一時期テレビとか出てたんだよ。
この思いを妻にぶつけたところ、即答された。

織田無道じゃない?」

ビンゴ。

結婚以来最高の冴えを見せた瞬間ではなかっただろうか。戦慄を覚えるほどだった。
「私も結構気になっててさ、かなり考えちゃった」とかいう発言もなく、その後も黙々と夕飯の支度を進める妻。
クールとは何たるかをここに見た。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

おかわり

2008-11-24 23:25:01 | その他
ちょうど空腹のときに駅売店で見かけてしまいつい買ってしまったのが、エルマガジン社「おかわり!めんライフ」。誌面冒頭でも触れられているように、おととし刊行された「ときめきめんライフ」の続編にあたるムックである。

でも実際読んでみると、紹介されている店が「ときめき~」と結構かぶっていてややがっかり、というか少々怒りすら覚えて本を閉じると、表紙には勢いよく「おかわり!」の文字が躍っている。

そうか、おかわりは基本的に同じものをもう一度食べることだものな、そりゃ同じ店載せるわ。

巧妙な危機管理能力を見た思いだ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Perfume

2008-11-19 20:07:01 | その他
本当に今更ながらでちょっと恥ずかしいけれど、Perfumeが気になってきた。
公共広告機構のCMで「ポリリズム」などちょくちょくと聴いてはいたのだが、先日妻が仕事用に借りてきたCDの中にアルバム「GAME」があったのがきっかけで、初めてしっかりと聴いた次第で。
そうそう、こんな感じだよねと思いながら聴き始めて、気がつくとついつい何度も繰り返し聴いていて、ややハマり気味だ。
それは僕だけのことではなく、このアルバム、オリコンのウィークリーチャートで1位を獲得したと聞く。そもそもテクノポップが日本で支持されることが稀な上に、その抽象的な歌詞には共感したり激しく感情を揺さぶられたりする余地があまりないにもかかわらず、このPerfume旋風ともいうべき状況はどこから生まれたのだろうか。

Perfumeの音楽性といえば、「女の子3人組のボコーダー処理されたボーカルをのせたテクノポップ」という評価がすでに固まっている。彼女らの平板な歌い方とあいまってボーカルはあくまで無機質に響き、それにかぶさるように音色の多いきらびやかなバックトラックが音圧高く迫ってくる。
アイドルポップスにおいて重要な要素となる―誰にでも歌える程度の難易度しか持たぬ旋律なのだから、歌声で名札を貼り付けるしかない―はずのボーカルが、そこでは数ある音色のひとつにすぎない。言うなれば、彼女たちの個性の発露が楽曲の中で意識的に抑圧されているのだ。
ビデオクリップを見るとその抑圧感は更に増すことになる。映像の中で歌い踊る彼女たちの装い自体は(初期のPVに例外はあるが)基本的にフェミニンなものだ。しかしダンスの振り付けはどこかカクカクとした動きが多く、キュートさというよりも3人のシンクロニシティに重きが置かれているため、どこかロボット的、アンドロイド的な印象を受ける。自分たちの意思で踊っているのではなく、まるで誰かの制御下にあるような。

日本社会の成熟化、男女の社会進出の均等化によって、女性の収入と社会的地位は上昇し、女性が個性を発揮して「自分らしく」生きる余地や可能性は飛躍的に拡大した。しかしその状況が生み出したもののひとつは、その善悪はどうあれ、未婚男女の増加や「家族」という共同体の関係性の希薄化だろう。
そんな中、男女間の力関係において男は相対的に弱くなり、意識的にせよ無意識的にせよ、自らに従属してくれる古典的な女性像を希求するようになった。それと同時に、強くなった女性の方も有史以来経験したことのない孤独感を覚えるようになり、前時代的ともいえる男性への従属性を評価し直す時期に来ているのではないかと思う。その流れの中、「個」から「連帯」へという揺り戻しがひっそりと起こっているようにも感じられる。

そんな空気の中登場したPerfumeは、音楽的にもビジュアル的にも「抑圧」を身にまとっていた。歌における個性をあえて消し、ダンスを通して指示通りに動く従属性を表現したその姿は、三歩下がって主人に尽くす昭和の女性のイメージに繋がる。
つまりPerfumeは、最新型の音楽的テクニック・音楽的文脈を使ったスタイルで、あくまで新しさを失わないまま古きよき時代の女性像を表現したために、まさにそれを再評価する現代の空気の中で無意識的に広範な支持を集めるに至ったのではないかと思うのだ。

どんなコスチュームの時にも頑なに保たれる彼女ら3人の黒髪が、その象徴であるような気がしてならない。


あまり真剣に受け取らないようにひとつ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カツ丼

2008-11-14 16:49:49 | その他
忙しかったんだ(最低の言い訳)。

―――

でもそれなりに仕事がたて込んでいて、1ヶ月くらいそれに追われて生きてた感じだった。で、その嵐の時期が過ぎ去って気が抜けたのか風邪をひいた。
「よっしゃー!山は越えた!」とか言いながら、休日には昼からがんがんビールを飲む予定だったのだが、喉が腫れてしまってそれもかなわず、ぼそぼそとカフェオレなどを飲んでいる。

―――

耳鼻科に行って薬を貰ってから昼飯を食いに三宮に出た。センタープラザ西館の地下にもぐると、いつものようにカツ丼の吉兵衛に行列ができている。
カツ丼は食べたいけれど行列なんて真っ平だという性質の方は、迷わず一本南の通路に入り、「ことこと三宮店」を目指すとよい。カツ丼や親子丼などが食べられる店で、確か吉兵衛よりも少し安くカツ丼を食べられた。出汁が効いた濃い味付けで、健康面では疑問符がつくのであろうが、空腹の体にはがっつりじんわりと沁みる一杯だと思う。
なにより心動かされたのは、処方してもらった薬を飲もうとカウンターの上に出しておいたところ、冷たいお茶が既にサーブされているにもかかわらず、お冷やを店主が出してくれたこと。
こういう気配りのできる店主が作るものが不味かろうはずがないというものだ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする