ジャンボ！ハバリ！

2011年も、お正月もとうに過ぎ
すっかり日常を取り戻した2012年の今日この頃に
今更！？年末ジャンボ宝くじの当選結果を確認した。

今回は敢えてバラで5枚しか買わなかった宝くじ。
あまり熱がこもっちゃいないように思えるのだがそうでもない。
いつもは10枚から30枚ほど買う。
数を買えばいいってもんじゃないそう思ったのだ。
だって、当たらねーじゃん。

毎度僕は宝くじをだいたい発売最終日らへんにあわてて買うのだが
今回の年末ジャンボは発売初日に購入した。
これも、敢えてである。
早ければ早いだけ、何だか当たる率が高まる気がしたからだ。
もちろん、気のせいである。

買った場所は、福島県いわき市。
たまたま出張中だったって訳だが
今まで買ったことのない場所で買うってのも良いめぐり合わせがあるかも
なんて思ったのだ。
気のせいである。

しかしあれだ
都内で暮らす僕
自分の住む街以外で宝くじを買うと
当たった気になっちまうのは何故だろう。
未知なる土地へのおかしな期待感か。
バカな勘違いだ。

結局はくじ。
当たりが決まっているわけじゃなし。
よく当たるチャンスセンターと呼ばれるところはあるが
あれもかりそめ
そりゃ買う人が多いから、当たる確立もあがっているってだけだろう。

気のせいの中で
人々はクルクルと踊り狂う。
しかしそれって嫌なもんじゃない。
希望があって、気持ちいいじゃないか。

大きな勘違いと大きな気のせいがたくさん詰まった5枚の年末ジャンボを並べ
ネットで当選番号を検索。
このワクワク感がたまらない。

分かっている、分かっているんだよ
当たっちゃいない事は。
でもほら、もしも
そう、お得意の“もしも”ってやつがあるじゃない？
大好きな“奇跡”ってやつが。

“もしも”や“奇跡”を考えだしたら止まらない。
想像は、海や山や空を飛び越え宇宙にまでいってしまう。
もしも当選したら、僕に奇跡がおこったら
このつらい日々とはおさらばだ！
それどころか、あれも出来るし、これも買えるし、それも食えるし
何だってもう思いは限りある金額を飛び越えて無限に広がってゆく。
引っ越して、パソコン買って、車買って、服買って、回らない寿司食って、インド行って
ひゃっほーーーっ！それだけやってもまだ2億9千うん百万残ってる！
って、ちっちゃ！思い、小っちゃ！
どんだけ小さい男なのだろう。
でも、そんな大金は、僕の脳の許容範囲を遥かに越えているのである。

そして3億への思いは徐々にしぼんでゆく。
「3億が無理でも俺100万でいいや」
より現実に近い数字を述べて落ち着こうなんて考え。
お前100万だって夢の数字だろうが。
3億を思えば、簡単に手に入りやすいなんて勘違い。
バカである。

既にもらったつもりで1枚1枚番号を確認してゆく。
もちろん
「ハズレだ…」

なんだよこれよー！
だいたい当たるわけねーんだよ！
なにが宝くじだよ！この5枚の紙きれのどこが宝だバカヤロー！
ジャンボ？全然でっかくもくそもねーじゃんか！バカヤロー！
なんてしょーもない愚痴。
ますます小っちゃい男である。

ってなわけで
今年の年末ジャンボも見事ハズレました。
まあ、そんなもんだろう。

あ～あ
もし当たっていたら
あれ買って、これ買って
って、人間の欲は
懲りずに末代まで続く。

めけめけ～。

写真。ハズレ馬券…じゃなくって、クジ。