時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

白銀の墟 玄の月 第三巻 十二国記

2020-03-11 | 読書
驍宗様が
身罷られたなど信じない
新王・阿選が立つなら
それは麒麟の過ちか
角なき麒麟の決断は!?

李斎(りさい)は
荒民(こうみん)らが
怪我人を匿った里(まち)に辿り着く
だが
髪は白く眼は紅い男の命は
既に絶えていた
驍宗(ぎょうそう)の
臣であることを誇りとし
自らを
支えた矜持は潰えたのか
そして
李斎の許を離れた泰麒(たいき)は
妖魔によって
病んだ傀儡(くぐつ)が徘徊する王宮で
王を追い遣った真意を
阿選(あせん)に迫る
もはや
慈悲深き生き物とは言い難い
麒麟の深謀遠慮とは
如何に



泰麒が
阿選の真意を問うべく
夜な夜な
六寝(王の居住区)に侵入
その途中
押しつぶされたような
嬰児の顔をした妖魔を見つけます
次蟾(じせん)か
こんなことだろうと思った

人の魂魄(こんぱく)を抜く妖魔

次蟾(じせん)が王宮の
そこかしこに住み着いていたのです
王の護衛が
一様に傀儡(くぐつ:操り人形)のような
有様だったり
覇気のある人材が
無口になり
次第に
呆けたようになり
王宮から姿を消していくのは
阿選が
怪しげな薬でも飲ませているかと思いきや
次蟾(じせん)によって
人格を崩壊させられていたんです
しかも
阿選は
妖魔である次蟾(じせん)を
駆除するところか
王宮内に放置し
敢えて
魂魄(こんぱく)を奪わせていたのです!
何故か!?
ズバリ
王宮にいる人間の心から
驍宗の存在を消し去る為!!

阿選は
驍宗と共に
先王・驕王から双璧
左右の竜虎と呼ばれていたが
次第に言いようのない
息苦しさを感じていたらしい
驍宗と比較され
二番手・影の存在として
己が認識されることに
耐えられなっていた
そして
驍宗に対する
阿選の劣等感
自己に対する嫌悪を怒りを煽り
唆したのは
驍宗を崇拝していた
琅燦(ろうさん)
真の首謀者は琅燦(ろうさん)だったことが判明
そして
その理由が節理
驍宗様のことは尊敬しているが興味には勝てない
私はこの世界と王の関係に興味があるんだ
何が起こればどうなるのか
それを知りたい
王と麒麟をめぐる節理に興味があるが
誰も答えは教えてくれないからね
知るためには試してみるしかないんだ


おいおい


3巻を
三分の一読み終えた当たりで
大男の旅人・博牛から
驍宗に風貌の似た人物の話が出ました!
既に
函養山を抜け出し
単身
放浪しているのか!?
と思いきや
今だ
函養山の縦坑に
閉じ込められたままでした
ですが
生きております!
って死んでたら
話続かない

ここにきて
よ~やく
驍宗本人登場です
起承転結
‘転’
緩慢な進み具合でしたが
阿選も
表舞台に出始めましたし
ここにきて
三巻で
いよいよ
盛り上がり始めました
長かった


函養山で
驍宗捜索隊が
李斎を中心に始まるとともに
阿選もまた
驍宗捜索に
函養山に
友尚を派遣します
鉢合わせ?
泰麒もまた
黄袍館から
民の為戴極国
動き出します!

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