僕たちは世界を変えることはできない 39

バイトして コンパに行って ベンキョーして
不満はないけど
なんだか物足りない
これが
医大に通う2年生・コータこと田中甲太の現実

そんなある日
コータは
郵便局に置かれた
海外支援案内のパンフレットを手にする

あなたの150万の寄付でカンボジアに屋根のある小学校が建ちます



頭の中で何かが弾けたコータは
カンボジアに小学校を建てようと
知り合い全員にメールを送信
ところが
コータのもとに集まったのはたったの3人
いつもの仲間の芝山史と矢野雅之
そして合コンで知り合った本田充だった

それでもコータは
学生サークル‘そらまめプロジェクト’を立ち上げ
チャリティーイベントを開催

早速
人集めのために慣れないナンパをしてみたり
地味にビラを配ったり
本田のおかげで
一回目のイベントはなんとか成功するが
カンボジアという国のことさえ知らないコータたちは
スタディツアーと称してカンボジアへと飛ぶ

ところが
到着したのは東南アジアの最貧国
地雷の眠る村で生活する人たち
HIV感染者の現実
そして学校に行けない子どもたち

想像もできないような世界や現実を目の当たりにし
うなだれるコータたち
更に
日本に戻ると
思わぬ災難が待っていた



イベントに協力してくれていた
IT企業の社長が違法取引の容疑で逮捕され
サークルの評判はガタ落ち
せっかく集まった仲間たちも
ボランティアに疑問を持ち始め
遂には仲間割れ

しかも
大学の単位もギリギリアウト
本当は何がやりたかったのだろう

絶望の中
カンボジアの子どもたちの
笑顔を思い出すコータ
果たして
子どもたちの笑顔はコータをどこへ導くのか
そしてコータは
子どもたちのために小学校を建てることができるのか



確かに
ひとり一人の力で
世界が変わることはないかも知れない
いや
むしろ変わったとしたら
その瞬間
世界は終わると思う

でも
何も変わらないだろうと諦めて
何もしないでいるよりは
些細な事でも良いから
動いてみる！というのがポイントなんだと思う

TBSドラマ「JIN-仁-」に登場した
佐久間象山の台詞ではありませんが

つべこべ言わずに進め
もし
お前のやったことが意に沿わぬことであったら
神は容赦なくお前のやったこを取り消す
神はそれほど甘くない
ならば救え！その心のままに！！

です



そしてもうひとつ
杉良太郎氏が
以前
自分のか活動を偽善だと言う人に対し
そうですよ 偽善ですよ
でも（自分と）同じ事やってからそう（偽善）と言って下さいよ（笑）

と言うようなコメントをされたとか？

キッカケはどうであれ
どんな理由であれ
他人に
偽善と言われようが
利己的な計算があろうが無かろうが
打算であろうが無かろうが
やり遂げたと言う事実
継続していると言う事実
それが凄いことんなだと思う

改めて
自分がやれる範囲で
細く長く社会貢献し続けようと思った次第です

そうそう
向井理さん演ずる田中甲太ですが
キャラクターは
彼の‘素’なのか
はたまた‘作られた演技’なのか
それによって
評価に雲泥の差が生じます

取って付けたようなあの笑い
終始
引きつったような表情

実に微妙です