時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

粗食のすすめ 27

2012-09-28 | 読書
句の野菜を食べる

一見
ごもっともなご意見ですが
正直申し上げて
その旬で或る筈のお野菜自体が
昔とは違うのでありますよ
21世紀を生きる
現代人が
古来からの有機農法で育てた
旬の野菜なんぞ毎日食べようと思ったら
‘粗食’ではなく
或る意味
‘贅食’なのであります

その国の風土が育てFOODを食べるべき!

野菜や魚が
昔と同じように
それなりの栄養価があれば
の話

農薬やら化学肥料
季節感のない大量生産の温室野菜
養殖池で育てられた魚
そんなモノで
溢れかえっている昨今
氏の推奨する‘粗食のすすめ’を
一概に賛同する気にはならないです

真に‘粗食’を遂行するなら
食材費はケチらず
朝取り野菜をその日のうちに食し
魚は当然天然モノ
調味料も
天然モノを厳選せねばなりませぬ
当然
エンゲル係数が
高くなることを覚悟するべき!?

国際間の行き来が
これだけ進んだ世界で
果たして
昔ながらの食生活に回帰することが
良いことなのかは疑問の残るとこなのであります
欧米人並みに
体格が良くなったのは
やはり欧米風の食生活のお陰だと思うし
昭和初期まで続いた
伝統的な日本の食生活で
脚気が多かったのも事実ですし…

金さん銀さんコンビは
肉お好きでしたよね?

肉を食べたいと思っている
ご高齢の方に
身体に悪いからと肉を食べさせないのは
精神衛生上
ストレスが溜まって良くない気もします

その土地の風土で育ったFOODを食べるべき
と言いながら
米を見直すアメリカ人が増えているという
テレビの料理番組でも米を使った料理が増え
スーパーなどでも米を置くところが増えている

等と相反する文面があったり…

氏の
FOODは風土が決める
が正論であるなら
アメリカ人は
米ではなくパンを食べるべきであり
日本の伝統食とも言うべき
豆腐や納豆は避けるべきなのでは?

安易に‘穀類悪’‘米善’的な印象を
植えつけているようにも感じる

極端な話
ハーフの人や
クオーターの人は
何を食べれば良いわけ?

明治・大正・昭和初期の日本人と
平成に生まれた日本人は
残念ながら?
同じ日本人であっても
かなり違っていると思われます
平成生まれに
明治時代の食生活を押し付けて
平成のライフタイルが
こなせるのか逆に心配です

ほうれん草は
貧血気味の人にはお奨めですが
結石が出来やすくなる
お茶は
ビタミンCが豊富で美容によいが
貧血の元にもなる
総てにおいて
プラスとマイナスの要因がある訳です
氏も書いておられますけど…

因みに
日本人の老若男女が大好きなマグロの刺身も
欧米では
マグロに含まれる‘水銀’が
身体に悪影響を与えると言うことで
妊婦や母乳育児中の母親
子供は一週間の摂取量を制限すべき
と言う記事が
数年前発表されましたけど
相変わらず
日本では大トロとかトロ
食べてますよね~
昔のマグロなら
そんなことも
言われなかっただろうに…

話それました
戻します

人間の身体は
二つとして同じものはなく
健康法は
人それぞれ違う!
巷に溢れている健康法グッズや本を
盲目的に過信しない方がいい


と言うのは
小生が通う横浜整骨院
N先生のお言葉なのですが

その通りなのであります

万人にあった
完璧な健康攻略法
誰でも健康になれる食生活&メニュー
なるモノは
存在しないのであります

しかも
「粗食のすすめ」初版は
2000年頃!
12年も前の論説なのでありまして
総てを鵜呑みには
出来かねるのであります

各自が
自分の身体と良く相談しつつ?
己に合った
食生活を構築していくことは
大切なのでありまして

結局のところ
限りなく
規則正しい生活を送り
限りなく天然モノ
限りなく自然農法で作られた
海のモノ山のモノ平地のモノを
己の一日の消費カロリー以上摂取せず
しかも
少しずつ満遍に
尚且つ
腹八分目に食べ
程よい運動を心がける
と言う考えに
落ち着いた次第です