11月3日(日)、焼津公民館にてつる屋のイベント 第2回「土鍋でごはん!」を行いました!参加者は、つる屋のメンバーを合わせて11人。短い広報時間でしたが、よく集まってくれました。
お品書き
生姜と桜エビの香り土鍋ごはん
カリカリあげ豚の香味ごまみそあ
ジューシーレンジカブとレンコンのホットサラダ
玉ねぎスープ
柿の豆腐クリーム添え
生姜湯
聞いただけでもおいしそうでしょ?
でも、メニューを考えるのって大変!つる屋の売りはおいしくて新鮮な、地元の農家さんの野菜や果物。集めるのだけでも大苦労です。イベントの頃、ちょうど食べごろの旬の食材で、素材を生かし、なおかつおいしく、簡単に…。ここは、いつもぎりぎりまで悩むところです。今回は、私の自慢のレシピをそろえてみました!
今回のスペシャル食材は、もちろん2つの在来作物。川村さんの大井川生姜と滝井さんの大冨里芋でした。その他にも、小畑さんのお米農家さんのコシヒカリ、栄町の大石さんの瑞々しいカブとおいしいものまんさいです!
さて、調理する前の自己紹介。どうしてこのイベントに参加してくれたの?と聞いてみました。
「以前から、かめちゃんの野菜の話を聞いていて、一度参加してみたかったのよ!」という方。「川村さんの生姜、テレビで取り上げられたのを見て。実は私、川村さんの知り合いなの!」という方。「料理が全然できないので、色々覚えたくて…」とか。参加する理由って、様々なんだなあとつくづく思いました。改めて、おもしろい!!
さて、調理開始です。ベテランのお姉さま(笑)たちはテキパキと、そして不慣れなものもそれなりに。でも、みんな楽しそう。うちのイベントでは、つまみ食いも楽しみの一つ。みんなあちこちで口に放り込んでは「おいしい!!」を連発!つまみ食いって、料理を作るものの特権だと思うのですよ。お行儀悪いけど、最高ですよね!
さて、鍋奉行がつくった土鍋のごはん。生姜と桜エビがたっぷりです。どうですか、圧巻でしょ!
ほかの料理も次々とできて、机の上に並べられました。
自慢の里芋は2種類のお塩で。私おすすめ、ごま塩と、なんと漬物用のお塩!これが昆布ととんがらしが入っていて、いいアクセントになってくれます。
みんな、お料理を食べる顔が幸せそう。「香りがいいね」とか「このさといものねっちりした感じ。初めて!」とか、「カブがジューシー!こんな食べ方したことない!」とか、聞こえてくる声に、また幸せになります。(残念ながら、私本人は、緊張のため味も分かりませんし、のども通りませんでしたが…笑)
仕上げは格別香りのよい生姜湯を。これは、生姜のジャムをお湯で溶かしたもの。辛みが強く、パンチのある大井川生姜。風邪もいっぺんに吹き飛びます!前に座っていたお姉さまが「体があったまる…」とほっこりした表情になりました。
今回は、焼津で発見された在来作物があったからこそ、できた企画です。
大井川生姜、大冨里芋、どちらも胸を張っておすすめできる、貴重でおいしい食材。
でも、実際に際に畑へ何度か伺い、お話を聞かせてもらって改めて感じたのは、農家さんたちにとって、自分の愛情をかけて育ててきた作物は、人とつながるためにあるのだなあということでした。
大井川生姜を作っている川村さんは、近所に生姜を配っています。「おいしいね、おいしいね」といって食べてくれる近所の人たちみんなに、生姜を分けてあげたい。そんな気持ちを感じました。大冨里芋を作っている滝井さんは、里芋の種をおかあさんから受け継ぎました。「大切な種を絶やしたくない」そんな思いを感じます。きっと、代々作っている野菜たちを通して、作り手の思いもまた、伝わっていくのだろうと思います。
「在来作物って聞いたことがないわ」という参加者たちに、それをどのくらいうまく伝えられたかどうかは分かりませんが、作り手のあったかな気持ちを、少しでも持ち帰ってくれたらいいなあと思います。
帰り際、参加してくれたお友達が、「どれも本当においしかったよ。また参加させてね!」とぽんと肩をたたいてくれました。本当にうれしい瞬間でした。
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