べんがらちゃんの目

日本の美を伝えたい

日本の美を伝えたい 鎌倉設計工房の仕事 525

2021-07-24 17:29:44 | Weblog

 

ECCVenezia建築展の続きです。

今回はバーチャルな画像です。

Veneziaまで行かなくとも展示会場全体の内容を見ることができます。

https://ecc-italy.eu/locations/palazzobembo
上記にまずはアクセス、出てきた画面のトップの窓(添付の画像)をクリック、左下のアイコンで人がたの

右の箱型をクリックするとPalazzo Bemboの2階展示フロアプランが出てきます。

ちなみに私たちは左上の部屋をクリックすると出てきます。

私はアナログ人間なので使い勝手がいまいちですが、皆さんは画面のアイコンを駆使してご覧ください。

 


日本の美を伝えたい 鎌倉設計工房の仕事 524

2021-07-06 12:09:17 | Weblog

 

日本の美を伝えたい 鎌倉設計工房の仕事 524

 

■ECC Venezia国際建築展(5月~11月Veneziaにて) 参加してNo.2

 

(ECC国際建築展は大学や会社、個人のアーティストが対象、

国単位で開催されるベネチアビエンナーレの一環として、同時に開催)

http://timespaceexistence.com    https://www.instagram.com/ecc_italy/

展示会場Palazzo Bembo(ギャラリー#20に展示) の紹介は

https://ecc-italy.eu/locations/palazzobembo

 

  そもそもECC Italy(ECC―European Cultural  Centre)とは、

馴染みがなく、一昨年、招聘の案内を受けたときは戸惑った。

参加するにしても準備や費用、コロナ渦での開催有無など、

決断が必要だった。決め手となったのは以下の招聘理由

「 鎌倉設計工房の場合は添付の様な建築が ECC チームから注目されました。

(現在Veneziaで展示中の画像,添付のもの)また、べんがら顔料の使用や

日本の伝統+現代のミックスもとても興味深いポイントと考えられます。

今年の展覧会では特に持続可能性、斬新的な素材、そして自然環境と

の相互関係が課題にもなっています。

藤本様のアプローチは私たちが企画している展覧会に適している

と評価されました。鎌倉設計工房の建築スタイルや素材は

外国人の観賞者の興味を引き、ベネチアの国際建築展にて是非とも

紹介させていただければと考えております 」(原文のまま、記名の招待状は英語)

  そうか、そういえば、私たちのクライアントには、

海外での生活体験が長かった方や、ご夫妻のどちらかが外国の方であることが度々ある。 

海外の方の方が日本の文化を深く見、美意識を育んでいるのでは?

と思うことも。

 そのように感じ始めたのは北鎌倉に福井県の古民家を移築再生した

「北鎌倉古民家ミュージアム」にかかわった2000年以降のこと。

今日、和風の感覚であれば木部は素木(塗装をしない木)のままにするのだが、

この時は江戸時代の古材と色感を合わせる為、新材にはべんがらを塗った。

天井一面塗りたくったところもある。すると移築前の「古民家時代」の

縄文的な力強さが現れていた。

赤いべんがらに墨を混ぜ木部に塗ると、独特の陰影を持つ濃い紫となる。

重伝建調査の学生時代以来、決してなじみがなかったわけではないが、

今更ながら光の当たり具合で変化するその魅力に取りつかれた。     

弊社のHP(https://www.kamakobo.com)を見、

果たしてECCもその魅力にきずいたのだろうか?!

思うに伝統的素材べんがらの使用は木造の魅力を引きだすことにある。

木を活かすには素木にすればよいとは限らない。 

通常は壁や天井の中に隠れてしまう柱や梁、細かな根太、

屋根組の母屋や垂木などを現し、そのまま見せてべんがらを塗る、

すると柱や梁の角がシャープに見え、

光の当たる面の裏側におぼろげな影ができる。

光によって杢目が浮き上がる幽玄味もある、

つまり「モダニズム+伝統のミックス」そのもの。

その点が木造である事とともに持続可能性と映る。

 べんがらに焦点あて、今の感性で空間を構成してきた。

今後も日本の力強い美を掘り起こし

、空間に反映してゆく事に力を注いでゆきたい。

 


日本の美を伝えたい 鎌倉設計工房の仕事 523

2021-07-05 18:45:59 | Weblog

藤沢I邸(子世帯)

写真は玄関をダイニングから見下ろしたところです。

玄関の前にリビングがあり引き戸で仕切ることもできますが

2階なので通常、玄関ドアも明け放し屋外テラスとつながります。

ダイニングとリビングはスキップフロアでレベル差があり

離れますが空間の上では繋がっていますので

お互いの姿が見えたり声が聞こえたりします。

更にダイニングからはリビング越しに富士山を眺められるという

空間構成としています。


日本の美を伝えたい 鎌倉設計工房の仕事 522

2021-07-02 15:46:14 | Weblog

日本の美を伝えたい 鎌倉設計工房の仕事 522

藤沢I邸(子世帯)

画像は子世帯の玄関前テラス、デッキの下には親世帯の

玄関ホールやトイレが位置します。

そこまでは普通の2階建て。

 玄関ホールに入ると同じフロアーにリビング、

しかし奥のダイニングへはホール内の階段を

更に数段昇る、結界がそこにあります。

つまり来客はリビングどまり、ダイニングまで上がる客は

もっと親しい人、その様子を紹介してゆきます。


日本の美を伝えたい 鎌倉設計工房の仕事 521

2021-07-01 13:11:17 | Weblog

日本の美を伝えたい 鎌倉設計工房の仕事 521

藤沢I邸(親世帯)

2階(子世帯)に行く前に外観の紹介です。

2階へは単独の鉄骨階段を上って

玄関前テラスにたどり着きます。また右手にも螺旋階段があり、

こちらは普段は2階リビングから直接庭におりるためのもの。

 現在は庭園及び駐車場が整備されより広がりのある景観

になっています。

 1,2階の中間的なスペースを天井高に組み入れたり、

レベル差をスキップフロアとしたり、その様子が道路からも

うかがわれます。