べんがらちゃんの目

日本の美を伝えたい

日本の美を伝えたい-鎌倉設計工房の仕事 14

2015-05-31 14:38:56 | Weblog

日本の美を伝えたい-鎌倉設計工房の仕事 14


さて、

昨日のブログはお休みをいただきました。


山梨県のプロジェクトが新たにはじまり

昨日はその現場においてインスピレーション

を感じる日です。

そのついでに近隣をドライブしてみました。


まだまだあります、

突き上げ屋根の古民家が!

画像は建築現場近くを

散歩中に撮影。


この屋根形状で有名なのが

塩山駅前の 

甘草屋敷
(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%98%E8%8D%89%E5%B1%8B%E6%95%B7)

いまさら日本の家は屋根で決まる!


と思わせる威容です。


大屋根にロフトが2段のるような、突き上げ屋根ですが、

養蚕の作業のための通風換気

、採光の役割をしています。


母の実家も山梨で

小さいころ遊びに行くと

寝ているすぐわきで

沢山の蚕が桑の葉を

むしゃむしゃ食べる音が

まるで

合唱のように聞こえていました。








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日本の美を伝えたい-鎌倉設計工房の仕事 13

2015-05-29 16:38:20 | Weblog
日本の美を伝えたい-鎌倉設計工房の仕事 13

銅門をくぐるときに

見上げた画像です。

銅門というだけあって

扉や柱に銅板を使っています。


ここで気が付くのは

画面、上の、垂木です。


白く漆喰で包まれていますが

間隔が通常の45㎝ではなく

更に狭い30㎝になっていることです。


屋根の荷重や軒の出とも関連するのですが

通常より多くの垂木を使っています。


軒裏のデザインとしてもこの方が美しいと思います。


現在千葉で進行中の現場でも、

この試みを行ってみました。

というのも

 千葉の古民家の多くが、

垂木は30センチピッチ、これが

不文律になっているようでしたから。


どの家も軒裏がゴージャスです。
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日本の美を伝えたい-鎌倉設計工房の仕事 12

2015-05-28 16:27:55 | Weblog


日本の美を伝えたい-鎌倉設計工房の仕事 12


小田原街歩きの最後は、やはり小田原城。


写真は城に至る途中の門(銅門-あかねもん)です。


男性的な力強い石組と

女性的な白い漆喰の櫓部分が

コントラストの美を放ちます。


白い漆喰は汚れそうで汚れない、

屋根の軒の出がある事にもよりますが

壁の中間に2本の帯が見えると思います。

これが水切りの役目をし、

壁に伝わる雨を途中途中でおとし

汚れも落とし

壁の美しさを保っています。


台風の通り道、室戸岬に近い

高知県の民家が参考になりますね。

http://www.jb-honshi.co.jp/kanko/guide/index.php?id=220
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日本の美を伝えたい-鎌倉設計工房の仕事 11

2015-05-27 13:50:32 | Weblog
日本の美を伝えたい-鎌倉設計工房の仕事 11


街歩きはまだ続きます。

さらに訪れた

「清閑亭」


ここも近代和風建築と広大な庭が特色で

日本間で珈琲や抹茶をいただけます。


庭を眺めていて、ふと、また、重なりました。

例の抱えている仕事の解決策と!


プロジェクトの問題点は

既存の間知擁壁の上にブロックを積み重ね

そこに土を入れ、平らに土盛りしているのです。


前の土地の持ち主が行ったことですが、

新築の確認申請を出せばその是正を求められます。

 何かいい方法はないかな?


 画像の右側には和風の建物が建ち、左下には

塀がたち、斜面に立ちはだかります。
 
 そうか!土をかい出して元の法面を表し

このように緩やかな起伏を造り

木を植えればよいのではないか!


以前からこの解決策のイメージはあったものの

目の前に現れることで

急に、この風景とイメージが重なった瞬間です。


絶えず意識していると、関係のないところで

自然とアイデアが浮かびます。

 


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日本の美を伝えたい-鎌倉設計工房の仕事 10

2015-05-26 13:39:23 | Weblog

日本の美を伝えたい-鎌倉設計工房の仕事 10


老欅荘をでて

ついでに

登録文化財の小田原文学館を訪ねました。

ここも、もとは著名人の別荘。

外部の庭園は公園になっており、

其の奥に和風の白秋童謡館が

あります。

写真のように縁側の外には藤棚が!

きっと日傘の役割をしているのでしょう。


御用邸があったせいもあり

この近辺はVIPの別荘地で

今でもそれを感じさせる建物を

いくつも見かけ

特に桜並木添いは、

まるで田園調布を歩いているように感じます。


近くの漁港食堂でランチ!

海の幸に舌鼓を打つもよし

絶妙のハイキングコースです。






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スタッフブログ

2015-05-25 13:11:46 | Weblog
和と言えば、「畳」です。

今日、畳がある家も少なくなってきましたね。

畳を通じて床と密接な関係を持ってきた日本人だからこそ

足触りや色など、家づくりにおいて床へのこだわりも強いのではないでしょうか。


さて、畳のデザイン要素の1つとして畳縁【たたみべり】があります。

今日では化学繊維で出来た縁が多く見られますが

鎌倉設計工房では福井県で製造をしている昔ながらの「純綿縁」を使用しています。

和みますね。
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日本の美を伝えたい-鎌倉設計工房の仕事 9

2015-05-25 13:03:33 | Weblog
日本の美を伝えたいー鎌倉設計工房の仕事 9




老欅荘は小高い山の上にあります。

麓には松永記念館が池に面し建ってます。

池は記念館、二棟の茶室、竹林などで囲まれ

あまり人のいない時、一人の時間を過ごすのに

もってこいですよ。

訪れた時、池は睡蓮の花で覆われ左の

鯉も息つく水面を探すのに一苦労。

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日本の美を伝えたい-鎌倉設計工房の仕事  8

2015-05-23 10:25:03 | Weblog
日本の美を伝えたい-鎌倉設計工房の仕事 8


前回は庭から見た建物でした。

今回は室内に入ってみます。


この画像からきずくのは

右半分の天井が下がっています。

「掛け込み天井』と言い、

茶室でよく使われますが

この場合

増築で生まれた要素が強いようです。

障子は床近くの、

紙を蹴破りそうな、

ところは板で仕上げた

水腰障子。

 ここでふと右窓の網戸が

気になりました。

上下を4分割して網を張っています。

一番下は障子の腰板の高さに

そろえ、他は等分しています。

さらに

うまいなぁ、と感じたのは

最下段に

吹き寄せのタテ桟が

入っていることです。

これによって障子やガラス戸の

わき役的存在から

自立したものになっている。

 網戸というと夏場の防虫、

で入れざるを得ないが

視界を遮るいわば厄介者

 がここではちゃんと

網戸の美学

を感じさせるのです。





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日本の美を伝えたい-鎌倉設計工房の仕事  7

2015-05-22 15:01:27 | Weblog
日本の美を伝えたいー鎌倉設計工房の仕事 7



もう少し老欅荘を見ましょう。

もみじの新緑

美しいですね!

縁側から近い所にあり

そのせいかこの様に葉が生い茂ると

日傘の役割をしています。

夏は涼やかな風を呼び込み

冬には葉が落ち

暖かな日差しを取り込みます。

松永安左ヱ門は茶人でもあり

自然の日傘とは粋な計らいですね。



画像右側の建具について

次回はお話ししましょう。


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スタッフブログ

2015-05-21 19:09:26 | Weblog




かなり長い間更新が滞っていたスタッフブログ再開します!

静岡の工事中現場です。

今回、非常に思い切った色を壁に採用。

どんな感じになるかドキドキでしたが、素敵です!



N.H.
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