巾6×長さ14=84㎡というとちょっと広めのマンションだろうか。
そのくらいのリビングダイニングである。
前回の画像の赤いスチールの部分はシルバーに塗装されベンガラの陰影の中に浮き上がるイメージだ。
色彩計画としてはベンガラの濃紫色、漆喰の白、そして床カリンの赤みを帯びた茶色である。建具についてはカリンではないが木の素地を生かした塗装。
本来であればベンガラの濃い色が建具に塗装され外の景色を際立たせる。
外部の手摺もベンガラで塗装し内と外とが分かりにくくして広がりを持たせるのであるが素地のままだと多少中途半端な感が否めない。
それでも出来上がってしまうといつの間にか「市民権」を得て、最初から自然な顔をしている。カリンとベンガラの相性はよく右側収納部の一部壁につかっているがお分かりいただけるだろうか。