日本の美を伝えたいー鎌倉設計工房の仕事 471
「四神相応の地に建てる」
2階、階段ホールの写真です。
右手が階段室。
広々としたワンルームですが
子供部屋や客間としての使用が可能なように
ホール全体を間仕切ることができます。
日本の美を伝えたいー鎌倉設計工房の仕事 471
「四神相応の地に建てる」
2階、階段ホールの写真です。
右手が階段室。
広々としたワンルームですが
子供部屋や客間としての使用が可能なように
ホール全体を間仕切ることができます。
日本の美を伝えたいー鎌倉設計工房の仕事 470
「四神相応の地に建てる」
前回はベンチの背あての部分の
光でしたが
今回はベンチとなっている階段10段目
そして9段目、さらに踊り場の床面に
1階の光が入る様子です。
このように夜間はライティングによって
別の世界が広がります。
日本の美を伝えたいー鎌倉設計工房の仕事 469
「四神相応の地に建てる」
踊り場のベンチ。
今日は夜間の写真です。
黒竹を詰めて打ちつけた格子から光が漏れて
芸術的な照明になります。
昼間は風が通る竹と竹の隙間
しかもすべて異なる幅の隙間によって
「綾取り」のような模様が
浮かび上がります。
日本の美を伝えたいー鎌倉設計工房の仕事 468
「四神相応の地に建てる」
階段踊り場ライブラリーは部分写真が多かったと思い
今回は特にベンチと隣接する階段の入った写真を載せます。
ベンチの座面が10段目の階段ともなっている様子が
この画像ならわかりやすいのかと思います。
日本の美を伝えたいー鎌倉設計工房の仕事 467
「四神相応の地に建てる」
前回の写真撮影位置を変えずに
低い目線で撮った画像です。
外光が室内に入ると
反射した光が天井や壁を照らします。
手前の腰壁は杉Jパネルにべんがらを塗装していますが
見事に杢目の表情が現れています。
また天井の野地板はラーチ合板でありながらべんがらを塗ると
銘木の風格さえあります。
べんがらを塗ると暗くなるといいますが、実際は開口部が大きい
,いたる所から光が入る、などの理由で
懸念されていた方もこのままでよい、とその良さを再認識します。
落ち着くといわれることもしばしばで、べんがらは不思議な素材です。
明るい白壁があり、べんがら塗りの陰影溢れる部分もある、
哲学的に考え、山あり谷ありの人生をそこに重ねると
双方が同居するところに落ち着きを感じるのではないでしょうか。
日本の美を伝えたいー鎌倉設計工房の仕事 466
「四神相応の地に建てる」
2階から階段踊り場方向を見ています。
踊り場は1.2階の中間レベルにあるので
開口部は双方に光と風をもたらします。
このように2階に上がると
464ブログで「見えるはずのない」と書いた
軒裏が
三角窓を介して見えています。
ではここから見えるのは
天候や向かいの山々、遠くの田園地帯
実は屋根が浮いた印象にするため
現場でもう一つ下の段にも
壁に三角窓を創ることも考えました。
結果は一つでよかったと思います。
塞ぐところは塞いで
落ち着きを取ることも大切だと思います。
日本の美を伝えたいー鎌倉設計工房の仕事 465
「四神相応の地に建てる」
2階への階段の画像です。
写真だと2階まで、随分距離があるように見えるが
最後の段まで1メートルほどの距離。
踊り場からの風が1階に通るよう
蹴込板をなくしています。
子供たちも下の様子をのぞき込むかもしれない。
段板は通常ササラ桁という厚板で受けるが
ここは壁や側板のJパネルに差し込んで
支持しています。
日本の美を伝えたいー鎌倉設計工房の仕事 464
「四神相応の地に建てる」
右手にあるのがベンチだが板がそのまま奥に伸び
階段の10段目になっている。
その下の9段目は床の一部になり、
ここにも座って本を読む。
ベンチの背あて部分は黒竹、頭の部分を太い梁で
受けている。構造上は細身の梁で十分だが
下から見た時の柱や梁の構造的美しさを
意識し、あえて太いものにしている。
右上の三角窓からは得体のしれない光景が広がり
2階への興味を誘う。(実は見えるはずのない
屋根の軒裏)
日本の美を伝えたいー鎌倉設計工房の仕事 463
「四神相応の地に建てる」
前回ブログ写真の左下に写っていた手摺です。
手摺自体は木製、で周囲と合わせべんがら塗装を施していますが
それに合う壁付けブラケットと手摺端部のエンドを
亜鉛ダイキャスト(鋳物)の製品を使っています。(KAWAJUN)
薪ストーブが鉄で重厚感のある素材。
そのわきに見えてくる階段部材も小さいけれどそれなりの重量を持ち
しっかりした
素材感のものを使っています。
日本の美を伝えたいー鎌倉設計工房の仕事 462
「四神相応の地に建てる」
階段踊り場のライブラリーから
田園風景の続く東側を見ています。
ところで
金色の照明器具が気になります。
木や漆喰など自然素材の中にあって
金属は素材感が異なり、その美しさが際立ちます。
また
陰影の空間の中で鈍び色に光る金色は
特に引き立ちます。
谷崎潤一郎の「陰影礼賛」の中にも
光の乏しい奥座敷の中までかすかに届いた光を
金屏風が反射する様を描いたくだりがあります。
今回は少し明るすぎますが、
ついそれと重ね合わせ、
陰影の魅力に思いを馳せてしまいます。