ハウプト広場から直線距離で1キロほど南東にこのグラーツ工科大学生化学、生物工学部(1991シスコヴィッツ+コワルスキー)が見えてくる。周辺街区と道路、緑地とがどのような関係を持っているのか興味があった。五差路の交差点に建つこの建物は交差点に向かってハの字型に開く平面形をしており、その中央の通路を抜けると大学キャンパスに出られ、ゲートとしての役割もこなしている。
四階建ての建物は街区建物のスケールを壊さぬようボリュームを分け屋根もいくつもの形に分節されている。緑地は道路側に膨れるように出、五差路に優先順位をつけるのに役立つ。壁ばかりの街区を歩いてくると周囲は急に開けホッとする空間にしている。
四階建ての建物は街区建物のスケールを壊さぬようボリュームを分け屋根もいくつもの形に分節されている。緑地は道路側に膨れるように出、五差路に優先順位をつけるのに役立つ。壁ばかりの街区を歩いてくると周囲は急に開けホッとする空間にしている。