べんがらちゃんの目

日本の美を伝えたい

木更津の家-No2

2013-01-29 20:32:20 | Weblog

木更津の家-No2

和風のイメージでありながら

現代的に表現する方法を模索しています。

画像の黒壁部分はベンガラを木部に塗っています。

2階についても同様で、

黒壁部分は1階の格子に使っている角材を

隙間を明かせず詰めてうっています。

1階部分は平板を重ねて使用していますが

1,2階、壁の表情に差が微妙に現れています。

2階のサッシ両サイドの枠は

ビルのカーテンウォールのごとく

シャンパングレーの金属板で全体を覆っており

窓下に水平に延びる雨押さえ板とともに

シャープな線を出しています。


厚木の家-No18

2013-01-15 21:06:34 | Weblog

厚木の家-No18

最後の画像となりますが

前回画像の突き当たりの子扉に

注目しました。

これは大型の郵便や

宅配品のための扉。

スイスのオーストリアに近い

グアルダの

木造古民家を訪ねると

上半分だけ開く入り口ドアを見かけますが

これは全部あけると放牧の羊が

中に入ってきてしまうためとのこと。

なにか共通した物語がここにはあります。

 

 そういえば厚木の家は全体としても

物語のある家です。

それに一役買っているのが

室内に塗られた、べんがら。

 

べんがらを使う家は多いのですが

理由としては内部がすべて白い室内とは異なり

物語が生まれやすい部分にあると思います。

白と黒や赤との対比によって、

強調するところと弱い部分とが

いわば 層の重なり、

次元の点在、レイヤーの重なり、

に近い状況を生み出すせいか

狭い空間にさえ奥行きが出てきます。

何かちょっと難しい表現になってしまいましたが

近ずくと木の木目が浮き出ていたり、

磨けばつやが出るし、べんがらは

個々の建築主の居心地の良い

空間の表現とつながって、

まだまだ魅力は増えてゆきそうです。

 

 

 

 

 

 


厚木の家-No17

2013-01-15 16:19:44 | Weblog

厚木の家-No17

前回画像右手の玄関方向からの

光がどのように手前のリビングに

入ってくるのか、状況を今回は

ご覧いただけると思います。

 北側上部からの落ち着いた

光で全体がギャラリーの雰囲気を

漂わせています。

 突き当たり奥が玄関ホールで

厚木の家最初のころの

画像に戻ります。

 

 

 

 


厚木の家-No15

2013-01-05 11:01:01 | Weblog

厚木の家-No14

 

前回画像を少し右側に振ったところです。

キッチン収納部分が見えます。

天井(屋根)は外断熱で木組みが見えており

べんがらを塗って陰影をつくり、

部屋全体に落ち着きを出します。

梁から下の部分を白壁にして、

このように収納関係も白で統一し

光を反射させています。

左側の収納部はカウンターの白木にあわせ

自然な色合いのままに。

 

キッチンとダイニングが充実していれば

居間-リビングルームは必要ないのではと

最近思います。

この厚木の家にはリビングがありますが、

小住宅の場合にこのような

キッチン&ダイニングがあれば

カウンターで学校の宿題を

親が見てやることもできる、

など多機能な使い方も生まれます。

 

 

 


厚木の家-No14

2013-01-04 14:36:42 | Weblog

厚木の家-No14

あけましておめでとうございます。

また今年もこのブログよろしくお願いします。

今年もソフト&ハード両側面で

評価に値する建物を作ってゆきます。

さて今回No14では

前回NO13の画像右端と連続する

方向を眺めています。

ワインレッドのペレットストーブやキッチン。

キッチン反対側はカウンターで手前まで伸びて

テーブルになっています。

奥は外のベランダで、食事の場を気軽に外へと

移動できキッチンを取り巻いて、個性的で

アットホームな雰囲気を出しています。