べんがらちゃんの目

日本の美を伝えたい

栃木の現場

2006-11-28 22:21:08 | Weblog
栃木の現場通いも30回を越えた。
ただ建築工事が始まる前の段階で2年近くを費やし
先の見えない日々を過ごした時期もある。
市街化調整区域内だが確認申請を取って既存家屋は建てられた。
しかしながら位置指定道路の接道をめぐって行政と折衝、私道の一部が他人名義になっているという事態に近隣との調整でも多くの時間を費やした。
 が着工し来年1月の完成を目指す。
壬生から鹿沼に抜けるバイパス脇に畑をはさんで建ち、すこぶる景観の中で目立つ。
施主は茅ヶ崎のH邸を見学し気に入った。
「そのとうりに造ってください。」
といわれるもそうも行かず今回は軒先水切りと瓦屋根とのコントラストに挑戦してみた。
鎌倉二階堂の家や茅ヶ崎の家、鶴巻温泉のアパートでは軒の先端は鼻隠しをつけていないが桁の面戸板の雨仕舞が理由で東橋本の家から付け出した。東橋本の家では平側のみで妻側は母屋を破風で覆っていない。切り口は飛行機のフラップのようであたかも飛んでいってしまうような躍動感が出た。特に山梨の家では片流れの屋根だけに四周まわした「鼻隠し破風庇」は結構シャープな線を出す。無論外壁の養生にもなるので暫く多用するつもりだ。
 栃木の家ではいぶし銀の瓦に白の「鼻破風庇」だが壁の白と軒の陰影がどう絡むか完成時の夕暮れが楽しみだ。
 もうひとつの試みが「三角水切り四周回し」。
三角水切りは120角の柱材を対角線上に削ぎガルバ水切りで巻いたもので大和張りの外壁に合わせて格子の出が必要な際にとりつける。箱根宮城野の家で初めて余った三角水切部材を利用して窓の周囲に取り付けた。市販品のサッシが実に品よく見える。
今回では玄関外部吹き抜けに使用。梁の120×270の部材を対角線状に裁断し120角柱の三角とかみ合わせ四周にまわす。奥に2回洗面化粧台の出窓外部を望むがここを漆喰の白でゆくかベンガラの濃紫色かで迷う。
軒裏はベンガラと決めている。
日がな一日かけて塗りながらチラチラとその部分を眺めているうちに決まるだろう。
完成写真をお楽しみに。
画面の写真は建前時のもの。建物四隅にお供えが!


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