べんがらちゃんの目

日本の美を伝えたい

伊豆赤沢の家ダイニングから玄関

2009-11-11 12:50:59 | Weblog
ダイニングから玄関ホールを見る。
玄関の床仕上げは墨入りモルタル金ゴテ仕上げで強羅の家と同じだけれど
色味が多少薄い。墨のみを混ぜた成果か。グレーに近く、暗くならない。
見難く恐縮だがクラック防止も兼ねて黒那智石のボーダーを床に入れ、少し遊ぶ。
玄関は土間としても使い、小さめのテーブルや椅子を置き庭から下足のままでくつろぐ。
2m近い建具を開ければ東の森は直ぐそこだ。最近サルの群れが出没したと聞く。
格子状の建具は網戸。左の小さめの格子戸は寝室のものだが、境の戸襖を開ければ東側壁中央が2間分、開放して外部に近づく。

水平距離で3.6m勾配8寸なので屋根面にそうて垂木は5メートルほど飛ぶ。従い風による屋根の変形状況を構造ソフトで解析し垂木の断面を決め(巾60~120×高さ210)軒先の垂木の間に三角形状の木をはさみ先端を固めている。(構造設計TIS&PARTNERS)210の高さの中にセルロースファイバーを150㎜入れ、その押さえとして木摺板を打ち付ける。垂木の間が40センチほどであり1枚1枚横張にし、下から上へと張り上げ、隣の板と横一列に張らざるをえず手間が掛かる。構造上有利なので、当初この板を矢羽のように、服地でいえばヘリンボーンのように張る予定であったが、さすが大工も音をあげた。

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