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ストリートビューで集落の散歩

2014年03月22日 | 集落
パソコンの検索エンジンにグーグル(GooGIe)の地図にストリートビューの機能がある。2013年10月から湯沢市のほぼ全域が閲覧可能になった。川連町麓、川連、上野の市道が閲覧できるようになっている。この機能を使って三集落の全戸を検索してみると、140戸のほぼ全戸の自宅前まで行ける。何軒かは道路の狭いところや行き止まりの所まではできないが、360度のカメラには捉えられている。下記は麓、川連集落内の地図の画像、対象になっている市道は青線で表示されている。この青線のどの部分でも人型のアイコンをドラックすると、その地点の360度の風景が表示される。また地図上で住所を検索して、人型のアイコンをドラックすると写し出せれる。キー操作での画面は車を運転して見える風景そのものに見えて移動できる。


ストリートビュー内 麓、川連の市道

Web産経ニュースで次の記事があった。

白神山地もネットで散策 「ストリートビュー」秋田にも拡大
「インターネット上で街並みなどの写真を閲覧できる米グーグルの「ストリートビュー」の対象範囲が秋田市など秋田県内24市町村の市街地にも拡大した。青森県ではこれまでの青森市などに加え弘前市など27市町村が新たな対象に。これで全都道府県の主な市街地が見られるようになった。グーグルによると、秋田県ではこれまで湯沢市の一部しかストリートビューを見ることができなかったが、世界遺産の白神山地もネット上で散策できるようになった」。
2013.10.4 02:15  引用


宿の十字路付近 湯沢市川連町川連 ストリートビュー画像 

写真に見られるように交差点を示す白い矢印が、約1秒ほど表示されて消える。白い線の方向へマウスやカーソルで進める。画面はパノラマで立ち止まって360度の方向が確認でき、画面には画像撮影時期2012.9とある。9月何日だったかを画像から検索すると2012.9.22(土)秋分の日12:00~13.20頃中心とわかった。周囲の農作業の状態、祝日の国旗等から推定された。

googie ストリートビュー について、「ウィキペディア」というフリー百科事典で次のような解説がある。

「googie ストリートビュー は撮影用の自動車。屋根の上に、GPSユニットと、全方向撮影用のカメラユニットを載せている。この他に三輪自転車が使われている。道路を走行して撮影したデータを位置情報と共に保存していく。インターネットを通じて提供しているWebサービス。2007年に開始された。カメラを地面から高い位置に搭載した車両(当初は自動車、後に三輪自転車も加わる。)を多数走らせて撮影した道路沿いの風景が、Google マップおよびGoogle Earth上で、地上約2.45メートルから撮影された360度のパノラマ写真で表示される。

ストリートビュー機能は、Googleマップでは、利用可能な地域に地図を合わせることで、縮尺の調節バーの上の(「Pegman」)が黄色に点灯する。この状態で人型のアイコンを地図上にドラッグすると、利用可能な地域(日本では主要な国道をはじめ、都市部の道路が青色で表示されるので、そこにアイコンを配置(ドロップ)することで風景を閲覧できる。

車載カメラは3次元方向のほぼ全周(水平方向360度、上下方向290度)を撮影しているためキーボードを操作してポインタを動かすことで、上下(仰角・伏角)・前後・左右へと視野を移動させたり、ズームアップやズームアウトさせたりすることもできる。
「ウィキペディア」 要点引用

初めての方は、カタカナや英字記入が多くてわかりにくいかもしれないが、実際の画面はマウスのクリックで簡単に使うことができる。このストリートビュー機能で集落内を散策してみると、集落内の数人がこの撮影車と会っていることがわかる。先日、集落内でこの車と遭遇したと想われるN君に尋たら、一昨年の9月22日の記憶は定かではなかった。仮に出会ったとしても、何を目的にする車両なのかがわからなければ記憶にないのは当然かもしれない。しかし、googieストリートビュー の存在と実際の画面を観ることでビックリする。

2012年9月、集落を撮影した自動車がある家のガラス戸にその姿が見える。


集落内撮影中の車両(2012.9.22)パソコン画面 デジカメ

その影から推定すると下記の車体に似ている。


パソコン内の撮影用自動車画像 (引用)

自動車の屋根の360度撮影のカメラがこの写真では赤いが、集落内を回ったカメラ装置は赤ではなかった。ガラス戸に移ったいる画像では青く、カメラ装置も少し違うようだ。

ネットでストリートビュー機能は「グーグル」のニュースで2007年供用時から知っていた。数年大都市が中心で秋田県にはいつごろなのだろうかなどと思っていた。首都圏はいち早く検察可能で、マップ上では住所表示して人型のアイコン(「Pegman」)を移動するとすぐ目的地が表記される。それが2011.3.11東日本大震災の被害地域が、2011.7月いち早く検索できるようになった。さらに震災後、多くの方から震災前の街の様子を記録したストリートビューを残してほしいという要望で現在、「未来へのキオク」で震災前後の同地域のストリートビューを公開しています。今回のストリートビュー公開により、「震災前」、「震災直後(2011年撮影)」、「震災3年目(2013年撮影)」が閲覧ができるようになった。

2013.10に公開された秋田県内は、2012.9に撮影され県内ほとんどカバーされ、湯沢市川連町のわが地域が検索可能を知ったのは2013.10の末だった。2014.3.22現在、隣町の羽後町は国道、県道で町道は一部分だけ、東成瀬村は国道も村道も入ってはいない。山形県も秋田県よりは公開が遅れているようだ。

今回麓の他川連、上野集落をストリート散歩してみた。三集落の戸数は140戸もある。数年全地域を散策することはなかった。画面散策してみて改めて時代の移り変わりを知ることになった。この10年前から解体された家が4戸、空き家(状態含む)が8戸、伐り倒されてしまったリンゴ園、新築家屋3戸、その他ハウスや車庫等新しい建物ができている。

近年の社会構造の激変は激しい。町の中心部はシャッター通り化し、郊外に出ると耕作放棄地の拡大、高齢化の進行は「空き家」の増加へと進んでいる。今後、ストリートビュー画像が頻繁に更新されるのは大都市以外そうはないことだろう。「川連集落」の画像更新が次にあるのは、数年後か数十年後かはわからないが、次の更新まで、この集落ばかりではなく他の地域も激変の予感がする。震災地域並みに数年ごとの画像更新があったら等と考えてしまう。

全国の国道、県道、市町村道がカバーされるのはそう遠くないことかもしれない。ストリートビュー機能で自宅にいてパソコン画面上で多くの知人、友人の自宅前まで行けるようになった。住んでいる環境を知ることで親近感が深まるのも確かなことだ。便利というべきか、そこまでもと考えるべきかは、それぞれの価値判断になるのだろうか。



 
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