先日の臨時総会と意向調査の結果、建替えに反対する方
が20%を超え、「建替え決議」での80%の賛成を得る事は
絶望的な状況になって来た事が明らかになりました。
しかしながら、過半数を超える賛成の方がおられる事です
ので、理事長としては、悲壮な決意で推進の意向を表明され
ておりました。
どうやら、「賛成が過半数であれば、推進すべき」と云う論
理が間違っている事を、未だお気付きでない様です。
そもそも、区分所有法における「80%の賛成」と云うのは、
ほとんどの人が賛成の時に初めて可能であると云う数値で、
この数値の重みは、重要事項における2/3以上の賛成を遥
かに超える、圧倒的な賛成多数を意味しております。
従って、この数値に近い数値を確保して推進しなければ、
正に、「ドブに金を捨てる」事になるのは明白であり、早急に
推進か中止の決断を組合員全体に図るべきであります。
しかし、最近、反対の意を表して「意向調査」を提出しない
方々に、協力業者の人から、しつこい提出の催促と共に、
「地上げ屋まがいの脅し」の様な態度での電話攻勢による
被害が多発しているとの事です。
ある方が、堪りかねて、理事長に抗議したところ、確かに、
相手は協力業者の人である事を認め、この時の対応につい
ては、謝罪されたそうです。
この方の様に勇気ある行動を取れる方は、別として、そうで
ない方が殆どです。特に、高齢の一人住まいのご婦人等に
は、正に「地上げ屋の脅迫」としか思われず、「高齢者への配
慮」が聞いて呆れる現状であります。
ところで、意向調査の提出について、何故それ程拘るのか
と考えますに、現在の提出率のあまりの低さにあるのでは
なかろうかと推察されます。
管理組合があれだけ懸命にかき集めたにもかかわらず、
その回収率は何と67.1%(7/25現在:理事会ニュース№34
より)でした。つまり、これ以上の賛成票は集められず、未提
出の殆どの方が、反対の意を表する「未提出」と推定され
ます。
私は、反対を明記して提出しましたので、実際の賛成票は
総会での賛成数に近い56.7%が精々かと思われます。
この回収数では、対外的に、「団地住民の総意」として出す
のには憚られます。反対票が多く含まれた結果であっても、
回収数の母数がある程度の数値になれば、公式の提出資料
等で、「団地住民の総意」と強引に表明する事も可能でしょう
が、この数値では、「箸にも棒にも掛からない」状況です。
この様な事情によるのか、管理組合側は相当焦って、荒業
を仕掛けて来ている様ですので、充分注意をお願いします。
取り敢えず、管理組合と協力会社との契約内容について、
理事長に文書で確認し、今後のトラブル発生時には、その責
任の所在について、明確にしていく予定です。
この様な対応が面倒な方は、取り敢えず、明確に反対を表
明して、提出する事をお勧めします。併せて、当方に連絡して
戴ければ、事例として、広報して行きたいと思います。