手づくり漆器 ~うるし うるおい うるわし~

鳥取の漆職人がお届けします。

漆教室の目的

2010-06-14 08:26:49 | Weblog
 なぜ、漆教室を始めたのか その理由を言います。

鳥取は、全国一の人口最小県です。(59万人)

産業も、農林水産業がメインです。

鳥取県は、食の文化を推進していて、厚い保護を
しています。

しかし、一方民芸工芸の分野では(地味なせいもあるだろうが)
食以上の関心度がかけているような気がします。

人間の生活は、衣食住で成り立っています。 誇りや心の満足
を考えた時、文化や伝統が大きな力になります。

歴史や文化は、地域の活力の基本です。

漆は、産業になっていなかったせいもあって、消えかけています。

しかし、全国どこにでも日本古来の漆文化はあったはずです。

 私の会社は、漆を中心に漆の普及を考えています。

 使ってもらうには、その知識やその中から生まれる愛着を
 感じていただけないといけません。

 現在10名ほどの生徒さんがいますが、年齢も30代から70代まで
 幅広くいます。

 教室を見ていて、皆さんが一生懸命作品の製作に取り組んでいる
 姿に嬉しさを感じます。

 何も知らなかったなかから、商品化された商品に、自分の製作した
 作品が近くなってくると感動も一塩です。

 漆についての認識度が高くなってくれば、自ずから普及は進んで
 いくのではないかと思っています。

しかし、個人の力にも限界があります。 こうした伝統は、県の財産
 に繋がり、必ず将来残っていて良かったとなるはずです。

 もう少し、鳥取に昔から伝わっている伝統工芸について、真剣に保護
 あるいは援助の手を広げてほしいものです。

 食ばかりが伝統ではありません・。

 産業ポリテックセンターの、木工の機械も遊んでいるのが見られます。
 指導員も不足しているようですが、この辺に行政の姿勢がうかがわれ
 ている様に感じます。

 民芸運動のふるさと鳥取。 私は、伝統にこだわり、手に職を持って
 地域とともに生きていきたいと思っています。

  ◆ 新入生募集中・・・・年齢問わず・・ ◆

漆教室  毎月第2 水曜日 午後1時より午後3時まで

授業料 1回 2000円 入会費 3000円 道具は別途

  お問い合わせは 0857-23-3917  会州堂
      Mail kbtwings@sa5.gyao.ne.jp
      電話 0857-23-3917