怪人クンのムフフ日記

ムフフ、ムフフ、時々オヨヨの〝怪人クンワールド〟炸裂!
あの大物も、この人も。愉快な仲間続々登場!

火災が発生しました

2011年01月20日 | Weblog
<1月19日(水)>

冷たい夜風を浴びながら体育館を目指す。お堀を歩けば必ず、といっていいくらいに出くわす光景。めずらしくジョギング姿の人を1人も見かけなかった。
19時を10分ほど回った頃の柔道場は7割がた埋まっていた。もしかすると、日曜教室より多いかもしれない。
入口からいちばん遠いエリア。左奥の窓際あたりで、副主任のナバが3人の生徒を指導していた。彼らは現在2期目の生徒。デビューして5ヵ月が過ぎたところ。男子高校生、社会人女性、おっさん。年齢はそれぞれ推定で10代、20代、60代か?
すぐ近くで見学していた怪人クン。こちらに視線を向けたナバが、女生徒に「彼、今度三段受けるんだよ」と言わなくてもいい紹介をしたもんだから…。
「おぉ、すご~い」と彼女は怪人クンを見て手を叩く。
コォ~ラ、ナバ!!! 余計なプレッシャーが増えちまったじゃねぇか(汗)。でもいいさ。いずれはわかることだからな。

この直後、けたたましいサイレンの音。と同時に、あらかじめテープ録音された女性の声が館内放送された。
「ただいま1階アリーナ付近で火災が発生しました。係員の指示に従い避難してください」
一同は稽古をストップして様子をうかがう。発生場所とされるアリーナを見下ろすと、おや? 避難どころか、バスケットコートでは何もなかったようにボールを追う男たちの姿。我関せず、といった具合だ。
くしくも、合気道教室には職業・消防士の指導員がいる。彼は落ち着いた口調で「煙が出てないから大丈夫ですよ」と冷静だ。
やがてアナウンスが流れ、「さきほどのサイレンは誤報です。異常は見つかりませんでした」と告げた。なのに、またしばらくすると音がする。このときはもう、みんな安心しきったか? おかまいなし稽古に集中。それにしても、なかなか貴重な体験だった。

ボーナスタイムの15分。締めのあいさつが終わったあと、ナバを相手に5本の形をチェックする。時間がない。いや、まだ1ヵ月ある。合気道の昇段審査は3月6日。それに向けて、今宵も剣を振った。
「早い!」
もう一丁。
「遅い!」
ワンモア。
「そう、いまくらい」
対応はまだまだだな。会長先生からは「慌てずに振れ」とのアドバイスをいただいた。

ここにきて、怪人クンの合気熱は間違いなく上昇している。全盛期に勝る勢いかもしれない。
よし、決めたぞ! 春からは水曜教室にも参戦ダァーッ!
それまでは〝闘魂猪木塾〟Tシャツを着てナバの補助を務めよう。生徒に手本を示す際の投げられ役、怪人クンが買って出るぞ。
ムフフ…。火がついたのは体育館じゃなく、どうやら怪人クンのほうらしいな。


※ひと騒動が巻き起こった真ん中の体育館(写真)。


〝過激な仕掛け人〟が聞かせてくれた話

2011年01月19日 | Weblog
<1月18日(火)>

ぶっちゃけ、近頃はビビリの怪人だ。夜なんか不安に襲われ剣を握らないでいると、いてもたってもいられなくなる。そんなときは白い息を吐きながら、アスファルトの上で素振りを繰り返す。青畳と違い、コンクリートは足のすべりも悪い。ズ、ズ、ズ。踏みこんだ瞬間、シューズの底がスリップする。
けど昔の人のことを考えれば、彼らはどんな状況でも戦ったわけで。土、砂利、岩場。現代のように舗装などありえなかっただろうし。
「大リーグボール養成ギブスをつけたまま投球練習したからこそムフフ…、星飛雄馬も試合ではあんなにすごい魔球とか、剛速球をほうれたんだしさ」
日曜教室の帰り、ナバの運転するクルマの助手席で口にしたセリフが蘇る。
次第に恐怖心は和らぎ、額には汗がにじんでいた。
「よし、きょうはここまで」
短時間ではあったけど、切りあげて風呂場に向かう。

湯船に浸かりながら、ある人の言葉を思い出していた。
かつて〝過激な仕掛け人〟といわれた新間寿(しんま・ひさし)氏。世界を揺るがしたあの猪木VSアリ戦をはじめとして、〝燃える闘魂〟の歴史には欠かすことのできない人物。
その新間さんが何年か前、怪人クンにこんな話を聞かせてくれたことがある。
「猪木もああ見えて気の小さいところがあってね。でも、あの人の場合は〝いい意味の弱さ〟なんだ。プロレスラーだけじゃない。世界中からあらゆるジャンルの格闘家が猪木に挑んでくる。中には、ろくすっぽ資料がない者もいる。だからこそ己を信じ、どんな状況であっても戦えるよう日々練習する。見えない敵とのプレッシャー、恐怖心がさらに猪木を強くしたんだね…」

不安だから、臆病者だからこそ、きょうも剣を振る。自信満々ならやんないもんね、稽古なんて。いい意味でビビリか(笑)。
スーパースターといっしょにしたら叱られちゃうけど、怪人クンはいまそれに似たカンジを味わっているのかもしれない―――。


※新間さん(写真)は元・新日本プロレス営業本部長として、リング上のアントニオ猪木と社長・猪木寛至を長年にわたり支えた方です。



フラれたぶんだけ振り返せ!

2011年01月18日 | Weblog
<1月17日(月)>

イタタタタ。怪人クンの左腕を鉛のような圧力が襲う。あまりの痛みで呼び起こされた「ゴメンナサイ」の記憶は、あの日の失恋!? ならば…。
「怪人クンよ、フラれたぶんだけ振り返せ!」
今宵も寒空の下で棒術の特訓だ。連日剣を握ったことによる筋肉痛。おかげでプッシュアップが1回もできなかった。チューブを使ったストレッチもままならない。きょうのところはムリせずクールダウンに専念しよう。

そうだ! こうなりゃアレでも見るか。風呂あがり、その昔ナバからもらった合気道のビデオを引っ張り出して研究開始。テレビ画面に映るは白袴の老人。亡き師範先生の姿。
「こうして、ああしてね、体をさばいて、畳につけるようにしてデェーン、と」
持ち技、突き技、後ろ技。説明を加えながら生徒と指導員に伝えていく。受け手は会長先生が務めていた。実にレアな光景だ。
うわっ、それにしても若い。会長先生の髪が黒々としている。1990年代はじめの、おそらくは怪人クンがデビューして2~3年といった時代か? 壁際に腰を下ろし、青畳に熱心な視線を送る面々。現役陣、辞めた人。懐かしい顔があちこちに並ぶ。袴を着こなし、凛とした女性が。初代女番長のhiraoだ。
横幅が現在の3分の1。ナバは東京スカイツリーみたいに細長い。怪人クン? 残念ながら、この研修会には参加していなかったようだ。

フムフム、なるほど。VTRをじっくり2時間、師範先生の足の運びを重点的にチェックした。もしかしたら、19日の水曜教室に乱入するかもしれないよ? 私服のまんまで(笑)。


※アントニオ猪木さんの退院会見を安藤優子さんのニュースで見ました。「ショック死寸前だった」とは驚きましたが、いつも以上のダジャレが聞けてホッとしてます。
※昨年暮れ、おハナさんたちとの忘年会でいただいた寿司(写真)。


おなごなんぞにゃ目もくれず

2011年01月17日 | Weblog
<1月16日(日)>

耳はニット帽。指先は手袋。ボディはダウンジャケットを着こんで防寒対策はバッチリだ。19時前。薄暗いお堀の道を歩くあいだ、かなりの割合で風をシャットアウトしてくれた。
光がさす場所が真ん中の体育館だ。受付でカードを提示して2階へかけ上がる。
18時半の青畳。ニヤニヤ、怪人クンに向けられた男の視線はちょんまげだった。彼の目は「罪善クン、元気そうだね」とでも言いたげ。おかげさまでな、上り調子さ。

準備運動を終え3~4人の輪に加わる。ちょんまげのグループだ。彼の技を受けた。
間もなくして主任指導員の合図。メンバーチェンジだ。1週間前の特訓が生きた。ナバ直伝〝怪人腕固め〟と〝ムフフ式押し倒し〟を相手に仕掛ける。
これまでのやり方と微妙に腕の使い方を変えた。どちらも右の肘がポイント。前者はロックすることに注意を払い、後者は引っかけてコントロールする。
とか説明してもまず文章じゃ伝わらない。希望者は今度、怪人クンと手合わせしてみればわかるさ。
しかし、この〝異変〟にイチ早く気づいた男がいる。ロボコン0点だ。
「いつになく動きが滑らかで、おもしろい形作ってるなぁ、と思いましたよ」
練習後に彼は言った。違いがわかるとは、坊やもなかなかやるじゃないか。

このたびの新技2つが自信につながったのか。あいさつ後の15分、ボーナスタイムでは剣の振り具合をナバにほめられた。
「まだまだだけど、前回に比べたらぜんぜんいいよ」
丈も握った。
「最近夢を見るんだ。稽古のシーンが出てきてさ、シュッシュ、シュッシュ、いい素振りしてる怪人クンがいるんだよ」
近くで着替え中のちょんまげが「それはすごい。夢を見るとはたいしたもんだ!」と感心しきっていた。

おなごなんぞにゃ目もくれず、ひたすら練習に没頭する怪人クン。こんなにも合気道がおもしろいと思えたのはムフフ…、何年ぶりかなぁ?
おや、コメント欄に質問があるぞ。
「かっぽれは来てるのか?」
かっぽれ? …Who?
いま、青畳の怪人クンには目の前に立つ人間しか映らない。知りたきゃ自分でたしかめろ。


※汗をかいたら、やっぱビール(写真)。だとしてもウチ飲みはしないんですよねぇ。
※なるほど、めぐるちゃんは続投か(笑)。


オカマ寿司

2011年01月16日 | Weblog
<1月15日(土)>

強烈な寒波は耳もとや手足、指の先々に痛みを伴って襲いかかる。深夜の帰り道、路上は濡れ、止めてあった自転車のサドルにはなにやら氷の塊が落ちたような形跡。あられ? それとも雪? 温暖な静岡がこれじゃあ、雪国はさぞ冷たかろうに。

さっきまでおハナさんの店でひっそり、いつもの仲間と新年会。
ツマミはお客が持ち寄り、カウンターはたくさんの食べ物で埋まった。餃子もあればシュウマイも。寿司にイチゴに焼きそば。ヘルシーに野菜スティックもある。ドリンクはビール、ワイン、焼酎。とにもかくにも、食べきれないくらいの量だ。
それにしても、今宵は日記にならないぞ。だって中身がムフフ…、Dトークばっかだったもん。なんのことかって? 野郎なら一度は体験してみたい遊びさ。実をいうと、怪人クンは〝ネオン街のホームレス〟のくせしていまだ未経験なんだけどね。
唯一女性のおハナさん、口を挟みたくとも言葉にならず。
「あたしにはよくわからない世界だよ」
言うだけで精一杯の様子。こんなときエロ茶がいたらなぁ。もうちょっとなんとか入ってこれたんじゃないかなぁ?

「ピー♪」ばかりじゃない。普通に書ける話もあった。
3年越しの夢、怪人クンの妄想事業。
「静岡で〝オカマ寿司〟を開く!」
細い路地を入ると数軒の店が並んでいる。うち1軒は、カウンターのみ10人も入れば満席の寿司屋。そこの主人は話術が得意なオカマちゃん。イメージはマツコ・デラックスのように、ユーモアたっぷりな人物が主(あるじ)を務める。
「お兄さんの大砲に、愛情こめてシャリつめて、握ってあげるわよ」(ハート&ウインク)
職人としての腕も抜群。うまくて、安くて、おもしろい。屋号はそのまま〝オカマ寿司〟―――。

「それ、ウケると思うよ」とおハナさん。イッキー清水さんは腹筋を押さえるのに必死だ。BV中川さんは拡声器音量MAXで、自身が掲げた2011年のテーマ「抑揚」から早くも脱線。この男、誰かが手動で音量調節をしないかぎりトーンは下がらないらしい。
今度会ったらコンセントを抜き取るしかないな。
とそこへ、恐るべしは引力。某居酒屋で総料理長をしているという青年が来店。訊けば寿司も握れるそうで。
「怪人クン、いたよ、いたいた。人材が!」
説明のあと何を血迷ったかおハナさん、彼にこうたずねた。
「オカマになれる?」
料理長の彼も「できなくはないです」なんて答えてる。
「出資者はここにいるから」
おハナさんが盛り上がる常連たちを指す。夢のオカマ寿司が、現実になる日が訪れる???
もしもこんな寿司屋があったら、あなたは行ってみたい?


※並んだツマミ(写真)。
※あの木剣は、ナバから譲り受けたものです。



やられちまうよ

2011年01月14日 | Weblog
<1月13日(木)>

アドバイスありがとよ。けどあれだ。青畳から逃げ出した男に剣の指南を受けるとはな。
外の寒気とは対照的に、12月あたりからマーケットは春を迎えたといえるんじゃないかな。懐がかなり潤った人も少なくないかもね。
ここにきて日経平均は1万500円を超え、市場も加熱を警戒する声がチラホラ聴こえはじめた。あとどのくらい上昇トレンドが続くかなんて、そんなの誰にもわからない。
先日、ある個人投資家と「利食いのタイミング」について話をした。人間だもんね。プラス局面は欲との闘いがつきまとう。
「まだ上がるはず」
「1円でも多く儲けたい」
やっぱそうなるよね。やるからにはハイリターンを夢見る。怪人クンだってそうさ。
がしかし、上昇は永遠じゃない。下降転換の入口はそう遠くない気もするけど、どうだろう?

さて、いつ利食うなんてのは個人の自由。答えはない。怪人クンは「損をしないこと」を何よりも重要視している。「もっと儲けてやれ!」とかの考えは悪くないけど危険だ。
過去、勝ちを負け相場にしてしまった経験が幾度とある。きのうまで利が乗っていた株が一転、翌日一気にマイナスだった、ということも体験した。そのとき思うのは、「あぁ、きのうのうちに手仕舞っておけばよかった…」という後悔。
そんなときはマジでへこむよ。
自分の中で「上下何パーセント」という値を決める。利食いも損切りも範囲内で片づけて、新たな旅へ。

あと、手放した株のその後を翌日とかチェックするのも避けたい。とたん上がっていたら、儲かったにもかかわらず損した気分になって喜びが半減したりする。
大事なのは「勝てる試合は確実にいただく」ということだ。
欲張ってるとやられちまうよ。
ムフフ…このセリフ、怪人クンにもあてはまるよ。


※剣(写真)。


さらばめぐる!

2011年01月13日 | Weblog
<1月12日(水)>

善意の虎が全国各地を駆けめぐっている。東スポには原作者、故・梶原一騎氏の弟で作家の真樹日佐夫氏が「最初の伊達直人の公開捜査」を呼びかける見出し。正体不明のほうがムフフ…、なんとなく夢があっていい。あえて送り主をつきとめる必要はないと怪人クンは思うけどなぁ。

夜、冷たい冬の風とともに流れてきたニュース。
おハナさんの店で4ヵ月。せっかく仲良しになったバイトのめぐるちゃんが、家族ののっぴきならない事態に急遽故郷の箱根へ帰ることになった。ということは、先週金曜日の姿がラストになってしまうのか…。でも仕方ないよね。
さらばめぐる!
「さみしくなるけど、元気でな!」
ブログにも数々の出演、ありがとう。また会う日まで!


※タイガーマスク(写真)。同じく梶原作品の主人公、矢吹丈と星飛雄馬も登場。


Y字路のブルース

2011年01月12日 | Weblog
<1月11日(火)>

んなことG…堀美都のダンナ、怪人クンに言わせないでよ(汗)。
カネと権力? 話にならん。
しゃあない。一度きりだぞ。鼻の穴かっぽじいて、よぉーく聞け。あの人のセリフにもあるだろ。
「人は挑戦をあきらめたときに…ホニャララ」
つまりだ。仮にフラれ打ちのめされたとしてもまた立ち上がる。強靭なハートだよ、ハート。あぁ、言ってるこっちが照れくさい。
けど選択するのはチャンピオンサイド。あっち側。パッションだけじゃぶち破れないこともある。悲しいかなゾンビマンは、ストーカー扱いされたりもする。それでも向かっていけるかどうか?
恋の別れ道。Y字路のブルース。
そこからもう一歩踏み出す勇気か? いさぎよく退く勇気か? 真に終了、決着のゴングを鳴らすのはチャレンジャー次第だ!
とまぁムフフ…、そんな意味合いがあの言葉には含まれているのさ。

夜の駐車場。外の空気は冷たい。そんな中で数分、剣を握った。道行く人がこっちをチラリ。怪しいいヤツと思われたか?
動きも硬く、スピードもない。それでもやらないよりはずっとましだ。とにもかくにも3月は、精一杯、めいっぱいのチカラをぶつけて勝負する。
待ってろよ青畳。ダッハッハッハ。


※「行けばわかるさ」は猪木さん。「次行ってみよう」はいかりや長さん(写真)。どちらも一歩踏み出す勇気。


ペケのひと

2011年01月11日 | Weblog
<1月10日(月・祝)>

男と女のあいだには「○」と「×」しか存在しない。イエスにかぎりなく近いノーも、ノーにかぎりなく近いイエスもない。ノーはいくらあがいてもやっぱり「×」で、イエスは薄氷ながらも「○」となる。あいだをとって「△」は、どこまでいっても友だちなのか?
長さや密度も関係ない。こと恋愛において、ペケのひとは結局ペケどまり!?
跳ね返すのは容易じゃないね。だとしても、怪人クンはチャレンジャー次第のような気がするんだけど甘いか? 相手あってのことだしね。

冷たい風。3連休の最終日、18時の街は静かだ。
居酒屋の予約は彼女がしてくれた。衝立で仕切られたスペースは半ば個室だ。今宵はテーブルを挟んでGARICOとサシ向かい。昨年6月、ブログに登場した宇宙女をあなたは憶えてる?
薄っすらと白い湯気。食欲をそそる香りがあたりに広がる。具だくさんの〝3番〟鍋はぐつぐつ音を立てている。レンゲですくって赤々と染まったスープを口へと運ぶ。瞬時にほどよい辛さが広がった。
「カクカク、シカジカ」
「◎★▽★」
ビールにトリスハイボール。アルコールでノドを潤しさらにしゃべる。残念ながら、音声トラブルにつき肝心の中身を日記で伝えることができなくなってしまった。
ヒントは冒頭にある。どんなセリフをあてはめてもけっこう。あとは読者がムフフ…、好きに1・10の物語を作っておくれよ。

ところで。誘われたはいいけど、怪人クンもイマイチつかめないでいるんだよ。声で笑った云々は判別可能。しかし彼女の表情だけはどうにもわかりづらい。なにせ顔がご覧のとおりで…。


※初公開。これが宇宙女GARICOだ!(写真)


ナバの穴

2011年01月10日 | Weblog
<1月9日(日)>

日の陰る朝の青畳はひんやりした空気が広がり、裸足の怪人クンを鈍化させた。その場にいた人々も声をそろえて「冷めてぇ」を連発。動けば解消するはずだ。持ち技をかけ合い体を温める。
「踏み込みが浅い!」
「ダーッ!」
3連休のど真ん中。春に備えて猛特訓。彼のアドバイスを素直に聞いて四方背負い落としに再トライ。ほかにも押し倒し、引き倒し、腕固め、肘車などを入念にチェックしていく。
9時30分からみっちり2時間半。いつしか体が温まり、柔道場の冷え込みも気にならなくなっていた。中締めのあとは剣を握って形稽古だ。胴着を脱いだのは12時15分を回った頃だった。

今宵は日曜教室の2011年、最初の練習だったけど欠場。さすがに電磁切れ。
まだまだ体術の動きにも硬さが目立つ。剣術はとくにボロボロ。赤ランプ点滅状態が続く。本番はあっという間にやってくる。けど、いいもんだね。無謀でもなんでも〝一歩踏み出す勇気〟でチャレンジするってのは。
帰りの車内。
「でもさ、よく受験する気になったよね? 断ると思ったもん」とナバ。
「うん。こんな状態の怪人クンでも声をかけてくれたことへの感謝もあったし。『やりません』ってのは簡単だもん。ひと言で終わるわけだから。でもやっぱ猪木イズムが許さないでしょ。『やる前からあきらめる』のはムフフ…、やだよね。結果はさておいても、リングに上がって怪人クンなりのファイテングポーズはとりたいよな」

そういえば。このほど静岡にもタイガーマスク、伊達直人が現れて施設に現金10万円を寄付したというニュースがあった。日本各地で心温まる話だ。
そのタイガーマスクは〝虎の穴〟で鍛えられ強くなった。くしくも怪人クンはいま〝ナバの穴〟で合気特訓を重ね、己との勝負に挑もうとしている―――。


※タイガーマスク、伊達直人(写真)。