怪人クンのムフフ日記

ムフフ、ムフフ、時々オヨヨの〝怪人クンワールド〟炸裂!
あの大物も、この人も。愉快な仲間続々登場!

北野ワルワルカップ~最悪を探せ!~

2010年06月24日 | Weblog
<6月23日(水)>

網戸越しに伝わってくる激しい雨音。そのせいで、目覚めたのが朝の4時。トイレに行ってもうひと眠り。
またズボンの裾を濡らすのか。やだなぁ。運よく事務所に向かう頃にはやわらぎ、間一髪免れた。けどさすがに不安定。10時近くにはまた大量の降り。
こんなのが一日中続くのか? と思っていたらマーケットが閉じる頃にはすっかり止んで、雲の切れ間から青空がのぞいていた。
天気みたいに都合よくはいかない。相場が連動するはずもなく、日経平均株価は相も変わらず1万円を割ったままだ。でも考えようによっちゃあチャンス。一瞬〝買い〟を仕掛けようかとなったけれど、「ちょっと待て」の心理が働いた。この判断が吉と出るか凶と出るのか。そればっかりはあした、あるいはその先になってみなくちゃわからない。

今宵、怪人クンは映画館の中にいた。迫力のあるサウンドと大型スクリーンの合わせ技で鑑賞するのはいつ以来だろう? かれこれ2年はご無沙汰かも。
しかし、こんなに小さな空間だったっけ? 50人でいっぱいになりそうな座席数しかない。上映前にくるり、あたりをたしかめた。男女のカップルが1組。それ以外はすべて男性客。なるほど、水曜日は殿方1000円のメンズデーだったね。きょうの最終、19時25分の回は15~6名といった具合だ。
ブザーが鳴り場内暗転。予告編前に流れたマナーCMどきにチラリ、後ろを振り返る。映写室から差し込む光がやけに至近距離に感じた。

ところで怪人クンは何を観たのか? ズバリ、北野武監督の『アウトレイジ』だ。
ストーリーは予想どおり(?)に単純なもの。あの世界を描く場合、やはりお約束の展開が繰り広げられることは想像できた。それでも見入ってしまったのは、怪人クンの日常では絶対に体感できないものがそこかしこにつまっていたからだ。ゆえに「おもしろかったか?」とたずねられれば、迷わず「イエス!」と答える。
たけしさんは公開日が迫ると、テレビに出まくって同作をアピール。キャンペーンに務め、そのつど「登場人物がそろいもそろってワルなんですよ」と照れ笑いを浮かべた。
怪人クンは、たけしさんの言葉をもとに『アウトレイジ』の見方を決めた。
〝最悪〟を探せ! 視点を「いちばんワルいのは誰だ!?」に向けた。
これって、格闘技ファンの思考とも共通している。彼らの中に渦巻く永遠のテーマ、「誰がいちばん強いんだ?」の発想だ。そこで、おおまかに〝北野ワルワルカップ〟の参加メンバーをのぞいてみよう。

普通っぽいワル。
したたかなワル。
人のいいワル。
バカ正直なワル。
義理堅いワル。
日和見主義なワル。
自分勝手なワル。
お調子者のワル。
高見のワル。
虎視眈々なワル。

エントリーした選手は、だいたいこんなところか。怪人クンがジャッジメントした結果は? ムフフ…、ここじゃしゃべらないさ。でもちゃんと選んだよ。
観終わった人も、これから楽しむという方も自身でチョイスしてみてね。
つまるところ、ワルも人間。いろんなタイプがいるもんだ。


※映画館に貼られた『アウトレイジ』のポスター(写真)。